2020年11月29日 初冬の馬場目岳で恒例のだまこ鍋

2020年11月29日 初冬の馬場目岳で恒例のだまこ鍋

所属する山岳会の雪山始めは
初冬の馬場目岳のきりたんぽもしくは
だまこ鍋で幕が開ける。

コースタイムやルートは
こちらのYAMAPでどうぞ

朝七時にクアドーム前に集合し、
太平山の旭又登山口へ。
駐車場のトイレはもう閉鎖されている。
この道も、積雪で通れなくなる。

だいたいこの時期が
馬場目岳への旭又からのラストチャンス。
8時ごろに出発する。
念の為ワカンを携行。

天気予報では雨マークもちらついていたが
むしろ青空と日差しが見えている。
風もなく天気はおだやか。

登山口では初冬の寒さに体がまだ
慣れておらず、
ついつい厳冬期以上に着込んだが
馬場目岳の急登が始まるともう
暑くてすぐに衣類調整。

出発前、クマはもう冬眠したかどうか
話題となったが
答えは割とすぐに登山道を
横切っていた。

冬眠するにはここ数日、
やや気温が高すぎたかも。

ムシカリの冬芽が
雪合戦スタンバイ中だった。

馬場目岳の登山道は
登山口で標高約300M、
標高940Mまでひたすら急登が続く。

赤倉分岐、ここで標高940Mくらい。
登り一辺倒の急登もここでいったん
緩む。

本日の入山者は我々8人と
後から追い越していった男性二人の
2パーティ。

ここまで標高が上がると
さすがに気温が下がる。
薄手のグローブから防寒テムレスに
切り替えた。

赤倉分岐からしばらく
山腹をトラバースして主稜線に乗る。
コルから再び急登を90Mほど
標高を上げ、小さなアップダウンを
越えていくと、
途中から馬場目の避難小屋が見えてくる。

山頂直下、急に視界がひらけて
南に奥岳がかっこいい。
木々は霧氷で銀細工のよう。

ちなみに赤倉分岐から奥岳まで
縦走できるが、わたしはまだ試してない。
あの稜線を越えていくのだ。

小屋がもうすぐ。
予定では12時到着だったが
まだ10時30分を少しまわったくらい。

山頂記念写真。
今年は夏に沢から上がって
2度目の馬場目岳だ。

わりと近くに森吉山。
阿仁スキー場がよく見える。

男鹿半島もくっきりと。

さて鍋だ。
先に到着した二人の登山者と
入れ違いに小屋に入る。

もう雪囲いで窓が塞がれているので
中は真っ暗。
ランタンを持ってきたが、
窓の囲いはすぐに外すことができたので
鍋の間だけ囲いを外させてもらう。

もちろん、下山の際には
雪囲いを忘れなく。

冬季はガスは火力がどうしても劣る。
サイトウさんのストーブは
灯油が燃料なので、かなり心強い。

鍋奉行が数人、鍋に取り組むかたわら、
ハシヅメさんがスイーツ奉行となる。
ドンキで見つけたという
ホットケーキミックス。
袋のなかに材料を入れて
もんで生地ができるという、
すぐれもの。

ビジュアルが五平餅のようだが
パンケーキ。ちょっとお焦げ。
今回はプロトタイムとのことで
次回、完成版を作ってくれるとのことだが
山で漂うバターとパンケーキの
甘い香りはなかなかリッチな気分。

しかもシロップとあんこチューブまで
あって、おコゲながらも美味しかった。

そうこうしているうちに
だまこ鍋完成。

山の鍋らしく、コッフェルが
お玉がわり。

ムトウ氏の道具はいつも
独自のこだわりがある。
だまこ鍋を曲げわっぱで。

ノンアルビール8本を
背負ってきたのはイトウ氏。

サプライズで出てきたときはびっくり。
山での炭酸飲料はことのほかうまい。

鍋は3回作って全部完食。
いつもながら極上の材料を
気心の知れた山仲間と食べるのは楽しい。

半端な着雪と落ち葉の
ミルフィーユ登山道はことのほか
滑りやすい。

それでもさくさくと下って
14時30分には下山完了。

あとは雪山本番を待つばかり。

ごちそう山!

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