わしゃわしゃと落ち葉を踏みたくなり
4月の残雪以来の山伏岳へ、ぶらっと出かけた。
山伏岳は県南の民にとっては
手軽に登れる森林限界超えで
のんびり歩きたいときなど重宝する。
ほどほどに緩急があり、
山頂からはインスタ映えしそうな
屏風岳も展望できる。
ゆるっとピストン。川原毛地獄の登山道から。
泥湯温泉を過ぎて川原毛地獄付近の
駐車場に車を停めた。
水洗トイレもありありがたい。
山伏岳登山口にも駐車スペースがあるが、
こっちが広いので。
8時30分前に出発。
川原毛地獄には観光客もまだいない。
紅葉は稜線は終わったようだが、
泥湯温泉付近からの眺めは見頃だった。
3時32分、登山口。4月は雪壁をよじ登った。
登山届けもあったがプラケースがなかなか開かず諦めた。
登山道にはまだ日が差さないが紅葉の色のせいか明るい。
よく山伏岳とセット登山する高松のほうは
わりとしばらく鬱蒼とした山腹を
登って行くが、山伏のほうは
わりと見晴らしが良い。
カラマツの林を抜けて間もなく
高松岳が見えてくる。
4月はきりたんぽ鍋がしたい一心であそこまで登ったっけ。
えらい遠いなあ。
もう花もないだろうと思ったらツルリンドウ。
見上げればマルバマンサク。
緩やかに標高が上がりブナの黄葉は、黄色から茶色へと。
9時32分。標柱。ほぼ登山コースの中間地点。
山伏岳の稜線が見えてきた。
森林限界を抜けると高松小屋も見えてくる。
10時15分、山頂直下。
ちなみに半年前の同じ場所。
登山道の正面には虎毛山。
時折、野鳥がバタバタと飛び立つ以外は
静か。
まだ誰も登ってこないようで
人の気配もない。
10時23分、山伏岳山頂。
三角点の脇を通って、展望地へ。
じゃーん。これを見なきゃ。
ちなみに半年前の姿がこちら。
この日も誰もいない静かな山頂だったっけ。
奥には神室連峰。鏑三山が一望できる。
もっとも、そんなの見るのは私ぐらい。
特に大鏑山なんぞ、安定の地味な姿だ。
狭い山頂だが、誰もこなそうなので
のんびり過ごす。
若干冷えるが風もなく穏やか。
本日はお汁粉。箸の類を忘れたので
落ちてる木の枝にラップを巻いて
緊急対応とした。うま~。
のんびりしていると下の方から人の声が近づいてくる。
見れば、屏風の肩に出るコースから
3人グループが登ってきていた。
山頂を明け渡すとするか。
紅葉が終わりかけの山腹を
見下ろしながらのんびりと下山。
秋の豊かな色彩は
どこを切り取ってもかわいらしい。
ツクバネソウの実が頑張っている。
まだ見られるとは。
この一帯の森は二次林とのことで
それでもときどきブナの巨木が混じる。
落ち葉を踏むのは楽しい。
カサカサという音を聞けば
ここしばらくの忙しさで
ささくれだっていた心がほどけていく。
紅葉3点盛り。
午後に近い日差しが
紅葉に差し込んで登山道は金色だ。
登山道からやや外れたところに立派なブナがいた。
気持ち良さげなそのブナの根元で一休みする。
ぼけっとくつろいでいたら
さっき山頂直下ですれ違った女性登山者が追いついた。
なんと、4月にここですれ違った単独行の人だった!
まさかまた同じ日に登るとは!
登山道に落ちていたモジャ。
こけ?
13時、登山口。やっぱり山はいい!
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