軍沢岳はいくさざわだけ、と読む。
秋田と山形の
県境稜線にある1193mのピークで
登山道がないので積雪期を待って登る山。
ここからの神室連峰の展望がとにかく
すばらしい。
本日は、久々に鬼首道路からピストン。
ルートログはこちらYAMAP でどうぞ。
8時ごろ、鬼首道路脇、
マダゴ沢付近の駐車スペースに到着。
風はあるが天気のいい土曜日、
湯沢山岳会の皆さんがすでに集結していて
同じく軍沢岳を目指すそうだ。
これはラッセル楽できる?と思ったら
皆さんは1035ピークの尾根を使っての
環状ルートをとるとのこと。
本日は、あまり体力を使いたくなかったので
環状ルートへのお誘いは遠慮した。
8時30分ごろ、
軍沢岳の肩からのびる尾根へ。
雪がたっぷりだったので
フェンス乗越し問題は難なくクリア。
ギアは、スノーシューを履いていたが
気温が高い日があったりで
急登はガリガリ。
アイゼンとピッケル必要だったなあと
反省しながら、スノーシューはデポして
ワカンに履き替える。
本日は矢留山岳会の
スヨさんと同級生コンビで。
彼女からアイゼン持っていくかと
提案されたにかかわらず、
今までここで使ったことないからと
甘い判断をしてしまい
無駄に難儀させてしまった。すまぬ。
標高850付近。
ここで3つほどの尾根が集結する。
下山で迷うならここだよなと
認識しながら結局下山で南側の
尾根に入り込みかけた。
とにかく風が強い日で
しかも足元もガリガリだし
雪も薄く藪も出ているし
ときどき腰までズボるしで
帰るかなあと思いながらも登る。
痩せ尾根がひらけて
斜度も緩めば気持ちはもう
前向きになる。
何よりも顔を上げればこの青空。
このあたりはあちこちに
熊だなが見られる。
どこかでまだうとうとと眠っているんだろうなあ。
南側の雪庇に注意しながら
そろそろ展望も良くなるあたり。
振り返れば、虎毛山と
手前に熊棚。
風紋と雪庇。
どちらも冬の風の作品。
目指すピークも見えてきた。
遠いーとスヨさんが笑うのへ
気のせいだよと答えたが
うん、遠いわあ。
11時30分ごろ、肩に乗る。
県境稜線だ。
新雪ふっかふか。
本日一番乗りのトレースを
どれ、刻むとするか。
うお。沈む。
吹き溜まりで膝ラッセル。
12時ごろ、山頂。
どこが山頂かわかりにくいが。
展望がすばらしすぎて
風が強いのも忘れて見惚れる。
あちらは虎毛山。
高松・山伏コンビ。
そして!神室山。
神室連峰の稜線。
顕著なピークは天狗森。
さすがに山頂ランチは風が強いので
下山するべ。
禿岳もくっきりと。
この稜線歩きは本当に楽しい。
途中でみつけた、
波頭のような雪庇。
下山は痩せ尾根のガリガリゾーンは
マックス慎重に。
それを過ぎれば風紋美術館を
巡りながら。
ここまでくれば、
下界はもうすぐ。
車道からエンジン音も聞こえてくる。
橋から山頂方面が見えていた。
14時、下山完了。
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