ここ最近の山めしはもっぱら
山サン。山仕様のサンドイッチ。
わたしにはどうしてもできないことがあり
その筆頭が山のなかでのクッキング。
山で飯を作る。
それができれば人気ブロガーになれそうだし
いいね!も増えそうだし
インスタ映えもすこぶるいいだろう。
それはワカル。
試しに横手やきそばにチャレンジしたり
わたしなりに試みてはみたが
どうしたって、山の中で
ジュージューとかグツグツとか
食材がいい塩梅に煮えたり焼けたりを
待っているのができない。
落ち着かなくって仕方がないのだ。
だからたいてい、ネギは半煮えだし
カップラーメンの麺はアルデンテ。
落ち着かないのだ。
もう風速4メートルぐらいで
料理への情熱どころか食欲すら萎える。
早く安全圏内へ引き上げたくてしょうがない。
日が暮れる心配も
クマの親子に遭遇する心配も
藪漕ぎでルートロスする心配も
沢が増水して渡れなくなるかも的心配も
すべてのリスクがなくなる場所。
結局登山口の車の横なんかで
ようやく私はコーヒーを淹れたり
ラーメンに山菜を入れる心の余裕が
生じたりし始める。
そんなわたしの山のメインは
行動食。だから行動食開発には
心が踊る。今日も我ながら
伝説的な行動食が閃めいた。
名付けて「文太郎サンド」
絵的にはイマイチかもだが
炭水化物、カルシウム、ミネラル
などなど山での栄養価ばっちりだ。
材料はこれ。
ライ麦パン。クリームチーズ、
甘納豆、バター、そして白い悪魔。
ライ麦パンにバターを塗って、
クリームチーズには、好きなだけ
白い悪魔こと練乳を練り込んで
パンに厚く塗る。
甘いの控えたいときや
さほどカロリー消費しない山の場合は
悪魔の降臨は控えめに。
甘納豆を好きなだけ散らして
シナモンを振りかけて
パンを折ればできあがり。
名付けて孤高の文太郎サンド。
山サンのいいところは
オニギリと違って
前夜に作っておけること。
なんなら、余っても翌日だって
平気で食べられる。
まあ、平気かどうかは個人差はありますが。
文太郎サンド 加藤文太郎氏の名前から付けたのでしょうか?
それなら新田次郎氏の「孤高の人」をお読みになっている訳ですね!
彼の短い人生はどのようなものか分かっていて名を付けた訳ですね!
この小説を読んだのは二十歳の頃です。70歳を過ぎた今でも彼の悲劇は脳裏にあります。
ばりこサンドでよろしいのでは!!
鎌田様
その通り、加藤文太郎氏から着想しての山サンです。山の栄養ばっちりレシピですのでぜひお試しを!