2023年4月15日筑紫森

週末は筑紫森ガイドの予定なので、
山菜偵察がてら、筑紫森下見へ。
そういえばここ数年、ここ筑紫森の
ガイドメニューは冬だけだった。
久々の春の筑紫森である。

今年の筑紫森ガイドツアーは
イワウチワの群落を期待して
立てた日程なのだが、あいにく
季節の歩みが異常に早く
来週のガイドはコシアブラメインに
なりそう。

コース詳細はこちらYAMAPをどうぞ

9:30ごろ、駐車スペース到着。
先行者の車1台のみ。

コースタイムはぶらぶら気ままに
時計を気にせず歩いても
余裕の時間で下山してこれる。
この里山の気楽さだ。

カタクリの終わったのと、
咲きそろうスミレ、クロモジを
眺めながら分岐に。
右へ入れば裏参道。今日は
表参道コースへ。

本日は3種類のスミレと遭遇。
こちら、登山口付近で
スミレサイシン。だと思う。
しらんけど。

お次に登場した団体さんが
タチツボスミレ。
花が咲いてから、茎がにょーっと
立ち上がるので「立ち」の名前なのだそうだ。
ツボは「坪」で、庭先かそのへんで
見られるからだろう。

次に登場がナガハシスミレ。
別名テングスミレ。
距と呼ばれる部分が長いので
すぐに見分けがつく。

樹木の芽吹きも進んできた。
こうなると、だんだん地表に届く日差しが
少なくなってくる。
なので、カタクリやイワウチワにとっては
稼ぎも悪くなるのか
あらかたの仕事を成し遂げて
もう今年の地表でのシーズンは終わりとなる。

表参道にはこんな標石が。

スプリングエフェメラルも
早くに咲いてしまうが
カエデの仲間の花も早い。
こちらハウチワカエデ。

これから咲くところ。
ツクバネソウ。

尾根に出た。
裏参道との分岐も近い。

10:10、分岐。
筑紫森の岩峰の直下だ。

足元にはエビフライ。
リスもいるようだ。

さて、天然記念物に登るとしようか。
この先は岩場の急斜面。ここを登っていくと
山頂付近で
流紋岩質の横臥柱状節理が見られる。
筑紫森岩脈として国の天然記念物だ。

このまま山頂目指してもいいが、
今日は三十三観音めぐりルートから。
途中から巻道に入っていく。

こちらのコース、崩れやすい岩の
山腹の巻道で、足元はとても悪い。
不慣れな人は入らないほうがいい。

人によっては楽しいコースではある。

岩にいくつか洞窟があって
ここに石仏が祀られている。

ときどき虎ロープがある。
虎ロープの箇所は、とりわけ
足場が悪い。
ここは特に露岩なので
岩が濡れていると滑りやすい。

そしてそんな危険な箇所に
かれんに咲く罪な人たち。。。
まだイワウチワが待っていてくれた。

巻道から山腹を
稜線目指して登る。
ここは特に急で、木の根や藪を
つかんで登っていく。
三点支持しっかりと。

バランスの悪い人や
慣れていない人はあまりおすすめできない。
まあ、落ち着いて三点支持していけば
問題ない。

尾根に出た。
山頂直下のこの一帯が
イワウチワの群生地。
まだ頑張っていたけれど
だいぶ花は終わりかけ。

ここのイワウチワ軍団には
ときどきシロバナも混じる。

まだ時間も早いし、
山頂に行く前に尾根をのっこして
千本垂木方面へ急斜面を下っていく。

山頂を巻くようにして行けば、
天狗のすもうとり場。
上がってみるべ。

すもうを取るにはやや狭い岩場は
クライミングするには手頃だったらしい。
古いハーケンとボルトがある。
今はクライミングは禁止。

千本垂木まで行ってたら
雨が落ちてきそうなのでやめた。
足場も悪いし、雪のある時期がいいや。

戻って、露岩の先端へ。
ここはちょっとした展望地。

太平山地の、あの
とんがったのはみそ森。

まだ太平山地は雪がある。
今年はそれでも少ないかな。

この斜面、イワウチワと共に、
イワナシも。こちらも終わりかけ。

ようやく山頂へ。
風が出てきた。南方面は
雨雲は広がっていた。

山頂からお隣の岩谷山。

横臥柱状節理がこれ。
山体がマグマが冷え固まったもの。
柱状節理はそのマグマの成れの果て。

撮影ポイントなので
振り返ってワンショット。

岩場を下りていく。
どこから登ってもスパイシー。

下りは裏参道を通って、
藤原優太郎さんが使ってたルートを
下って行こう。いいルートですよ。

山頂は狭いので裏参道の脇の森が
ランチスペースにはまったりできて
よろしいかも。

この季節、ブナの実生があっちこっちに。

ゆるやかな尾根歩き。

シュンランも見頃。
これ山菜として食べられる。

ヒメアオキの雄花も咲き始め。

クロモジもね。
ハーブティー風にしてもいいです。

クロモジに雰囲気にているけど
アブラチャン。

ヒトリシズカも咲き始め。

リョウブの新芽が出ていた。
麓で少し摘んでいく。
リョウブ飯にしてみるべ。

リョウブは飢饉のときの救荒植物として
よく植えられてきたもの。
新芽を摘んで、茹でてアク抜きしたものを
保存していたようだ。

こちらも食べられる。
ニワトコ。
ひょろっとしたブロッコリーみたいな
花芽を天ぷらにして。

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