10日、11日と丹沢で登山ガイドの検定を終え、
まっすぐ帰るにも土日の晴天。
途中、福島で高速道路を降りて
車中泊し、安達太良山に登ってきた。
インプレッサの車中泊は初。
後部シートを畳んでラゲッジルームを広くすれば
身長163センチの私は足を伸ばせる。
が、寝るまでのんびり酒でも飲もうと
思ったら、天井が低すぎて
テントよりも居住性がよろしくない。
おまけにマイナス8度に冷え込んで
厳冬期のシュラフでも寒くて
夜中に目が覚める。
ダウンを着込んでなんとかしのぐ。
車中泊は道の駅つちゆ。
登山口の安達太良高原スキー場まで
10分ほどの場所だ。
トイレは夜中も暖房で暖かい。
いっそ、トイレで寝たかったくらいだ。
だが、街灯が明るくて
高速を降りずに手前のパーキングエリアで
ねれば良かったかな。
さて、初山域なのでポピュラーコースを。
安達太良高原スキー場から
勢至平を横切って安達太良山へ向かう。
下山はくろがね小屋へ寄り道して
立ち寄り湯で温まってくるつもり。
一泊したかったが、週末は予約でいっぱいだった。
7時46分、身支度を。
リフトは8時から動くようで
駐車場にはゲレンデ客と登山者が
それぞれの身支度中。
ゲレンデそばには登山口の標柱。
安達太良山について今更説明も必要ないだろう。
標高1700mで百名山に名を連ねる。
智恵子抄の本当の青空がある場所だ。
登山口は、ゲレンデの脇にパトロール小屋があり
その前を過ぎたところ。
入山届もここで受け付けている。
8時9分、j-popがにぎやかなスキー場の
わきの道に入ってスタート。
なだらかな道を20分も歩けば
烏川を橋で渡る。
百名山だけあって、
そしてくろがね小屋の人気もあってか
トレースがすごい。
ふだん、せいぜいタヌキかうさぎの
トレースしかないような冬山あるきなので
今日は山頂でフェスでもあるのかと
本気で勘違いしそうになる。
橋を越えるとようやく本格的に登りとなる。
勢至平から伸びる広い稜線を登るのだが
登山道は馬車道と何度か交差しながら
高度を上げていく。
馬車道は、急登の山腹に
九十九折りにゆるやかにつけられている。
杉林にもトレースは立派な登山道となっていて
ルートファインディングの必要もなく
とっても気楽だ。
馬車道と再会する。
斜度がゆるめば勢至平はすぐだ。
青空が広がるものの、東南方面には
不気味な雲が広がる。
今日の天気は概ね良好の予報だが、
午後から曇りのようだ。
9時27分、勢至平。
前方に見えるのは鉄山。
あの麓にくろがね小屋がある。
一休み。
雪はしまっていて、ツボ足でも問題ないくらい。
ただ、乾燥した雪は滑りやすく
10本爪アイゼンか
スノースパイクがあればいいかも。
さて、予定ではくろがね小屋経由で
山頂のつもりだったが、
こんな雪山でもクマとの遭遇を
懸念する登山者がいるのは
百名山など人気山域の宿命か。
冬のクマ鈴に辟易していると
どこからか聞こえてくる、金曜日の妻たちの主題歌。。。
スキー場の音楽が風に乗ってきたのかなと
思っているとコワモテのおじさんが
ふぉ~りんら~と、
ラジオを響かせて歩いてくる。
クマ寝てるしとうんざりしたところで
ちょうど登山道の分岐があった。
くろがね小屋経由で山頂へ行くコースと
篭山の横を越えて行くコース。
ほとんどの登山者はくろがね小屋経由を
行くようで、
たぶん、真冬にクマの心配をしている人たちは
そっちを行くだろうと
ポピュラーコースをそれる。
目の前に篭山の端正な三角形。
このあたりは松が多い。
ゴヨウマツだろうか?
灌木帯の向こうに鉄山も見えてきた。
標高が上がると、気温が下がる。
シャクナゲも薄く霧氷がついていた。
霧氷が青空に美しい。
こちらのコースは人と会うことなく
それでもトレースはしっかりついていて
気楽であることに変わりはない。
風が出てきて気温が下がってきた。
山頂部分がガスで見えなくなる。
南にある山とはいえ冬は冬だ。
バラクラバをかぶってグローブも厚いものに。
鉄山。
11時15分、峰の辻。
ここで他の登山道が交差する。
さっきまでの風は止んで
ふたたび穏やかな天気となる。
一休みしながらアイゼンを装着する。
凍ってはいないが、締まった雪は
ツボ足ではあるきにくそうだ。
12本爪を持ってきたが
10本でちょうどいいかもしれない。
買ったの忘れてた。
山頂直下。斜度が増す。
シュカブラが、灌木に育っていた。
あれが乳首だ。
乳首直下の標柱。
となりの鉄山への縦走路と
和尚山への縦走路を示す。
山頂はちょうど三ツ石山のような感じ。
岩の上にある。
12時、山頂。
山頂の標柱。
三角点。1699.7m。
あんなに入山者がいたのだが、
ちょうどタイミングよく山頂はわたし一人だ。
ラッキー。
狭い山頂なのでグループがいたら
退散したくなるところだった。
シュカブラの奥には和尚山。
あちらが鉄山への縦走路。
南方面に磐梯山の三角形と
その右奥の白い稜線は飯豊連峰。
和尚山。
下山はいったん、峰の辻までもどって
矢筈森の山腹をトラバースするトレースを
たどって、くろがね小屋へ降りて行く。
ルートはトレースで明瞭だし
ポールも立ってある。
ただこのポールはただの棒なので
ピンクテープや着色もないので
吹雪けば見えない。
ぐんぐん下って行くとくろがね小屋の目印が。
12時47分、眼下に目当ての建物が。
おお。
これがあの有名なくろがね小屋。
今年の3月、改修工事が入る予定だったが
一年延期されたとのこと。
温泉、温泉。
中に入ると団体客で賑やか。
あったか~い。
受け付けは一階の奥のほうへ。
立ち寄り湯は410円と聞いていたが
冬は暖房代が加算されるようで
620円。
なんと、誰もいなかったので貸切に。贅沢~。
単純硫黄泉で、冷えた指先まで
じんわりと温まる。
14時すぎ、温まったところで下山へ。
泊まるならグループでくるのが良さそう。
硫黄温泉は体が本当に温まる。外に出ても
温泉の熱がしばらくホクホクと感じられた。
振り返ると鉄山とくろがね小屋。
くろがね小屋を振り返りながら帰る。
帰り道は広い。途中、5人ほどのグループと
20人ほどの団体が登ってきた。
小屋泊まりなんだろうなあ。
向こうにカラマツが見えてきて
勢至平に戻ってきた。
分岐と合流。
プチぐるっとコースできあがり。
天気は予報通り曇りに。
午前中は雲のヴェールに包まれていた乳首。
今は露わになっている。
どうも、この名前は表現が際どくなってしまう。。。
15時30分、下山完了。
秋田へ帰りまーす!
こんにちは😊
雪山で温泉なんて日本は天国Σ(゚Д゚)
羨ましすぎます。
山道でいきなり金曜の妻たちの主題歌(^^;)
吹き出しそうになりました💦勘弁してほしいですね~
ばりこさん、あけおめです。
12日に安達太良山に行ってきたのですか、自分は13日に山スキーで一泊でいってきました。
賑やかな団体さんが、キリタンポにいぶりがっこで宴会をしていました。
今年は雪が少なく、山スキーが出来たのはほんの一瞬でしたが、二日間天気が良く最高でした。
冬山で熊鈴、帰りに単独者に二人いました。
みよんさん
こんにちは~。温泉付きの山小屋なんて
贅沢ですよね。
下山中もぽかぽかでした。
金妻には参りました。
デンキさん、あけおめで~す。
偶然ですね。まさかの1日違い!
くろがね小屋泊まりですか。うらやまし~。