2週間前の風鞍~川口県境分岐縦走に
引き続き、和賀岳~真昼岳のマイナー縦走路の
残りのひと区間を歩いてきた。
今回の行程で、
北は羽後朝日から、南は女神山までの
稜線、全踏破となる。
この大縦走路、地形図には記載はないものの
時折、藪に飲まれながらも
稜線上に登山道がつけられてある。
この区間で最もマイナーなのが
甲から峰越林道の稜線で、
数年おきに刈り払いはあるのだが
なにしろ歩く人が少ないこともあって
随所での藪こぎは必須となる。
残雪期などは特にルートがわかりにくい。
ちなみに全ルート細切れ記録ーーーーーー
クルマは一台を川口渓谷にデポ。
もう一台で峰越林道へ。
天気はあいにくのガスだが
暑いよりはいいかと、8時出発。
真昼岳への登山道を背に、
鹿の子山の方面へ。
標柱は立派だが、この先
本日歩いた限りでは登山道は
草が被っている。
最初はザレ地を。
コケの類。
ザレ地を過ぎると足元には
ツルアリドオシが見頃だった。
花弁の縁がほんのりピンク。
登山道は徐々に藪に。
見失うほどではないが
足元は全く見えない。
見晴らしの良さげな稜線に出るも
このガスでは・・・。
数年前に偵察でこの辺まで来た時は
延々と和賀岳方面へと
アップダウンの稜線が続いていて
戦意を削ぐのだった。
登山道をヨツバヒヨドリが占拠する。
この藪道で足元が見えないまま急な
下りを200mほど下るのだ。
下りとはいえ時間がかかった。
標高が下りようやく樹林帯に入ると
草の勢いも減退し
だいぶ歩きやすくなる。
8時24分、
切り通しのような地形に出る。
どうやら断層が横切っているらしい。
ひたすら下る。
登山道はごらんの通り。
ところどころ
ルートが不明瞭になる。
クガイソウ。
ハリオオアザミ。
見頃だった。
こちらミヤマカラマツ。
托葉がないのがポイント。
タマガワホトトギスも見頃だ。
こちらは後で調べる。
黄色い花。キリンソウでした。
登山道わきにぽっかりと空間があったので
のぞいたら、どうやらクマの
食事跡。
こちらはクマが剥いだ木の皮。
その跡に大きなカタツムリ。
10時13分、水無沢分岐。
ここから川口渓谷の道路へエスケープできる。
見た所、刈り払いもされている様子。
今日はここはスルーして
この先、鹿の子山分岐を経由して
川口県境分岐まで行く。
水無沢分岐までの半野生状態の道とは
打って変わって、この先は刈り払いが
最近なされたばかりらしい。
途中で稜線を巻いて山腹へ伸びる道と
稜線をたどる道に分かれる。
試しに稜線の道へ。
木の枝なども切られたばかりで
どうやら新しいコースらしく
道はあまり歩かれていないせいか
やや歩きにくい。
11時20分、鹿の子分岐。
鹿の子山へ行こうか迷ったが
刈り払いもない藪ルート。
昼も近いので秋にでもまた来ることにして
本日はパスしておく。
稜線コースからやや下ると、巻道と合流。
鹿の子山分岐の標識も転がっていた。
この先、川口県境分岐へ。
ピークをさらに2つ越えて
2週間前に歩いたコースに合流する。
この先は再び藪がかぶり気味に。
峰越直後ほどではないが。
途中の笹薮一帯で
笹の花が咲いていた。
来年あたりはこの一帯の笹が
枯れるのか。
ガスが徐々に晴れて来て
時折空が明るくなる。
真昼山地らしいブナ林が現れる。
林床には久々に
サンコタケと遭遇。
悪臭と聞いていたが嗅いだことが
なかったので、さっそく顔を近づけて
激しく後悔した。。。
20センチの距離で耐え難い悪臭だった。
円陣を組んで伸びているブナ。
12時10分ごろ、
めざす川口県境分岐到着。
2週間前の到達点。
そしてこれで、羽後朝日岳から女神山までの
和賀・真昼の稜線が繋がった!
ちなみにかつてはここから沢内へ
抜ける道があったようだが
今は藪に埋もれて廃道だった。
ウスユキソウ。ミネウスユキソウと
どっちなのかわからないが。
モウセンゴケの花の蕾。
あと数日で咲くだろう。
昼休憩後、
2週間前と同様に川口渓谷方面へ
鉱山跡を下りる。
粘土質の泥がついて
足が重い。これがなかなか取れない。
川口県境分岐からのエスケープコースは
結構な荒れっぷりでなかなか歩きにくい。
ブナ林に入るとようやく
道の荒れも収まる。
2週間前と同じ大岩を通過すると、
この2週間のあいだに
ブナの老木が倒れていた。
見上げると、その
ブナの老木が占拠していた空が
ぽっかりとあいていた。
この空を目指して、ブナの世代交代の
生存競争が始まるのだ。
かつてはあの老木も、こんな見事な
マザーツリーだったのだろう。
13時26分、登山口に出る。
前回は新しくつけられたらしいコースに
入っていったのだが
途中で整備が終わっていて藪漕ぎとなった。
今回はそちらには行かず、この登山口を目指したので
あっけなく林道に出ることができた。
さて、ここから1時間30分の林道歩き。
見上げるとガスも晴れて、
さっき歩いていた稜線のアップダウンが
目の前に広がる。
かっこいい岩山はつくしもり山。
稜線上から見下ろしたかったが
ガスで叶わなかった。
15分ほど歩くと水無沢口。
稜線で通り過ぎたエスケープルート。
見た所、おそらく整備がなされている。
13時52分、2週間前に藪漕ぎして到着した場所。
たしかに最短距離ではあるが
整備途中でああもピンクテープがつけられていると
普通、人は迷い込むだろう。
15時すぎ、デポした車に到着。
本日遭遇したクマだのトリだのの
動植物レポはまた後日に。
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