2018年8月12日 鳥海山へ湯ノ台コースから

2018年8月12日 鳥海山へ湯ノ台コースから


鳥海山へ湯の台コースから登らないかと
矢留山岳会仲間のフジイさんからお誘いがきた。
フジイさん、安定の渋めチョイス。
矢留メンバー3人で夏休みシーズン真っ只中の
鳥海山へ。

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湯の台コースは駐車場がいわゆる「上」の駐車場と
「下」の駐車場があり、上が30台ほど
下が20台ほど。上下で標高差50mぐらい。

夏休み真っ只中だけあって
混んでいるだろうなと早めに到着したつもりだが
6時すぎぐらいでもう満車。
すでに路上駐車の帯ができ始めている。

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この駐車場、満車になるとちょっと大きい車では
方向転換ができない。
トイレ前のスペースを使い、
見知らぬ登山者から誘導してもらい
ようやく満車の「上」の駐車場脱出した。

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下の駐車場は余裕。
工事の資材置き場として1/3ほど
使われているが、なおガラガラ。
秋田からのフジイ隊もここに駐車し合流。

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下の駐車場から10分ほど車道を歩いて7時11分、登山口出発!

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駐車場から緩く5、60メートルほど
登ると登山道は途中、渡渉ののち山腹を巻いて進む。

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巻道を抜けると滝ノ小屋。登山口から15分くらい。
大きくて立派な山小屋でしかもトイレが水洗でとてもきれい。

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小屋前を過ぎると、白糸の滝から流れてくる沢を渡渉する。

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渡渉して数十メートル登るとその白糸ノ滝が展望できるが
ちょっと遠い。

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振り返ると山腹を覆う灌木帯のなかに
滝の小屋がよいアクセント。
彼方からは雲が低く集まりつつあり
標高があがれば雲海が見えるかも。

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9時47分、家族旅行村からのコースとの分岐。

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標高も1400Mを超えると灌木と岩の道。

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今年初のハクサンフウロ。

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8時32分。あれに見えるは月山森だろうか。

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足元にはときおりアカモノの実。

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外輪山が見えてきた。
有名な心字雪渓のなごり雪か?
心を見るにはやや想像力が必要だ。

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8時39分、河原宿。
上の建物がトイレで、下の建物が|
避難小屋だ。避難小屋の記載は新しい地形図にはない。

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というのも、老朽化が激しく
使用不可となっているのだ。
居心地良さそうな小屋でしかも
目の前には沢水が豊かに流れている。使えないなんて、とても残念。

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ここのトイレも水洗で綺麗。

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冷たい沢水で喉を潤して、外輪山を目指す。

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雪解け遅い山腹に、8月半ばだというのに
チングルマ。

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そしてイワカガミ。

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春に逆戻りした気分。

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きょう、雪渓を横切ったのはここだけ。
晴れているのでいいが、
ガスで視界が悪い日などは迷いそう。

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雲海と奥には月山。

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アオノツガザクラがたわわに。

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わずかな残雪に
スキーを楽しむ人が2、3人いてびっくり。
ちょっとうらやましい。

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さて、外輪山が近づくにつれ
だんだん斜度がきつくなる。
そしてこのコース、ほとんどがこんなガラ場歩き。
まるで沢歩きのゴーロ帯が延々と続くかのよう。

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コースきっての急登、あざみ坂。

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名前の通り、あざみがたくさん。
チョウカイアザミではなく
ウゴアザミが群落を成している。
もっとも、坂の容赦ない急登っぷりからすれば
鬼あざみ坂という名前でも良くないか。

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急な登りはゆっくりと。景色は最高なので
むしろゆっくり登らないともったいない。

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もとは修験の道。随所に石造りの祠がある。

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鳥海湖が見えてきた。
奥には日本海に浮かぶ飛島。
飛島上空の雲が日本海に白く映っている。

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あちらを歩くのは鉾立からの登山者たち。

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11時7分、伏拝岳到着。外輪に到達だ。
あざみ坂に体力を搾り取られた我々は
いっそここが今日のゴールでも良くないかと
誰かが言い出すのを互いに待ちつつ小休止をとる。

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あちらは新山。直線距離は近いが
外輪山をぐるっと回るので遠い。
きょうは七高山まででいいよねということで
伏拝岳をあとにする。

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チョウカイフスマ。登山道わきにあり、
踏みつけられないようにと石が並べられ、
ささやかな結界が作られていた。

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行者岳の鉄梯子。行列ができていて混んでいた。

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きょうのゴールの七高山。

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12時、七高山の一等三角点に到着。
たくさんの登山者で賑わっている。
風がよけられるところで昼の大休止とする。

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30分ほど昼と展望を楽しんでから下山に。
この夏休みシーズンの鳥海山は
いろんな人が登っている。
衝撃的だったのは、オシャレなカップル。
女性はバックを斜めがけスタイルで
そのふたりの景色だけ見れば、
そこは夏フェス会場だ。

われわれがそのカップルに衝撃を受けたのは
彼らにみじんも疲労困憊の様子がないことで
ガチな登山スタイルでひーひー言っている我々とは
まったく対極だった点である。

かと思えば可愛い柄の膝丈パンツの
若い単独男性。外輪山から
日本海を向いて仁王立ちで
中島みゆきを聞き入っていた。
戸惑いながらわれわれは無言で彼の後ろを
通り過ぎた。きっといろいろあったんだろう。

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先週は写真撮ったりで
たどり着けなかった七高山に到達しきょうはこれで満足だ。

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天気のいい外輪コースは本当に爽快で気分がよい。

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夏真っ盛りだが花はもう秋の気配。
ミヤマアキノキリンソウとイワギキョウ。

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みっちりとした雲海までには
ならなかったが、雲の上を歩くのは楽しい。

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のびやかな草原を見下ろしながら
あざみ坂をぐんぐん下る。
岩がゴロゴロしたコースなので慎重に。

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このコースは残雪期には道迷い遭難が多いらしい。

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かわいい青い星。ミヤマリンドウ。
15時30分ごろ下山完了。

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帰りの車道ででかいクマと遭遇。
車の中だったのでひたすらクマが去るのを待つ。

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