2020年11月22日横手市のいこいの森を歩きまくった。

2020年11月22日横手市のいこいの森を歩きまくった。

のんびりと尾根歩きをしたい時がある。
いやむしろだらだらとどこまでも
なだらかに山の中を漂っていたい、
そんな怠惰な山歩きだ。

能代にはそんなニーズにもってこいの
七座山があって、あれはとても
地元の方々が羨ましいとおもった。

七座山のような、さくっと尾根に上がれて
だらだらと気持ちのいい尾根を満喫できる山、
近場にあればなあ。

ここら辺で気持ちのいい尾根歩きったら
真昼山地とか、和賀岳とか、
秣岳から栗駒とか、
気持ちがいい分、きっちり体力取られるような
収支バランスに厳しい山ばかり。

だがなんと、そんなニーズにマッチする山が
我が横手市にあったので
驚きと感動とともにここにしたためたい。

登山ガイドのお客様から教えてもらった、
横手いこいの森だ。

ちょうど旧横手スキー場の裏の山一帯に
何本もの散策コースが整備されている。
いこいの森と聞いて、ああと思い浮かぶのは
ときおり噂で流れてくる「熊がでた」。

そんな半分ワイルドな散策コースなら
山に行きたいが楽に歩きたいという
いいとこ取り願望を叶えてくれそう。

なお、コースがとにかく豊富なので
出かける前にウエブサイトから
コースマップをプリント
して行かれることを
おすすめしたい。

そしてヤマップデータはこちら

杉長根の道

みずほロードを六郷方面から
南下してくると、明永沼から旧横手スキー場に
至り、トンネルに入る。
トンネルをぬけ、信号機の手前の
小路を左に折れ、そのままぐんぐんと
住宅地を進み、砂防ダムのほとりに
いこいの森散策路の駐車スペースがある。

ここからは杉長根の道と
ゆきつばきの道、
元熊野堂参道がスタートする。

きょうは杉長根の道を登って、
ゆきつばきの道を下ってくる予定。

杉長根スタート。
丸太の階段の道には落ち葉が
敷き詰められている。

この季節、
上をみなくても足元を見れば
どんな森なのかすぐにわかる。

なるほど「杉長根」だ。

杉林とはいえ、尾根に上がると
ちらほらとユニークな
顔ぶれが現れる。今が見頃で飛ばし頃の
ツクバネ。
ひとつ拝借して放ってやれば
くるくると回転しながら落ちてくる。

ツクバネのプチバージョン。
むーん、ツクバネウツギだろうか?

こちらはおなじみ、
ツルアリドオシ。
赤い実の角が二つがチャームポイント。
二つの角の理由については、来年あたり
花を見れば納得すると思う。

ゆるーく小ピークに到着。
名前の由来の杉はもう抜けた。
ミズナラ、もしくはコナラの森。

ゆる〜く下る。

黒い実は
ナツハゼだろうか?
食べてみたら超すっぱ!

林床にはユキツバキがつややか。
これは5月が楽しみだ。

落葉で見晴らしのいい散策路。
ガイドの常連のお客さんは
この様子を「すかすかの森」と
表現していた。納得。

すかすかの森にガマズミの赤が映える。
これなら鳥にも見つかりやすいだろう。

モフモフはキタコブシだろうか?

ムキタケも。
金峰山界隈はナラ枯れが顕著だが
この一帯は、金峰山ほど枯れ木は
少ないようだった。

どなたの実?あちこちで見かけるが
素性がわからず。。。

こちらはサルトリイバラ。
トゲトゲがあるけれどかわいい。

よく林床で見かけるこちらは
ハイイヌカヤ。フォルムが
ナツトウダイに通づるものがある。

きょうは思いのほか天気がよく、
しかし天気は午前限定。
ならばこんなコースはちょうどいい。

歩いていて本当になごむ。
しかも誰もいないという贅沢。
落ち葉を踏む音ばかりが耳に心地よい。

三角点と、元熊野堂鳥居跡。
ちょっとしたピークになっている。
昔、この尾根の下の谷の鳴見沢に
熊野堂があったとき、ここに鳥居が
あったのだそうだ。

三角点は「鳥穴」で
三等三角点。標高188.8m。

ここから元熊野参道を経て
スタート地点に戻ることもできるし
雪椿山荘のある芝生広場に出ることもできる。

もちろん、まだ歩き足りないので
まだこの先へ進むとしよう。

三角点を少し下るとあづまやに到着する。
このあづまやから北には
赤松散策道があり、西に向かえば
旧横手スキー場方面。

なんと、あづまやのそばで
ユキツバキの狂い咲き。
ここしばらく、
気温が上がったので
春と勘違いしちゃったのだろう。
お疲れ様。

ここまで杉長根の道、のんびり歩いて
50分ぐらい。

赤松散策路

天気もいいし、この先は
展望も良さそうなので
赤松散策路に歩を進める。

梢越しに横手市と、鳥海山も
チラチラと見える。

下りになったら引き返そうと
そう考えていたが、
歩きやすさと天気に誘われ
ぐんぐんと下っていく。
森の向こうには明永沼がキラキラと
横たわる。

道沿いには
ヒメモチの赤い実が鮮やか。

不安になるほど下る。
落ち葉の音が心地よくて
それが聴きたくてついつい下る。

野鳥散策路

赤松散策路は分岐に出て終了。
北のこもれびの道へ進めば、
いこいの森完全縦走となるところだが
空には雲も広がってきたので
南へ向かう野鳥散策路へ。

野鳥散策路は、鬱蒼とした杉林に
入っていくのでなんだか暗くて不安にも
なるところだが、道はきれいに
刈り払われている。

この先、野鳥散策路から
ゆきつばきの道はこちらへ
つづく。

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