天気も穏やか。
スノーハイクもしたいが来月の
登山ガイド検定のロープワーク練習も
しなきゃなと、どちらも捨てがたいので
近場の真人山に。
駐車場から見上げる山頂には
写真ではわからないが、三吉さんの
お社が見える。
真人山は標高390m。
古くは前九年の役で知られる藤原氏の
居城があった場所と言われる。
今は麓の真人公園が地元の桜の名所で
わたしも保育園時代は毎年遠足に来ていたっけ。
そんな場所なので冬でも駐車場があるし
温泉も近いので重宝するスノーハイクスポット。
ルートはほぼ夏道。
赤いラインが登りで、下山は適当に
別の尾根をまっすぐ下ってきた。
9時40分ごろ、りんごの唄のオブジェを
見ながら夏道ルートに入る。
結構、入山者がいるようでトレースができていた。
入り口付近は夏場は子供らが遊ぶ、
アスレチック遊具がたくさんあって楽しい。
ツボ足でいけるかと思ったが
時々深く沈むのでワカン装着。
朝のうちは冷え込んでいて
枯葉は白く縁取られていた。
遊具の広場を過ぎれば
三十三観音の看板とその向かいに
山頂遊歩道の標柱。
三十三観音のコースとは途中までいっしょ。
石仏はひとつひとつ味わい深くて
思わず足を止める。
三十三観音コースとの分かれ道には
とくに登山道の看板はないので
形図があれば心強い。
迷うほどの場所でもないし
迷ってもすぐに戻ってこれるが。
葉っぱが落ちた森からは鳥海山が見えた。
下界は霧が立ち込めて雲海のよう。
途中、ベンチを過ぎて立派な松街道に。
初夏に訪れるとこのへんは
ヒメシャガが可愛らしい場所。
奥には山頂。
先行者の話し声が聞こえてくる。
雪はこの季節なら、
フッカフカの新雪の場合が多いが
気温が緩んで雨が降ったものだから
雪は今朝の冷え込みで
ざくざくとしていて歩きにくい。
急な山腹だが、道は緩やかに
九十九折になっているので歩きやすい。
ツルリンドウの実やマンサクの実、
ヤマウルシの実、キブシなどなど
眺めながら歩くのは楽しい。
冷凍ムキタケ。
立ち枯れの木は味わい深いオブジェに。
10時53分、1時間ほどで山頂だ。
昔の山道は神社の正面に出たが
あまりに急なせいか、いつのまにか
神社の裏に出る道に付け替えられている。
金峰山も表参道は急すぎて
神社の裏からお参りする裏参道が
今ではメジャールートになっている。
眼下には雲海。
まさかこんな低山で雲海が見られるとは。
三吉さんにお参り。甥っ子の受験を主に。
山頂から、鳥海山はすでに雲に
かくれてしまったが、東鳥海山がよく見える。
その手前には雄長子内岳。
さて、山頂でのんびりしている時間もない。
朝の天気が持つのは午後2時ぐらいまでだ。
すでに怪しい雲が広がりつつある。
神社を下りて、その東に車道がある。
その車道伝いにぐるっとコースも取れるし
その途中に真人山の三角点がある。
が、本日はその車道の平坦地を使って
登山ガイド検定に出てくるロープワークと
ツエルト張りの練習。
ツエルトはロープを使用して10分以内で
設営する。
まあ、10分でいけるなと
2回ほど設営練習。
最後に3度目の設営はロープを使わず
ポールを利用してのツエルト。
これは一人ランチ用に設営。
もう昼もすぎてはらぺこ。
アライの2~3人用ツエルトは広くって、
居心地がいい。
検定では「そのツエルトで一晩過ごせそうか」が
問われるらしいが
いやいやどうして、一晩どころか
終の住処にしたっていいぞ。
なんてったって、ポールを持ってきたのだ。
これは2~3人用ツエルト限定のアイテムだが
これがあれば多少風があっても
ツエルトの中は広く保たれて居心地がいい。
さて、ひとしきりくつろいで
日差しもすっかり雲に隠れたし下山とする。
先行者たち二人は車道を回って
ぐるっとコースを下りていった。
わたしも行ってみたかったが
また今度に。帰って部屋の掃除しなきゃ。
とはいえ、せっかくなので
夏道をそれて隣の尾根を駐車場目指して下りる。
駐車場から山頂にまっすぐ伸びる尾根だ。
途中に立派な松並木が。
松枯れに合わないようにがんばれ~。
14時18分、下山。
車に着いた途端雨が落ちてきた。
このいいタイミングの雨は
晴れ女あるある。
コメントを書く