2020年7月ニッコウキスゲの和賀岳

2020年7月ニッコウキスゲの和賀岳

2020年7月ニッコウキスゲの和賀岳

のんびりコースタイム

あちこち寄り道しながらのかな〜りのんびりです。
5:26 駐車場スタート
5:42甘露水
6:01ブナ台
6:26滝倉
7:19倉方
8:00甲分岐
8:07薬師岳〜ガイド仲間のテレビ取材見物〜
〜〜〜こっから超のんびりです〜〜
9:28小杉山
9:54小鷲倉
10:40和賀岳山頂〜昼寝〜
11:16下山開始
12:47薬師平〜師匠ガイドの撮影に付き合う〜
15:47甘露水

登山道状況メモ

和賀岳は標高1439m。甘露水登山口から
往復で15キロ近く。
登山道は迷う場所はないのだが
ところどころ草が被っている。

倉方から稜線に出た先は
谷側が地形図で見るよりも
急斜面なのと、
石や木の根が露出した巻道で
山慣れていないと怖いと感じるかも。

薬師岳から小杉山までは
特に薬師平から先は登山道に
膝程度だが草が被っていて
足元が見えないので
結構、神経使います。

小杉山から先はあまり被ったところも
なく、割と快適に歩けました。

ちなみに白岩岳への縦走路は
小杉山から見た限りでは
腰まで草が被っていて
刈り払いを待った方が良さそう。

ここから山行覚え書き〜

和賀岳往復のガイドがあるので
下見と体力仕込みに和賀岳へ。
ここ3週間、毎週ここにきている私だ。

ガイド仲間が某テレビの撮影で
5時から登ると聞いていたので
ならば私は5時半から登れば
ちょうど熊よけ&クモの巣払いが
なされているだろうと、そんな期待もあった。

5時半、スタート。
あれにチラ見えは甲か。

先週は、薬師岳ガイドだったのだが
あいにくの土砂降りで、
ブナの樹幹流すらもはや樹幹滝だったし
登山道は水路となっていたので
途中撤退だった。

本日は、ほどほどに良い天気。
いつだってガイド下見がなぜだか
天気がよい。どうやらこれは
登山ガイドあるあるのようだ。

甘露水から急登に取りつくと
ウスヒラタケが待っている。
食べられるが、虫がたくさん。
香りだけ深呼吸。

しばらく杉林を登り、
やがてミズナラなどの森となる。
林床にはシダがたくさん。
さながらジュラシックパークや
アバターの世界のようで
割と好きな光景。

ハイイヌガヤも群落があって
植物好きには急登を忘れる
萌えスポット。

30分ほどでブナ台。
ここまでくればブナ林となる。
先週の薬師岳ガイドのときは
このあたりは水路ができていたっけ。

展望もないひたすら登り続けるだけの
修行タイムではあるのだが、
稜線に出るまでのこの樹林帯、
和賀山塊ならではの豊かな森を
堪能できる場所。

そしてそんなジミーな場所って
年齢を重ねるほどにじわじわ来る。

じわじわ来るといえば
これだ。
ブナのプレートを飲み込むブナ。

こちら2015年。5年前。
まだ文字が少し見えるが、今は
ほとんど見えなくなっている。

ちなみにこちらが2005年。
15年前。

滝倉到着。
滝倉という名前だが
この沢は曲がり沢。
そして滝倉沢という沢が南側に
ある。だから、このポイント名は
おかしんじゃないか説もある。

タマガワホトトギス。
人気者。

エゾアジサイ。個体差がかなり
あるので、一株一株、
眺めながら歩くと飽きない。

こちらはフリル付き。
虫目線では形状で好き嫌いあるだろうか。

サンカヨウは実りの季節。
食べられるがタネばかり。

倉方で撮影隊に追いついた。
ボッカ隊の一人が今度いっしょに
和賀岳ガイドをするので
ちょうどいいのでポツポツと打ち合わせ。

倉方までくれば、樹林帯の急登は緩む。
樹高も低くなって、その分頭上が明るい。

樹林帯を抜け、稜線に出る。
岩手側からの雲が甲の稜線に
かかっていて、雲海ができていた。
秋田県側は雲もガスもなくて
鳥海山がよく見えた。歓声があがる。

ここから展望が良くなるが
足元から目が離せない。
右側は崖に近いうえ、
この被りっぷりだもの。

ヨツバヒヨドリが勢ぞろい。

ハクサンフウロも咲き始めている。

甲分岐。
刈り払いがまだ続いているようで
予定よりもだいぶ
時間がかかっているようだ。

シラネアオイの立派な実。
雌しべが二つあるので
実も二つ仲よく双子。

オオバツツジ。
花は葉っぱの下に隠れて
ひっそりすぎる奥ゆかしさ。
いやよくこれで
気づく虫がいるな。

葉っぱが大きく、青っぽくも
見えて不思議な色合いで好きなヤツ。

薬師岳が見えてきた。
ガスがなければ和賀岳の大将も
ここでようやく姿を現すのだが。

薬師岳。再び撮影隊と合流。
ときおりガスが切れて、和賀岳が
雲の中に貫禄の姿を現す。

岩手側はガスだが
振り返る秋田側はこの通り。

薬師平までの稜線は
ニッコウキスゲロード。
撮影隊のボッカ隊と。

ここまでニッコウキスゲが
咲きそろった薬師岳は初めて来た。
撮影でときどき止まりながらなので、
景色の中に身を置く時間はたっぷり。

途中の裸地からボッカ隊と
ニッコウキスゲ。

薬師平まで来ると、
ニッコウキスゲもまばらとなり
ササとオオイタドリの草原に。

撮影隊は本日はここでテン泊なのだそう。
このあたりは環境保全地域内なので
もちろん許可はとってのこと。

ガスがときおり取れて
和賀岳への主稜線がのそりと
姿を現す。
このボリューム感にときめく。

なんだか山頂まで時間がかかりそうなので
撮影隊とはここでお別れ。
和賀岳を目指す。

小杉山。1228m。
三角点があるようだ。

小杉山は、白岩岳への縦走路の
分岐でもある。
その縦走路はこのとおり埋没。

薬師平を振り返る。
1200メートル前後でこの
高山的景色。厳しい冬が作った山、とも言える。

小杉山から先、ガスがなければ
ここから和賀岳までのアップダウンが
一望できて、心が折れそうになる場所。

アップダウンのひとつ、
小鷲倉。1354m。
地形図に名前の記載はない。
和賀岳は別名を大鷲倉、ともいうらしい。
そう知れば、わざわざ小の字が
この小鷲倉に付く理由もわかる。

山腹にはコバイケイソウ。
だいぶ終盤。

夏の豪華三点盛りブーケ。
ダケフキ、ハクサンフウロ、
ハクサンボウフウ。

大将が見えてきた。
遠そうに見えるが、山頂の人影の
サイズを見れば割と近い。

山頂付近の花は
チングルマ、トキソウ、ハクサンシャクナゲ
イワイチョウ、ミネウスユキソウ、
オノエラン。

長野から来た男性が
こんな標高でチングルマが
見られるなんて、と感心していた。

和賀岳の山腹は
ニッコウキスゲ見頃。

山頂。5年ぶり。

北側には田沢湖。
秋田駒や岩手山、羽後朝日岳も
ガスの向こうにときどき覗く。

昼にはまだだが、軽くエネルギー補給し
ついでに昼寝。

登ってきた稜線。
撮影隊もそろそろ到着しそう。
昼寝している登山者がいたら
お邪魔かもしれないので下山する。

薬師平を過ぎると
夏らしい青空が出てきた。
ガイドの師匠がここで別件で撮影中だった。
待ちに待ってた青空に
急いで薬師岳山頂から
引き返してきたところと合流する。

トマトあげるから、
モデルやってと買収された。

たまたま合流したもう一人の
ガイド仲間と3人で
ニッコウキスゲの中を
「楽しそうに」何度か歩いて撮影終了。

ちょうど3人のザックの色が
青、黄、赤だったので
信号機のような配色で
ニッコウキスゲの中を歩いたので
そんな動画があったら、
黄色ザックはわたしかもしれません。

和賀岳はやっぱり遠いし
道も梅雨時でドロドロだったが
やっぱりいい!

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