2020年7月26日 梅雨空の合間に花の楽園鳥海湖へ
鳥海湖フラワートレッキングコースタイム
8:30 鉾立駐車場
9:40 賽の河原
10:25 御浜小屋〜大休止〜11:00
11:26 笙ヶ岳分岐
12:18 御田ケ原分岐
12:54 御浜小屋
14:30 下山完了
コース状況
鉾立から御浜小屋、鳥海湖を眺めながら笙ヶ岳方面へ。
鳥海湖の外輪は、ニッコウキスゲ、シロバナトウチソウ、トウゲフキ、ウサギギク、ハクサンシャジン、などなど花盛り。
笙ヶ岳分岐から鳥海湖の縁をかすめるようにして、万助口方面へ。このあたりは木道となっており、傾いた箇所も多く、木道が濡れているときは滑りやすいので注意が必要です。
万助口との分岐を御田ケ原分岐方面へ。一箇所、小沢を渡渉するが水量はたぶんあったりなかったり程度。足場は悪いので要注意。
のち木道がなくなりやや草が被り気味の登山道に。まもなく御田ケ原分岐。ここから扇子森を越えて御浜小屋方面へ。扇子森から御浜小屋までの下りは、岩が積み重なったコース。ガスなど視界の悪いときは、ちょっと迷いやすいが、ロープが張られていたり、マーキングがあるのでそれらを辿ると御浜小屋に戻って来れます。
山歩き覚え書き
8時ごろに鉾立に到着。例年ならこのシーズン、
登山者やドライブ客で駐車に困るところだが
わりと余裕。
上の駐車場も空いていたが、
登山者用とかかれてあるので
まじめにここに駐車する。
本日は七合目の鳥海湖を
花を愛でながらくるっとハイキング。
来週がちょうどガイドなので
その下見でもある。
つい数週間前まで、小さい地味な
花を見つけては喜んでいたのだが
すでにタケシマランは
立派な実りの季節に。
花に比べてその目立つこと。
あんな地味な佇まいでもしっかり
受粉できることに驚く。
そして美味そうなのは見せかけで
一切の味がしないこの実には
いつもがっかりさせられる。
いつも裏切らないのは
アカモノの実。
鳥海山は国定公園なので
控えるが、こちらは安定のおいしさ。
登り始めて間もなく、
秋田県から山形県へ。緊急事態宣言は
とうに解除になったとはいえ、
今年ほど、県境を意識する年もないなあ。
なんと、イワカガミ。
そっか、鳥海山の雪解けは遅いものな。
山の季節は雪とともに進行する。
花の季節は混むからなと
この季節に登ったことがなかったが
まるで森吉山のような景色が広がる。
チングルマとイワカガミ。
実は、昨日の土曜日もここまで来たのだが、
鳥海湖の外輪山を越えて
ガスがどんよりと立ち込めてきて
気持ちも萎えて引き返した。
きょうは矢留山岳会の
すよさんといっしょ。
同い年の気楽さと楽しさで
気がつけばガスもみるみる後退していくぞ。
登るにつれて、ニッコウキスゲが
迎えに来る。
ヨツバシオガマのピンクも目に鮮やか。
草原の向こうには稲倉岳が
のっそりと牛のよう。
まだ稲倉に登ったことがないというすよさんと
登る野望を語りながら、御浜の石段を行く。
今年は小屋の営業はなし。
ただ休憩はできるようで200円なり。
トイレはタンクがいっぱいなので
使用不可となっていた。
鉾立口のトイレにその旨、張り紙が
してあるので、登る前に要チェック。
樹林帯のない山域は
トイレ問題が結構深刻だ。
花はショウジョウバカマが咲いていると
思えば、ミヤマアキノキリンソウがもう
咲き始めていたり、オオバタケシマランが
タコちっくな花をプランプランさせていたり
一向に先に進まない。
昨日はガスで見えなかったという
鳥海湖。本日はくっきり。よかった〜。
そしてニッコウキスゲは
はじまったばかり。
先週、和賀岳ではもう終盤だった。
御浜小屋から笙ヶ岳方面が
花の回廊。もうどうしましょう、って
くらいに花がいっぱい。
さて今日はここから
鳥海湖方面へ。実はこの先は初コース。
比較的新しい木道がつけられていた。
だが、傾いている箇所もあり
濡れていると滑りそう。
ぐんぐんおりていく。
ちょっと雨が降ってきた。
今日はずっと雨かと思ったが
結局この雨も通り雨で、すぐに止んだ。
鳥海湖が間近に。
こんなに近づけるとは。
はじめましてのお花。
調べたらカンチコウゾリナ。
雨が止んで、ガスも上がる。
振り返ると鳥海山ならではの
雄大な草原。
2時間ほどの登りでこんな絶景に
出会えるなんてゴージャスすぎる。
木道が終わるとまもなく
御田ケ原分岐だ。
あいにく新山はガスのなか。
わたしの中では
ハイジのコル。御田ケ原分岐のコル。
お久しぶりの
アオノツガザクラ。
鳥海山で見るのは
はじめてのハクサンイチゲ。
御田ケ原の山腹を
チングルマと共演中。
さて扇子森へ石段を
登っていく。
こんなに花盛りなのに登山者は
まばらで、ほとんど貸切状態。
扇子森への登り途中から
コバイケイソウとニッコウキスゲ。
ザ・夏の高山。
くるっと一周して
ふたたび鳥海湖と鍋森の景色。
御浜小屋までの稜線もまた
ニッコウキスゲの中にある。
たまにはこんなトレッキングも
のんびりできていいもの。
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