2021年4月17日ユキツバキ始まりました金峰山

2021年4月17日ユキツバキ始まりました金峰山

そろそろ始まる頃だろうと
ユキツバキの進捗具合を確かめに
恒例の平鹿町の金峰山へ。
裏参道からのコースへまわっていく。

だが、やっぱり多雪だった今年、
道路には4月17日現在でまだ雪。
来週には消えるだろうなと
途中で車を置いて、歩く。

明沢ダムの手前で倒木、
そのダムを過ぎたところでも倒木で
これらを撤去しないことには
車の通行は厳しそう。。

たまにはのんびり歩いてみれば
それなりに楽しい、春の道。

朴の木はその巨大な芽が
衣を脱ぎ捨てようとしている。

キブシは見頃。

超大きな松ぼっくりを
拾ってみたり。

松ぼっくりの通常サイズと
比べてみたりしながら車道を歩けば
わりと楽しい。

道路脇にもユキツバキは群生しており
この辺りの標高ではちらほらと
花が咲き始めていた。

オニグルミのサル顔も
春になって立派な角を生やし始めている。

表参道の登山口に到着する。
山に入ればもう雪はない。

ブナの新緑はまだこれから。
春の日差しが林床に届くうちにと
ユキツバキが冬の間、
臥せっていた姿勢を正し始めている。

なんと。もうブナの花が咲いている。
ブナは冬の間、花芽と葉芽を準備して
春を待つ。
鞘を脱ぎ捨てると同時に
花も葉も出てくる。

これは雄花。風媒花なので
虫がいなくても平気。

こざっぱりとした見晴らしの
山腹を登っていく。
葉もないブナ林はなんだか
スッカスカで面白い。

急登を登り切れば、しばらく
なだらかな巻道に。
あまりに見通しがよいので
道をそれて藪へ入る。

山腹を巻いて表参道へくるっと。
その途中のユキツバキが
狙いだ。

山腹の西斜面ではもう見ごろ。
虫のいない時期ではあるが
ユキツバキは鳥媒花。

だから、春の花に多い白や
黄色などの虫が好きな色ではなく
赤なのだ。赤は鳥が好む色。

メジロがいれば受粉できるのだ。

こんなに咲きそろったところに
遭遇したのは初めて。

表参道のコースは
金峰山の三角っぷりが際立つ。

あちこち寄り道しながら到着。
雨の予報もあってか
春の曇天の頂は
誰もいなくてのどかだ。
ときおり、里のりんご園の
チェーンソーの音が遠くに聞こえる。
きっと、この冬で折れたりんごの枝を
切っているのだろう。

桜も慎ましやかな風情で咲いている。

コブシもコートを脱ぐところ。

ムシカリも。
こうして見れば、ムシカリの
冬芽の人の頭に見える部分は
あれは、花芽だったのかと
小さな謎がひとつ解ける。

神社でのんびりしていたら
雨が落ちてきた。

春の里山の雨は逼迫感がない。
雨具の上だけ着込んで、
ボトムはワークマンの
フィールドコアに任せた。
水弾き良好だ。

ブナの二次林の林床の
くっきりとしたユキツバキの緑と
残雪のコントラストが美しい。

雨はブナの幹を
樹幹流となって根元を潤す。

土管かと思って近づいたら
ブナの木の切り株だった。

こんなに桜があるのかと
この季節だけその所在が明確になる。
来週には春紅葉かも。

小鳥の集団に遭遇。
遠目でよくわからないが
マヒワだろうかな。

集団で何やらついばんでいた。

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