
岩手県沢内村の貝沢集落から、高下岳登山口を利用して
モッコ岳へ登ってきた。
ここから登るなら普通、
沢尻岳か羽後朝日岳なのだが
せっかくの積雪期だ。
今しか登れない頂を登っておきたく。


羽後朝日岳を中心として、
二ノ沢畚、志度内畚、モッコ岳と
このエリアはモッコの名が目に付くが、
今回目指したのは
沢尻岳(1260mのピーク)の北東にある、
モッコ岳だ。
昨年5月、テント泊で羽後朝日岳に行ったとき、
稜線から見えたモッコ岳がすばらしく、
ぜひ登りたいと思っていた一座だ。
標高1278m。山頂には三角点がある。

この時期、問題はアプローチと駐車スペースである。
前の週にリサーチし、除雪は集落の終わりまでで、
駐車スペースはかろうじて何とかなるというレベル。
※注意)作業のためのキャタピラーが
この先の林道に入っているので、
この除雪終了点を塞がないように。

7:14、出発。朝のうちは雪がよく締まり
つぼ足でもいけるんじゃないかと思ったほど。
しかし、今日は気温があがりそう。
雪が緩むのは必至だ。
足回りはスノーシュー。

コンパスを目指す尾根の取りつきにセットし、
夏道に至る林道を逸れ、雪に閉ざされた牧場を横切る。
まもなく、真っ白な頂のモッコ岳が現れる。

霜をまとうハンノキ。花はまだ。

7:50、取り付きの尾根に到着。
尾根の南に回り込むこの沢が目印。
積雪シーズン、どこからでもルートが取れる。
この尾根を選んだのは
一番近く、気持ち傾斜が緩そうだから。

日当りの良い山腹に、小さなマンサクが咲いていた。
アップにしているが大きさは1センチぐらい。

沢尻岳の主稜線に上がるまでが、がんばりどころ。
植林の杉があるものの、
この一帯は巨木が多くて楽しい。

昨年の春、5月に登ったときは少なくなった雪を拾って
この沢を登って来た。

尾根の北側の沢に、デブリが生々しい。

古木にキツツキ系の鳥の食事痕。

こちらはクマの木登り痕。
よほど気に入ったのか、爪痕がたくさん。

見えて来た尾根は夏道。

登るにつれて樹の間が開いて来て、
新雪をスキーで滑ればさぞかし気持ち良いいだろう。

岩手山がくっきり。登るに従い、
いろんなものが見えて来て気持ちが上がる。

向こうのピークは主稜線上にある880mピーク。
もし、起点を銀河高原に取れば、
あのピークを越えてくることになる。

山並みに囲まれた沢内が一望できる。

主稜線手前の最後の登り。
ここがこのルート最大傾斜。
遠くの岩手山を眺めながら、休み休み黙々と登る。

9:56。主稜線に出る。
だだっ広くて歓声が上がる。

そして西には根菅から高下岳に続く稜線。
絶景だ。

北には本日目指している、モッコ岳が姿を現す。

樹林帯の入り口には、昨年と同じクマ棚が残っていた。

樹林帯を緩やかに登って、
10:15、夏道との合流付近で、
再び視界が大きく開けると目指すモッコがすぐそこに。

夏道はまだ雪の下。
その脇の今だけの雪庇ロードを使う。

が、快適な雪庇ロードは所々で途切れる。

夏道に逃げ込む。
笹がだいぶ出ている。

10:56。沢尻岳直下。
ルートをどう取ろうかしばし思案。
この斜面を
向こうの鞍部までトラバースして最短を取るか、
安全第一で堅実に山頂付近を辿るか。

雪も絞まって安定しているので、
最短ルートをトラバースすることに。
写真で見ればなだらかではあるが、
この少し下から傾斜が増し、
滑ったら停まりそうにない。
緊張しながら、一気に横切る。
雪の状況次第では選べない。

11:13。
トラバース終了点の鞍部に着くと、目の前に
羽後朝日岳の優美な姿が待っていた。
一年ぶり。

羽後朝日を左手に見惚れながら、目指すはモッコ岳。
大きな雪庇の西側を行く。

それにしても、羽後朝日岳が邪魔をして
なかなか足が進まないのだ。
生保内川の、
深い谷を抱いて起立する山稜がとにかく圧巻だ。

振り返れば、沢尻岳から遠くには和賀岳も頭を覗かしている。

いったん、下って登り返せば
平坦なモッコの山頂部はもうすぐ。

訪れる人がいるようで。

沢尻へ続く雪庇が張り出た稜線と、
大荒沢岳、和賀岳、高下岳。

11:56、山頂。羽後朝日岳と記念写真。
登り、休憩込みで4時間30分といったところか。

もちろん和賀岳とも一枚。

こちらは秋田駒ヶ岳。

北側は足元から五番森へ連なる稜線が、
その先の貝吹岳へと伸びる。
その果てには秋田駒から岩手山へのスカイライン。
奥羽山脈のトップスターそろい踏み。

ノンアルで祝杯。たまらなく旨い。

12:40、下山に取りかかる。
やや風が出て来て、北西方面に雲が出て来た。

絶景も、見納め。和賀岳。

雪庇を渡って行く。

13:17、沢尻岳直下。
さすがに、下山では往路のトラバースルートより上の
斜度の緩い安全圏を使う。

下山はあっという間。
雪はかなり緩んでいて、ときおりずぼっと沈み込む。
主稜線から再び急傾斜に差し掛かると、
緩んだ雪にバランスを崩し
そのままシリセードで下りて来た。
傾斜も強く、尾根の両脇に逸れたら危ないので
積極的なシリセードは控えた。

15:23、下山完了。
登るほどに絶景がグレードアップする、
素晴らしい山行だった。

帰り道、視線を感じて振り向くと
そこには第一村猫。




沢尻岳ですか?と思ったのですがちょっと違うような。モッコ岳ですか?
イチタローさん、こんにちは。
するどいですね!なかなか分かる方、少ないです。
あそこかな~
千畑スキー場跡地の山頂??
なんどさんらしくない豪快な外しっぷり~。
男助山だべぇ!
びんちゃんさんらしい、ボケっぷり!