2019年1月12日 冬の安達太良山へ温泉登山

2019年1月12日 冬の安達太良山へ温泉登山

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10日、11日と丹沢で登山ガイドの検定を終え、
まっすぐ帰るにも土日の晴天。
途中、福島で高速道路を降りて
車中泊し、安達太良山に登ってきた。

インプレッサの車中泊は初。
後部シートを畳んでラゲッジルームを広くすれば
身長163センチの私は足を伸ばせる。
が、寝るまでのんびり酒でも飲もうと
思ったら、天井が低すぎて
テントよりも居住性がよろしくない。

おまけにマイナス8度に冷え込んで
厳冬期のシュラフでも寒くて
夜中に目が覚める。
ダウンを着込んでなんとかしのぐ。

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車中泊は道の駅つちゆ。
登山口の安達太良高原スキー場まで
10分ほどの場所だ。
トイレは夜中も暖房で暖かい。
いっそ、トイレで寝たかったくらいだ。

だが、街灯が明るくて
高速を降りずに手前のパーキングエリアで
ねれば良かったかな。

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さて、初山域なのでポピュラーコースを。
安達太良高原スキー場から
勢至平を横切って安達太良山へ向かう。
下山はくろがね小屋へ寄り道して
立ち寄り湯で温まってくるつもり。
一泊したかったが、週末は予約でいっぱいだった。

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7時46分、身支度を。
リフトは8時から動くようで
駐車場にはゲレンデ客と登山者が
それぞれの身支度中。

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ゲレンデそばには登山口の標柱。
安達太良山について今更説明も必要ないだろう。
標高1700mで百名山に名を連ねる。
智恵子抄の本当の青空がある場所だ。

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登山口は、ゲレンデの脇にパトロール小屋があり
その前を過ぎたところ。
入山届もここで受け付けている。

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8時9分、j-popがにぎやかなスキー場の
わきの道に入ってスタート。

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なだらかな道を20分も歩けば
烏川を橋で渡る。

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百名山だけあって、
そしてくろがね小屋の人気もあってか
トレースがすごい。
ふだん、せいぜいタヌキかうさぎの
トレースしかないような冬山あるきなので
今日は山頂でフェスでもあるのかと
本気で勘違いしそうになる。

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橋を越えるとようやく本格的に登りとなる。
勢至平から伸びる広い稜線を登るのだが
登山道は馬車道と何度か交差しながら
高度を上げていく。

馬車道は、急登の山腹に
九十九折りにゆるやかにつけられている。

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杉林にもトレースは立派な登山道となっていて
ルートファインディングの必要もなく
とっても気楽だ。

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馬車道と再会する。

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斜度がゆるめば勢至平はすぐだ。

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青空が広がるものの、東南方面には
不気味な雲が広がる。
今日の天気は概ね良好の予報だが、
午後から曇りのようだ。

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9時27分、勢至平。
前方に見えるのは鉄山。
あの麓にくろがね小屋がある。

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一休み。
雪はしまっていて、ツボ足でも問題ないくらい。
ただ、乾燥した雪は滑りやすく
10本爪アイゼンか
スノースパイクがあればいいかも。

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さて、予定ではくろがね小屋経由で
山頂のつもりだったが、
こんな雪山でもクマとの遭遇を
懸念する登山者がいるのは
百名山など人気山域の宿命か。

冬のクマ鈴に辟易していると
どこからか聞こえてくる、金曜日の妻たちの主題歌。。。
スキー場の音楽が風に乗ってきたのかなと
思っているとコワモテのおじさんが
ふぉ~りんら~と、
ラジオを響かせて歩いてくる。

クマ寝てるしとうんざりしたところで
ちょうど登山道の分岐があった。
くろがね小屋経由で山頂へ行くコースと
篭山の横を越えて行くコース。
ほとんどの登山者はくろがね小屋経由を
行くようで、
たぶん、真冬にクマの心配をしている人たちは
そっちを行くだろうと
ポピュラーコースをそれる。

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目の前に篭山の端正な三角形。

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このあたりは松が多い。
ゴヨウマツだろうか?

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灌木帯の向こうに鉄山も見えてきた。

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標高が上がると、気温が下がる。
シャクナゲも薄く霧氷がついていた。

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霧氷が青空に美しい。
こちらのコースは人と会うことなく
それでもトレースはしっかりついていて
気楽であることに変わりはない。

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風が出てきて気温が下がってきた。
山頂部分がガスで見えなくなる。
南にある山とはいえ冬は冬だ。
バラクラバをかぶってグローブも厚いものに。

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鉄山。

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11時15分、峰の辻。
ここで他の登山道が交差する。
さっきまでの風は止んで
ふたたび穏やかな天気となる。

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一休みしながらアイゼンを装着する。
凍ってはいないが、締まった雪は
ツボ足ではあるきにくそうだ。
12本爪を持ってきたが
10本でちょうどいいかもしれない。
買ったの忘れてた。

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山頂直下。斜度が増す。

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シュカブラが、灌木に育っていた。

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あれが乳首だ。

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乳首直下の標柱。
となりの鉄山への縦走路と
和尚山への縦走路を示す。

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山頂はちょうど三ツ石山のような感じ。
岩の上にある。

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12時、山頂。

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山頂の標柱。

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三角点。1699.7m。
あんなに入山者がいたのだが、
ちょうどタイミングよく山頂はわたし一人だ。
ラッキー。
狭い山頂なのでグループがいたら
退散したくなるところだった。

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シュカブラの奥には和尚山。

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あちらが鉄山への縦走路。

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南方面に磐梯山の三角形と
その右奥の白い稜線は飯豊連峰。

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和尚山。

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下山はいったん、峰の辻までもどって
矢筈森の山腹をトラバースするトレースを
たどって、くろがね小屋へ降りて行く。

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ルートはトレースで明瞭だし
ポールも立ってある。
ただこのポールはただの棒なので
ピンクテープや着色もないので
吹雪けば見えない。

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ぐんぐん下って行くとくろがね小屋の目印が。

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12時47分、眼下に目当ての建物が。

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おお。
これがあの有名なくろがね小屋。
今年の3月、改修工事が入る予定だったが
一年延期されたとのこと。

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温泉、温泉。

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中に入ると団体客で賑やか。

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あったか~い。

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受け付けは一階の奥のほうへ。
立ち寄り湯は410円と聞いていたが
冬は暖房代が加算されるようで
620円。

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なんと、誰もいなかったので貸切に。贅沢~。
単純硫黄泉で、冷えた指先まで
じんわりと温まる。

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14時すぎ、温まったところで下山へ。
泊まるならグループでくるのが良さそう。

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硫黄温泉は体が本当に温まる。外に出ても
温泉の熱がしばらくホクホクと感じられた。

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振り返ると鉄山とくろがね小屋。

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くろがね小屋を振り返りながら帰る。

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帰り道は広い。途中、5人ほどのグループと
20人ほどの団体が登ってきた。
小屋泊まりなんだろうなあ。

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向こうにカラマツが見えてきて
勢至平に戻ってきた。

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分岐と合流。
プチぐるっとコースできあがり。

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天気は予報通り曇りに。
午前中は雲のヴェールに包まれていた乳首。
今は露わになっている。
どうも、この名前は表現が際どくなってしまう。。。
15時30分、下山完了。
秋田へ帰りまーす!

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