夜は山小屋の晩御飯支度をお手伝い。|
はじめて山小屋の厨房潜入
ベーキングパウダーの存在が気になりながら
宿泊者の晩御飯の盛り付け。
食事は3ローテーションで
我々はお客さんの食事が全部終了後、
同じものをいただいた。
ごはんがとにかく美味しくて!
山でこんなに食べたのも初めて。
夜はカメラマンの佐藤氏が
星の写真を撮りに出て行き、
我々は月夜なのに余裕で見える天の川を眺め就寝に。
隣のグループが遅くまで宴会だったのだが
あっという間に寝落ちした。
夜明け前、新山へ登頂。
先々週は鳥海山は8合目まで、先週は七高山まで
そして今週は最高峰まで登頂。ここでご来光を待つ。
結構、寒い。
昨日、日本海に沈んだ太陽が
今日は遠く奥羽の山並みから現れた。
今日一番の光が差す。
写真のまんま、岩が赤く染まり、
眺めている登山者も赤く染まっていく。
太陽が昇りきったところで日本海を振り返る。
見事な影鳥海が映し出された。
朝ごはんはめいめい勝手にという自由プラン。
星の写真を撮りに行った佐藤氏はまだ戻らない。
夜明けの写真も撮っているのだろう。
わたしは日本海を眺めながら
アルファー米と、コーヒーを。
夜中に鉾立から登りはじめて|
今、到着したという男性単独行の人と
山の話なんぞしながらののんびりブレックファースト。
山にいると初対面でも会話が楽しめるのが山歩きの面白いところだ。
宿泊者がほぼ出発したところで
ふたたび、山小屋仕事。毛布の整理だ。
結構な数だったが、朝の目覚めの運動にちょうどいい。
8時30分ごろ、記念写真なんぞ撮り解散。
カメラマンの佐藤氏はもう一泊し
写真を撮るとのことで
ほとんど手つかずの飲料を
1リットル分、引き取ってもらう。
それでもまだスポドリ2リットル近くある。
飲料消費の激しい夏山ももう終わりだ。
朝の重い体で外輪山へ上がる。
やや風があるので
下山も舎利坂を降りることにした。
写真は東鳥海カルデラ外輪を成す、稲倉岳。
花は終盤とはいえ
チョウカイアザミとミヤマアキノキリンソウの
補色関係の色彩が華やかだ。
マルバシモツケの見事な株。
シモツケの花言葉は「無駄」「無益」だが
マルバシモツケは「爽やかな朝」。
七ツ釜避難小屋から急登を降りるとこんな地層があった。
木星っぽいなと写真に収め、判定はT中氏に任せよう。
あとから聞くに、鳥海山で白い火山灰は
ないそうで、もしかすれば
大陸の火山の噴火のものか、
十和田カルデラ、あるいは九州の姶良カルデラの
可能性も考えられるかもとの
思いがけないスケールの答えが返って来た。
御田までくるとこんな地層。
泥炭っぽい黒い部分の上に10センチ近い厚さで白い層。
いくらなんでも厚すぎるしこれはよくわからない。
ハクサンボウフウと
シラネニンジンが花盛り。
この調子では来週の登山ガイド講習会の
自然解説ではこの花について
触れずにはいられないだろうな。
竜ケ原湿原まで降りてくると
手前のマルバマンサクの紅葉が始まろうとしていた。
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