2023年3月5日軍沢岳のご案内

2月下旬に予定していた軍沢岳周回コース。
天気がイマイチで延期の結果がこの好天!

軍沢岳は「いくさざわだけ」と読む。
このコースの見どころはこの
神室連峰、とくに神室山の展望の良さ。
ということで、ぜひとも
見通しのいい天気を狙いたいのだ。

カモシカ橋を過ぎてすぐの尾根に
まだ雪の下のフェンスを越えて入山。

駐車場には何台かクルマがあり、
この好天ならば神室山へ東稜ルートから
目指している登山者もいるだろう。

軍沢岳への登りのルートは
尾根一本で肩までいけるので単純。
登りで迷うことはないが、痩せ尾根なので
雪質次第では一箇所、きわどい箇所がある。

ということでこのツアーは4名様までの
少人数での募集なのです。
難所に取り付く前にアイゼン装着。
本日は、凍結がなく比較的登りやすい。

難所を登り切れば左手からの尾根が
合流する。下山時にあちらの尾根に
迷い込みやすい。ピストンの場合は注意。

斜度も緩み展望も開ける。
背後には虎毛山と、そこから高松岳へ
連なる稜線も見えてくる。

こうなるとなかなか足が
前へ進まなくなってくるので
行程タイムは多めにとっておく。

いつもの雪庇ゾーン。
気温高めの日はあまり雪庇側に
寄らないように。
あの森を抜ければそろそろ
軍沢岳の主稜線が見えてくる。
そして山頂もちらちらと見えてくるのだが、
ラスト標高差100mほどなのに
意外にも遠く感じて
ため息が漏れる場所でもある。

主稜線に乗る。
背後のずんぐりとした山が
禿。こちらの神室山に対してよく
はげかむろ、と呼ばれる山だ。
別名を小鏑山。

さあ山頂直下。
展望よくて進まない。

神室連峰の眺めはばっちり。
写真は天狗森から神室山。

山頂到着。
山頂の標柱などはないが
この展望が待っている。

山頂から周回ルートへ。
いったん下って、通称分岐ピークへ。
樹林帯を下りてコルから先は
雪庇が圧巻。

昨年のブナの実は県南は良かった。
クマ棚が今年は多い気がする。
よくぞあんな細い枝にと感心するほど
攻めた熊棚も多数。

分岐ピーク。
何との分岐かといえば
神室山東稜ルートとの分岐。

左から小又山、天狗森、そして神室山。
ここでランチとしよう。
きょうは風もない。

のんびりしていると、この先の
展望テラスから戻ってきたパーティと遭遇。
先頭の男性は先週もここで会った人だった。

このコースは一度登るとリピ率が高いのだ。

あとは1035まで稜線歩き。
大きな登りもない楽しいコースだ。
目の前には山伏岳、高松岳、栗駒山に
虎毛山。

毎年ここからの雪庇の眺めに盛り上がる。
分厚い布団のようだ。

豪快な根開き。
この細いブナの根開きを覗き込むと
2メートルほどの深い大穴だった。

稜線歩きも1035まで。
今日は一日中、神室山が山行のお供。
ここで名残を惜しんで小休止。

神室連峰の向こうに覗くのは
鳥海山。
なんと贅沢な展望の1日!

1035から雪庇を下る。
今年は雪庇が比較的小さく、そして
入山者も比較的多かったのか
突破しやすかった。

1035の雪庇、北側。
はじめてきた時はこの雪庇に
驚いたものだ。

雪庇を降りれば、展望は終了。
ここから急斜面を鬼首道路まで下る。
雪は腐り気味でつぼ足で下った。
ときどきズボッとなったが
無事下山。
皆様、お疲れ様でした!
ご参加ありがとうございます(^^)

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