2023年2月26日烏帽子長根偵察

2023年2月26日烏帽子長根偵察
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秋田県横手市の平鹿町から増田町に並ぶ、
金峰山、男亀森、真人山をりんご三山と
呼んでいる。

その金峰山の東に三角点があって烏帽子山と名前がある。
この烏帽子山の尾根が烏帽子長根。
地形図でもそのなだらかでなが〜い尾根が
確認できる。

登山道はないので積雪期がめざしやすい。
ということで、りんご三山の裏ルート開拓に
ルート偵察に行ってきた。

天気イマイチ。午前のうちはいいだろう。

車は、明沢ダムへ通じる車道が
冬季は除雪がないのでその除雪終了点に
本日の除雪作業はないことを予想して駐車。

烏帽子長根の取り付きまで
林道が通っているので積雪期もそれを
辿っていけば安心だし確実だが、それでは
つまらないので、尾根に入るとするか。

9:16、出発。

わりと見晴らしがよい。
迫りつつある雪雲と風向きを
確認しながら登る。

今回は林道のすぐ脇の尾根に入ったが
わずかに道を逸れるだけで
山の中に入った雰囲気は十分だ。

その隣の297の尾根は
聞けば昔、まだ金峰山が女人禁制のころ
女性がお参りするためのお堂か何かが
あったとか。

こんどはそっちを使ってみよう。
きょうは天気も下り坂だし
ゆるい方を行きたい。

アズキナシの実も
ずいぶん啄ばまれている。
見た目がアズキで
食べると梨のようなシャリがあるので
アズキナシ。
おいしくないのか遅くまで実が残っている。

ドライフラワーは
イワガラミ。イワじゃなく木に
絡んでいるけれど。

尾根から林道に合流。
この先はりんご園だ。
ずっと向こうの杉のあたりまで行ったら
道満峠方面へ方向を変える。

りんご園も
雪害と後継者不足で
だいぶ木が切られた。

雪原となったりんご園の向こうに
おなじみ金峰山の安定の三角形。
この山はどこから見ても
ピラミッド型に徹する。すごい。

こんなにも三角形なのに
三角点がない。

そしてピラミッドの東、
あれが烏帽子山三角点がある、
烏帽子長根。
ながーい尾根が画面の外まで。

祠まできた。
雪原のなか、林道は判別しにくくなるので
この祠がルート取りにありがたい。

聞けばイボの神様なのだそうだ。

イボの神様からやや東北気味に進路をかえ、
道満峠へ続く道へ入る。
地形図では点々の線だが
雪に埋もれながらも道の存在は
しっかりわかる。

なので途中途中で森に入ったりしながら。
尾根の上に実線で記された道があり
そちらの方は下山で使ってみた。
無雪期はどうなのか知らないが
積雪の今は、こっちの点線の道のほうが
しっかりしているし、安全だった。

里山らしい優しい森。
気持ちのいい場所だ。

10:50道満峠。
切り通しになっている。
この向こうは、増田から山内に抜ける車道だ。
もちろん除雪はしていない。

車道。
小学1、2年ぐらいの頃、山菜採りで
ここまできて、遭難騒ぎを起こしたという
わたしにとって思い出深い場所である。

それ以来の道満峠だ。
ぜんぜん覚えていないや。

開けた場所にでて思い出した。
ガイド試験にそなえて
ロープワーク練習でたしか
この辺まで来た覚えがある。なつかしい。

このまま目の前の林道を進めば
烏帽子長根のとりつきだ。
この右手の尾根に入ってもその
取り付きで合流する。

林道をゆるーくカーブすると天候が変わった。
吹雪がまともに吹きつけてくる。
天気がよければ、気持ちのいい
カラマツの森だろう。

11時だしラーメンが食べたくなってきた。
烏帽子山三角点はまたこんどに。

帰りは、道満峠の切り通しを少し過ぎて
往路で気になった実線の道へ行ってみる。
途中の小ピーク手前のコルで
元のルートに戻ればいい。

この道、地形図でもわかるように
尾根を少し下がった山腹にある。
雪庇もできていて
木の枝も雪の重みで垂れ下がり
歩きにくかった。

往路の点線の道の方がよさそうだ。

実線の道を、小ピーク手前コルで
逸れて往路のルートに合流する。

吹雪で帰りはトレースが
消えかけていた。
金峰山はもう見えない。
ひどい吹雪になれば、ここはコンパスが
必要になりそうな場所である。

森に入って
ツエルトでラーメン。
やや雑な仕上がりのツエルトだが、
中でガスをつければほっこりと
あったまるのだ。

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