夏山の熱中症対策は転ばぬ先の塩対応!

夏山の熱中症対策は転ばぬ先の塩対応!

久々に梅雨明け10日という
言葉がしっくりくる夏である。
まだ体が夏の気温に慣れていない
この時期、何よりも重視すべきは
熱中症対策。

熱中症の症状は
多いのが脚の痙攣。
そして頭痛や吐き気など。
登山中、この症状が出たら
即座に対応しないと後戻りできない
大変な事態になるので、
くれぐれも軽視しないようにしたい。

じゃあどうすればいいの?
わたしは、飲み物はスポドリを
ガイドのお客さんへ勧めている。
甘さが苦手という人もいるが
麦茶や水では塩分が圧倒的に不足する。

塩分が不足すると体は
体内のナトリウムバランスを保とうと
ますます水分を汗として体外へ
排出しようとする。

水分を補給しても補給しても
じゃんじゃん放出されたんでは
たまったものじゃない。

だから、スポドリが手っ取り早いのだ。
甘みはこれがあることでより
体内へのミネラル、水分の吸収が
スムーズになるし
登山中はエネルギーにもなるのだ。

山でも気温25度を超えるような日は
風の渡らないようなコースや
水場のないコースはできれば
避けたい。

それでも行かねばならないなら
水分は多め。基準は
体重(荷物こみ)×行動時間×5ml。
だが、5mlはあまり体に負担のない条件下。
気温25度を超えるような日は
7mlぐらいまで引き上げて計算する。

飲むタイミングは、喉の渇きを感じる前。
20〜30分に一回は3口ぐらい飲んだ方がいい。
喉が渇いたと感じたときは
すでに体は水分不足。
こうなると、いくら飲んでも
渇望感が満たされなくなる。

水分は足りてもミネラルが不足しちゃうのが
夏の怖いところ。
ここからはわたしの夏のお客さんへの
塩対応をご紹介。

こちら、塩分チャージ。
キャンディタイプだと行動中に
誤飲の恐れがあるので
タブレットがお勧め。
いくつか商品があるけれど
あまり硬いタブレットだと
噛み砕くのが大変だ。

ちょうどいいなと思うのが
こちらの商品なので、シーズン中は
まとめ買いしてストックしてある。

これ、普段食べると劇マズだが
ナトリウム不足の山の中では
すごく美味しいのだ。
美味しいは不足のサイン。

そして常備しているのがこれ。
梅茶。
夏でも温かい飲み物は
わりと美味しいもの。

暑さでバテ気味だったり、
ミネラルバランス崩れそうなとき
休憩中にはこれで私は塩対応。

軽いしかさばらないのでお勧めです。

ポチッと購入したい方はこちら

そして、まさに「塩」。
これは0.5g個包装にした岩塩。
ヒマラヤ岩塩だ。

タブレットの甘さに飽きたり
脚が引きつった感覚が出てきたら
これ。

疲れたときも割と塩でシャキッとする。
普段、口にできない量だが
割と夏山ではすんなり口に入る。
塩が美味しいと感じたら
すでに体内のナトリウムは
不足のサインだ。

塩を小瓶に入れてもいいし
このように小分け包装したい方は
ヒートシーラーと
フィルムを購入してもいいかと。
手間だけど。

ヒートシーラーこちら

フィルムはパッケージプラザなどで
適当な袋を買ってきて
ちょうどいいサイズに作る。
材質は単層フィルムはくっつかないので
三方シールしてあるものだと
確実にくっつく。
三方シールは入り口以外すべて
シール済みの袋のこと。

そして最終兵器。
ツムラ68番。
芍薬甘草湯。
ドラッグストアで手に入る。

脚が痙攣して一ミリも
動けないという事態になったら
即効性抜群。

けれど頻繁に使うと
いざというとき効かなくなるとも
言われているので、
頼り切るのも考えもの。

飲料がとにかく重いので
なんとかしたい、
または飲料が底をついた!
そんなときに沢水や池塘の水で
手軽に飲料水を得られるのが
これ。

簡易浄水キット。
軽いし、かさばらないので
なんらかの水場があるなら
持っていて邪魔にならない。

こちらの浄水器はソーヤーミニ
バクテリアや微生物なども
取り除く、世界最高レベルの
浄水セット。

粉末のスポドリとともに
携帯するといいと思う。

スポドリは体液に近い
ミネラルバランスだが
この経口補水液は
体液と同じバランス。

ただ、ずっとこればっかりだと
やや塩分高めになることもあるので
やばそうだな、というときのために
パウチをひとつザックに
入れておけば安心。

この経口補水液、割と高い。
高いなあと思ったら簡単に自作しましょう。
・水1リットル、
・砂糖40g(大さじ4杯半)
・塩3g(小さじ半分)
これをかき混ぜればオッケーだ。

その他に夏山でバテないコツは
飲み物を冷やしすぎないこと。
冷たいものが美味しいのはわかるが
凍らせた飲料を溶かして
キンキンに冷えたのを行動中に
飲んでいると内臓が冷えて
疲れやすくなる。

冷えひえはお楽しみ分の一本程度として
他はそんなに冷やしすぎないのが
おすすめだ。

また、真夏でもお湯は
割とじんわりと美味しいもの。
美味しいということは
体が欲している証拠。
夏でもお湯を持つことを
お勧めする。

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