
沢を予定していたのだが、私以外のメンバー二人が行けなくなりならばと前日、遅くまで飲んでのんびり起床。
天気の良さに、前夜の酒を悔やみながらもいそいそと、近場の真昼岳へでかけた。

本日は峰越口。
真昼岳は秋田県側からは善知鳥口、赤倉口、峰越口の3つの登山道が整備されているが、峰越口はまだ歩いたことがない。
峰越から赤倉口分岐まで歩けば、女神山から真昼岳を経て峰越までの縦走路が繋がることになるので一度は歩きたかったのだ。
いずれは羽後朝日あたりから和賀を経て、真昼、女神までの稜線を結びたいと思う。

10時過ぎ、登山口に降り立ち、登山道の状態がよければ真昼岳ではなく、反対側の鹿ノ子山へ向かう目論みもあった。
が、いざそちらへ分け入ってみれば結構なアップダウンが遠く風鞍まで伸びていた。
前日に飲んでふらりと踏み入れるような雰囲気ではなかった。
ので、今日は真昼岳方面へぶらぶらと気楽に歩くことにした。
11時、再び登山道に戻って、真昼岳方面へ向かう。

ウメバチソウがまだがんばっていた。

峰越口は、標高900mまで林道が伸びており、標高1,059.9mの真昼岳までは比較的楽なコースとして紹介されている。
しかしながら、登山口に立ってみれば途中いくつかのピークが連なっており、それなりに歩きがいのあるコースのようだ。
すすきの向こうに、端正な三角形は女神山。

駐車場からの小ピークは滑りやすいザレ場。
これを越えて現れるのが996mのピーク北ノ股岳。
手前小ピークの鞍部から80mほどの登りとなる。

途中に、季節外れのハクサンフウロ。

北ノ股岳の登りの最後はトラロープが設置されていた。
本日、スパイク長靴なので急な登りでも足回りはとても安心。

北ノ股岳を過ぎれば、見えるピークは1,006mの音動岳か?
その山頂に至る登山道はない。
あの付近は春にはシラネアオイの群落が有名だ。
私はまだ見たことがない。

眼下には稲穂の黄色い景色と、鳥海山。
今週は稲刈り日和だ。

春は緑一色の平野だった。
真昼岳は、季節で移り変わる広大な田園を眺めるのが楽しみのひとつ。

音動岳は、右手の平な頂だ。
ここから100m近く下って、小ピークを一つ越えて登り返す。
稜線に出れば秋風が、汗ばんだ額に清々しい。

それにしても真昼山地の急峻なこと。
標高1000m前後だというのにここは森林限界となっていて、ボリューム感ある山肌を笹がみっちりと覆っている。

やがて遠くに音動岳の標柱が見えて来た。
その奥が真昼岳だ。

トリカブトが見頃。
見ている分には目が覚めるような青がとても美しい。

11時55分。音動岳。
多分、あの奥のピークがそれ。
標柱は縦走路の脇に立っている。

真昼岳まではあと少し。
正午の高い日差しを受けて、山頂神社の屋根が光って見えた。
本日は、赤倉口分岐までをゴールとし山頂は眺めるだけ。
赤倉口分岐までの途中で、2009年の夏に遡行した内ノ又沢を抱く谷を懐かしく目でたどった。

赤倉口分岐でお昼を済ませ、引き返す。
急なアップダウンの登山道も、スパイク長靴でストレスなくすいすい越えて行く。
北ノ股岳の奥に和賀岳が姿を現した。
その奥に、錫杖の森の特徴的な形も見えていてこうなると、次の山行の目標が定まってくる。

13時42分、駐車場が見えてくる。

峰越林道脇には「延命水」という冷たい水場があって、近くにクルマを停められるスペースもある。
帰りはここで喉を潤した。
峰越林道は、ときどき通行止めになるので出かけるときはチェックしたほうがいいです。
ただ、峰越林道が通行止めの場合は、近くに赤倉登山口がありますので、予定変更ができます。
赤倉登山口までの林道は砂利道で、大きくえぐれている箇所が多く緊張します。



