2016年3月9日 残雪期のルート取りメモ

NO IMAGE

長らく使っていたシルバのコンパスのリングが
渋くなって動かしにくくなった。
確かかなり前に近所のスポーツ用品店で数百円で買った奴だったかな。

で、御所野の石井スポーツでコンパス新調。
数百円で買えるものと思っていたら、シルバのいいやつは4000円もしたので
店頭でかなり動揺してしまった。
買ったのはスントの1800円のコンパス。
針がカタカタ鳴るが、新調できて一安心。
せっかくなので、ついでに残雪期のルート計画メモなぞしたためる。
ベテランの方々にはこの先は飛ばしていただくか、
一杯飲みながらでも、つっこみどころがあればご教授いただければ幸いです。
雪山を始めた頃、何の目印もない雪面をみんなの後を付いて歩きながら
何がどうしてこのルートなのかさっぱり分からなかった。
そんな雪山をはじめようという方の、疑問が解ければという程度の
メモです。
①まずは、残雪期ならではの登山道のない山頂に行きたくなるわけだ。
②事前リサーチとしては、取り付きまでクルマが入れるか、そして
 クルマを周囲の迷惑にならないよう駐車できるのか。
 ついでに入山を阻むようなもの、フェンスとか、沢だとかの状態、
 雪の状態をチェック。
③先日登った軍沢岳は、その点はOK。人気の山なのでネットでいろいろ
 情報が取れた。ただ、今年は雪が少なかったので念のため
 2週間ほどまえに取り付きの状態を確認しといた。
そして、ルートをどう取るかのプランニング。
雪山は基本、尾根を使う。
尾根を使う理由は地形が分かりやすいのと、
沢筋だと雪崩や、沢の踏み抜きなどの危険が盛りだくさんなので。
軍沢岳のポピュラーな尾根ルートなんか、すっきりと分かりやすくて
ホント美しいくらいだ。
下山は来たルートを戻るピストンが一番確実なのだが、
天気や時間に恵まれていれば、ぐるっと周回ルートを目論む。
ただし下山はルートロスの宝庫だ。
どんなに山頂から明確に見える尾根をルートに取ったとしても、
樹林帯に入ると、全く違う印象になり、似たような景色に取り囲まれるから
舐めてかかれない。
今回、下山ルートとしてはピーク1035から4本のルートを検討。
主旨としては、なるべく起点の駐車場そばに下りる美しいルートにしたい。
Bは緩やかだし、分かりやすそうな地形に思えたが遠回り。
Cは何だか終盤に、尾根が開けていってだだっ広くなるのが、
 個人的感覚では美しくなくてイヤ。
DもCに同じく。しかも駐車場を過ぎるのと、かなり最後は急斜面。
Eは、入山口近くに下りられてしかも、分かりやすそうな尾根。
で、結局ピンクのラインを選択。駐車場起点に一筆書きが美しい。
さらに、たぶん現地で迷うだろうポイントを予測。
①1035からの下り口。ここはだだっ広い平坦な地形が変わるところ。
 そう目星をつけて行き、このポイントで地形図を正置(地形図の磁北線に
 コンパス当てて、地形図と実際の地図と同じ向きにする)。
 比較的分かりやすそうな尾根なので、見つけやすいが
 私は無精して正置サボったので「ここはどこ?」状態に。
②次の迷うだろうポイントが赤丸で囲んだ、尾根が分岐するところ。
 尾根が開けて来たら、北東方面へ。
 が、東と北東に分岐する尾根の東側の尾根の端っこに進んでしまった。
 下山ルート候補に上げていた尾根Cである。変だなと思ったのは
 青丸で囲んだ尾根が見えたので。
 そして慌てて、予定の尾根へ軌道修正。
 しかしここで、かなりリスキーな行動を取っている。
 目当ての尾根に向かって、沢の上部を横切っているが、
 地形はかなり急だった。雪の状態によっては雪崩れるか、滑落する。
 そして沢は、踏み抜いたら這い上がれない場合がある。即、遭難だ。
最近は性能のいいGPSがあるものの、機械は壊れることもあるので
保険として位置づけておくのがいいかと考える。
そして、今回のルートファインディングは視界があることが前提。
 

山登り入門カテゴリの最新記事

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。