2023年最初の登山は南郷岳。
ガイドの下見がてらと
雪山登山後の温泉目当てに。
南郷岳は秋田県横手市の
山内にあって、
麓には南郷温泉が湧く。
近場でもあり
手頃な雪山歩きができるのと
山頂からの眺めもいいので
県南住民にとっては
手頃な冬の一座。
コースタイム
本日のコースタイムは
9:45 共林荘出発
10:30 あずまや
12:00 お隣堂
12:20 山頂〜12:50
14:20 下山完了
コース概要
共林荘に駐車したい場合は、お断りしてから。人気の温泉なので朝から入浴客が絶えないので、邪魔にならないように。そして車は乗り合わせて台数少なく。
共林荘からあずまやまで、赤ラインは地形図にはないが林道が通っている。冬季除雪はないのでこの林道を使うとラク。
あずまやを過ぎ、林道を過ぎれば夏道登山道に。
尾根上をたどるルートなのでルートファインディングしやすい。
お隣堂からの標高差50mは斜度があり、雪質次第では難儀する。ワカンが有効。残雪期の雪が締まるシーズンは場合によってはアイゼンが欲しいかも。
山頂の展望は神社の裏手にある。鳥海山から大仙の西山山塊、真昼山地が和賀岳まで見通せる。
山行記録
共林荘から、除雪されていない林道を。
伐採跡地の横を巻くように
林道が伸びる。
この斜面、春先など雪が緩むと
小規模ながら雪崩れる。
気温と雪の状態次第では要注意。
林道が蛇行しはじめると
雪のつき方次第ではショートカット。
地形図にはないがピークに
神社がある。
ここを目指してミズナラの林を
登っていく。
本日最初の急登だ。
神社を過ぎて、林道と合流すると
目の前にあるのが南郷岳。
きょうはまったりのんびりしようと
ここに来たというのに、
そのゴールが意外に遠く感じる瞬間だ。
林道が地形図に記載がないので
ルートをとるならP322から伸びるこの
尾根に乗るところ。
ただ
林道の巻道があるので
無駄にアップダウンすることもない。
今日は雪のコンディションもいいので
322を踏むとするか。
322のすぐ南西に東家がある。
これが見えたら下る。
東家ピークから降りていって
再び林道と合流。
南の尾根にまた別の東家があって、
小休止には手頃なタイミング。
東家からは東に三森山の展望。
ここまでぶらっと
コーヒーを飲みに来て帰ってもいいが
せっかくなので山頂へ向かう。
東家からなだらかに進めば、
地形図にもある林道と交差する。
林道を過ぎれば
目の前に見える松林付近まで
やや急登をちょっと登って
夏ルートに乗る。
ウサギの食事跡。
前歯が鋭いので綺麗な
食べっぷり。
逆にぶさぶさの食事跡は
カモシカだ。
さすがのウサギも
急斜面になると、
前足と後ろ足の間隔が
こんなに縮まる。
杉林を抜けて尾根にあがる。
日が差し込んで、雪景色が輝く。
ここから尾根が方向を
変えるまでは
平坦な地形。
途中、ニホンリスが
ミズナラへと駆け上がって
いくのが見えた。
3月ぐらいになると
尾根上には
リスの食餌跡のエビフライが
散在している。
今日は見られなかった。
先行トレースはウサギばかり。
今日のニンゲンはたぶん私だけ。
保安林の標識が例年よりも
雪の上に出ていて
改めて雪が少ないことに
驚く。
しばらく行けば梢越しに
岩手の山並みが見えてくる。
山座同定していないが
感覚的に男助山とか赤林山とか
そのあたりだろうか。
ひときわ白い頂は真昼岳。
そこから左へ伸びる稜線と
その先のピークが女神山。
カラマツ林となり、
お隣堂直下の尾根に乗る。
林はやがてミズナラとなり
ブナとなり、
行く手に杉が見えてきて
尾根がやや狭まったなと思えば
お隣堂だ。
しっかりと雪囲いされたお隣堂。
昭和30年代まで女性はここまでしか
登ることができなかった。
お隣堂からは50mほど
急登となる。
本日の雪質はほどよく重く、
難なく登れた。
杉の木が急登を終えた登山者を
出迎える。
この先は神社まで
杉の木立を辿っていけば
たどりつく。
杉の木立以外は
ブナが広がり、
人の手が入らなければ
山頂一帯はブナの純林と
ユキツバキの共演が
見られるのだろうな。
山頂神社で手を合わせ、
その後ろに回るこめば
ぷりっとした雪庇がこの季節の
定番の景色。
雪庇の上付近が山頂だ。
だれもいない絶景をひとりじめ。
風もなくさほど冷え込まず
ちょうどいい。
鳥海山は裾野だけチラ見えだが
真昼山地はくっきりと。
奥にはときどき
雲に隠されながらも和賀岳も。
山頂の南側は
ブナの二次林があって
風があるときなどはあちらで
休憩もよさそう。
ツエルトが張りやすそうだ。
神社も今年は雪が少なく
地表に見える部分が多い。
さて、急登の下りを楽しむ。
楽しい下りはあっというま。
お隣堂まで戻ると、早池峰山が
ひときわ白く遠くに。
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