湿った林床などで見かけるコケ。
雨の日など湿り気の多い日は、とりわけしっとりとして、小さな庭園のようで風情があります。
近づいて見てみるとモフモフの中からひょろりひょろりと、細い胞子が伸びているのがわかります。
ぜひルーペでこの小さな「花」を観察してみましょう。
ルーペで見にくい場合は、スマホのレンズにルーペをくっつけてカメラモードで見ると楽。
これならルーペひとつあれば、数人でミクロな世界をシェアできますね。
ルーペがあればカンタン!見える小さな世界
こちら何なのかわかります?
じつはコケの胞子。
肉眼ではここまで見えませんね。
やっぱりマクロレンズやフィルターがないと、ここまで寄れないや。
そんな風に思っていませんか?
わたしも一時、マクロレンズがほしいなとあれこれ検討していたものでした。
ただね、
おそらくね、
たとえマクロレンズがあったとしても、山へ持っていったとしてもレンズの付け替えはきっと面倒。
今回はとくにそんな人にルーペを激推しです。
ルーペがあれば、手軽にこんな世界が覗けちゃいます!撮れちゃいます!
楽しいでしょう。
こんな米粒みたいに小さな花も。
こちらはヤマハハコの花。
この花は雄株と雌株がありまして、その判別のためにはこの、ただでさえ小さい花の雄しべと雌しべの違いを見ないとわかりません。
そんなときもルーペとスマホの出番。
上の画像は雄株。
そしてこちらは雌株。
小さな世界の造形は味わい深いですね。
それではルーペをマクロレンズ代わりに撮影する方法をサクッと教えますね。
ルーペの選び方とおすすめルーペ
ルーペのおすすめ倍率は?
小さいものを見るのだから、倍率は高ければ高いほどいいのでは?
それがそうでもないんです。
双眼鏡や望遠鏡を覗いたことがあればお分かりかと思いますが、倍率が高いとその分見える範囲が狭くなってしまいます。
そうなると、見たいところが探しずらかったり、ピントがなかなか合わなかったりと、とても扱いにくくなってしまいます。
なにごともほどほどがいいようです。
おすすめは10倍ルーペ。
ルーペのおすすめメーカー
メーカーはVixenで後悔はないでしょう。
Vixenは天体望遠鏡や双眼鏡など、光学系のプロダクトを扱うメーカー。
信頼性ばっちりです。
お値段は2500円前後くらい。
サイズも小さいので持ち運びもラク。
ルーペのレンズ枚数で選ぼう
あまり安いメーカーのものでは、レンズが一枚だけだったり品質が良くなかったりで、歪んで見えてしまうこともあるようです。
レンズは2枚か3枚を組み合わせているタイプがおすすめです。
カメラのレンズもそうですが、複数のレンズを組み合わせることで収差という歪みが軽減され、クリアな視界になるようです。
ルーペをマクロレンズ代わりにする方法
やり方はシンプル。
上の画像のように、スマホのレンズにルーペのレンズをくっつけるだけ。
ずれやすいのでゴムバンドかなにかで、ルーペを押さえると楽です。
こちら、自宅にある観葉シダ。
ルーペなしだと近づいての接写ができません。
ところが!
ルーペを装着するとこのとおり、シダの胞子がくっきりと。
肉眼ではなかなか見ることのできないコケの胞子の観察にも。
上の画像は一眼カメラの単焦点で。
寄ってもこのくらいが限界。
こちらはモウセンゴケ。
こちらも小さな小さなかわいい白い花が咲きますので、そのときはルーペで撮影するとどんな花なのかよくわかりそうですね。
こちらルーペスマホ撮影の様子です。
鳥海山に行ったものの、ルーペの世界にハマって山頂が行けなかった記事ですがよろしければ。
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