残雪期に登りたい秋田界隈の山セレクト

残雪期に登りたい秋田界隈の山セレクト

残雪期こそ登りやすくなる山をご紹介!

令和初の雪山シーズンは、例年にない暖冬と少雪でした。そんな今シーズンの雪山もそろそろ残雪期シーズンが始まります!3月以降はほぼ、ラッセルなし、天気も安定した日が増え、日照時間もわずかながら長くなって参ります。

雪のある時期だからこそ登れる山、歩けるルート、出会える景色を目指してそろそろ予定を立ててみましょうか。今年は雪解けも早そうですから、うかうかしていられませんね。

その1:奥羽の貴婦人「羽後朝日岳」

数年前まではヤマケイの分県ガイドにも掲載されていましたが、部名垂沢からのコースの灌木帯の藪もだいぶ濃くなり、雪を待って登る山となりつつあります。岩手県側の貝沢集落から沢尻岳、大荒沢岳と縦走して到達するルートはこちらかに詳細を紹介してみました。

羽後朝日岳への登り方はこちら

日帰りもいいですが、テント一泊で景色を楽しみながらの山行もオススメです。

その2:名前が独特な狐狼化山

栗駒山〜秣岳の北側にある標高1015mの山。三角点があるが登山道は整備されていない。国道342が春に開通するのを待って目指す。国道沿いの道路脇に、湿原を観察するためのスペースが、クルマ一台分あくので駐車にはそこを利用するとよい。上の画像は狐狼化山の主稜線から眺める栗駒山と秣岳。

狐狼化山の記録はこちら

ちなみに読み方は「ころげやま」。

その3:穴場スポットかも姥井戸岳

登山者らの間では全くの無名の山。標高も927mと低くもちろん登山道もない。国道108号線、松ノ木峠に北側から落ちる稜線の先にそのピークがある。横手市内から遠望すればその山容はちょうど鷲が翼を広げた様子に似て、割と目を引くと思う。わたしはまさに、その姿の良さに惹かれて登った。主稜線にあがると展望がよく、丁岳はもちろん鳥海山も間近に見ることができる。

姥井戸岳の記録はこちら

雪が締まる3月以降を狙って登れば、ちょうど林道の除雪終了点に車を止められるが、降雪の多い日は除雪の邪魔になるので遠慮したい。

その4:万滝を眺めながら須金岳

須金岳は登山ガイドの本にも紹介されており、登山道もあるのだがそのピークは藪に埋もれているという、ちょっと歯がゆい山である。そうなればそのピークを踏むためには、雪を待って登るしかない。
国道108号線を秋田から宮城へ抜け鬼首に差し掛かる頃、振り返れば屏風のように須金岳を含む稜線が伸びている。軍沢川が江合川と合流する付近から、ほぼ夏道を雪の下にたどって登る。稜線に大規模な雪庇が出来やすいので、その崩壊後の5mほどの雪壁を乗り越えていく必要があるので、アイゼンとピッケルとできればロープもあると安心。

須金岳の記録はこちら

主稜線からは虎毛山がすぐそばにあり、ごうごうと雪溶け水を落とす万滝を見ることができる。

その5:広がる景色が楽しい山伏岳

山伏岳から高松岳遠望

無積雪には山伏・高松岳と縦走する人も多いこの山域。冬でも泥湯温泉まで除雪されているので、積雪期でもアプローチしやすい山域だ。パウダーシーズンにはバックカントリーにも穴場かも。

さて残雪期のこれからの季節は、ルートとしては小安岳経由の高松岳ルートは地形が急峻なこともあり、底雪崩のリスクや雪がない場合もある。したがって、泥湯から車道を少し歩くが山伏岳への登山がおすすめ。広くダイナミックな景観が待っている。

山伏岳〜高松岳の記録はこちら

天気の安定した日に狙いたい。森林限界を越えると稜線も広くなだらかなため、ルートファインディングが難しくなる。

その6:リフト尾根から男岳直登

男岳

起点となる田沢湖スキー場は、春山シーズンになるとリフト運行がじゃっかん早い時間から運行する。登山にはとってもありがたい。リフト尾根まで3本を乗り継ぐので、片道チケットの購入を3本分忘れずに。
銀嶺リフトを降りたら、通称リフト尾根に取り付く。背景にはまん丸な田沢湖があり、行く手には真っ白な男岳がそびえ登る喜びが存分に味わえる。
山スキーでも登っていけるが、中腹からはシールが効かない。アイゼンかツボ足に切り替える。いずれにしても、アイゼンとピッケルは必携。

男岳へリフト尾根から直登の記録はこちら

天気が安定していれば、阿弥陀池を横切って八合目小屋までおり、林道を降って周回ルートにするのもいい。視界がないときは、阿弥陀池から八合目小屋までのルートは見失いやすいので要注意。

その7:羽後朝日が遠ければモッコ

羽後モッコ

地形図を見れば、沢尻岳から登山道を示す点線があるが廃道だった。訪れる人もまれな山だが、羽後朝日を展望したければここは最高の展望地だ。ルートは羽後朝日岳と同じく、岩手県の貝沢から。沢尻岳手前から枝分かれする尾根に進む。

モッコへの記録はこちらから

羽後朝日岳まで到達できないなーというときの、代替に。

残雪期のルートプランで注意をひとつ

雪がルート上に途切れずにある場合は、登りやすいルートを自由に取ることができる。ただし、途中で雪が途切れることが想定される場合がある。

登山道が整備された山域であれば、雪が途切れる場合を想定して常に夏道がどこにあるのか把握しながらルートをとる。そうしないと、途中からひどい藪漕ぎになる場合も。

登山道がない山域であれば、なるべく藪の薄い稜線をルートに取る。

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