2023年3月19日荷葉岳へBC!

荷葉岳は、秋田駒ケ岳へ向かう途中、
国道46から田沢湖方面へ向かう途中から
すっきりとした稜線を引いて佇む、
三角形が印象的な1254mの一座。

2等三角点があるが、登山道はないので
積雪期が狙い目の山だ。
三角点の名称は「荷葉」ではなく「加陽」。
たしかに、晴れた早朝には里からは
このすっきりとした三角の山頂に
陽が差す様子は印象的で、むしろ
加陽の字のほうが納得がいく。

この山に行くには
駐車場の都合上、石黒山から稜線伝いに
行くしかないかとその距離にいつも
諦めていたのだが、
どうやらよい駐車ポイントが見つかったらしい。
矢留山岳会のメンバーでさっそく
登りにいく。

ログやコースタイムはこちらから!YAMAPでどうぞ。

除雪終了点はちょうど
先達川上流にあって、赤沢と
鳥坂沢が合流するポイント。
堤防がある。

その沢を渡ってしばらく山腹を巻いて
林道を進み、山腹の沢筋から入山。
ギアが山スキーなので、雪解けが進んだこの
沢地形に、やたら手こずる。

早々にスキーを担いだ人、正解。
わたしは担ぐのも面倒だったので
ムリムリっと強引に登る。

取り付きから80mほど登って
小ピークのコルに出る。
沢地形の煩わしさからようやく
解放されてほっとする。

急な山腹をジグを切って登る。
脇には林道があるので、遠回りだが
そちらを使うとラクかも。
雪質次第では、ちょっと難儀する斜度。

途中から林道使って尾根に乗る。
広い雪原になっていって
立派なブナが聳えていた。圧巻。

この先は担いでいたスキーを
履いて尾根をいく。
気持ちのいい広場でみんなで一息。

広場を抜けて尾根をゆるやかに
進めば、秋田駒が見えてきた。
展望に、しばし足もとまる。

樹間も程よく広く
斜度も緩いので
これはスキーでの下山はラクできそう。

1119まで300mほどの適度な登り。
ここは標高が上がるほどに展望が開け
これはもうなかなか、進まない。

いつのまにやら
樹林もなく、これはまるで
ゲレンデ。

おお。この一枚バーン、
これならわたしでもスキーが
楽しめそう!

振り返ると秋田駒。
男女岳と男岳がかっこいい。

秋田駒から視線を伸ばせば
乳頭山、岩手山まで辿ることができた。

バックカントリー目当ての人たちは
この先のピーク1119をゴールに
この斜面目当てに登るらしい。
この絶景に、わたしも
1119まででいいかもと気持ちが揺れる。

1119からの登り返しが面倒だし。。。

みて。このパノラマ。
昔、まだ矢留山岳会に入ったばかりのころ
岩手の高倉山から三角山、
笊森、湯森山、秋田駒八合目へと
あの稜線を山スキーで歩いたっけ。

1119まででもいいんじゃねと
考えながらも
その小ピークに到達すれば
せっかくなので山頂行くかと
ゆるくピークを下る。

今シーズンはやっぱり
クマ棚多い。

12時27分、荷葉岳山頂。
1254m。
雪庇がかっこいい山頂だ。

しかも三角点があるだけあって
展望がすばらしい。
八幡平から岩手山、秋田駒。

秋田駒ファミリーも
一望できる。

田沢湖も!
こりゃテンション上がる。
1119でやめないでよかった。

みなさん笑顔。
わたしも写真撮ってもらった。

山頂直下は樹間も狭いし
痩せ尾根が怖いので
足に自信のないわたしは
スキーを担ぎ、
攻めモードの人たちはさっそく
シールをはがしてもう滑りたそう。

そんじゃ、ツボ足隊はお先に。
途中でスキー隊に抜かれ、その華麗な
ショートターンに見惚れる。

山頂は風があったので
1119まで降りてランチに。
1119のかわいいピーク手前で
早春の日差しを浴びながら。

さて、滑降タイム。
1119から先はもうすばらしい。
程よい雪質に
ほどよい斜度。樹木もなくて最高。

さすがにここまで条件がいいと
プルークボーゲンやってる場合ではない。
気持ちよく、パラレルできました。

14時30分、下山完了。
素晴らしい。来週も来よう。
そう思って実際1週間後も来たのだが
なんと沢水の勢いが強すぎて渡渉できず
今シーズンの荷葉岳、この日が最初で最後となった。

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