2026年5月10日 シーズン直前の真昼岳赤倉コースレポ2026

2026年5月10日 シーズン直前の真昼岳赤倉コースレポ2026

こんにちは。登山ガイドのばりこです。

さて、新緑が眩しい季節、秋田県美郷町と岩手県西和賀町の県境にまたがる真昼岳(標高1,059m)がベストシーズンを迎えています。

標高こそ1,000m級の低山ではありますが、この真昼岳は結構お得な山。

というのも、冬は季節風をまともに受ける位置にあるため森林限界が低く、このため山頂直下の稜線は遮るもののない展望が!

おりしも眼下に広がる広大な田園は田植えシーズンを控え、水が張られる時期。

この水田がまるで巨大な水鏡のようになって、五月晴れの空を映し出す景色は圧巻です。

さらにこの5月6月は、次々と可憐なお花が咲く季節。

シラネアオイの群生や、オサバグサ、そしてアズマシロガネソウなど貴重な山野草が出迎えてくれます。

今回はこの見頃シーズン直前の真昼岳へ、赤倉口から登って参りました。

そのレポをまとめましたので、気になる方はぜひご参考にしていただき、真昼岳にこの初夏に登ってみませんか。

コースタイム(写真撮りながら)

ログはこちらYAMAPでどうぞ

9:00 赤倉登山口

9:47 石台(10分休憩)

10:40 ヤセヅル

11:37 真昼岳(40分休憩)

13:15 石台

14:04 赤倉登山口下山

 

登山口とアプローチメモ

8時30分ごろ、赤倉口へ。

山菜採りでさぞかし賑わっているかと思いきや、車は2台のみ。

ちなみに、赤倉口登山口まではみずほの里ロードから、真昼岳登山口の看板に従って進めば大きな鳥居を潜って未舗装の林道に入る。

林道はところどころ、雨水でえぐれているが普通車の車幅なら避けて通れるくらい。

2箇所ほど、雨水逃しの溝が横断するので、ここは車高が低い車はゆっくり通過しないと腹を擦る。

今の所、車体を擦るような倒木や枝はなかった。

 

登山口から石台へ

長らく親しまれてきた登山口の看板が朽ちたため、今はこんな手書きの目標が、コース入り口を示してくれる。

 

登山口からは沢沿いのルート。

沢登りでいうところのゴーロ歩きに若干近い行程となる。

さほど深い沢でもない、小沢なので防水スプレーをかけた登山靴にスパッツでも履けば濡れる心配もない程度。

慣れた人なら30分弱、慣れない人は40分前後ほどを沢沿いを行く。

慣れない人ならダブルストックを使うとだいぶ楽。

 

沢沿い行程の途中、遅くまで雪が残る箇所が1箇所。

だいぶ雪も小さくなって、通行には問題ない。

 

沢歩きも終盤になると、湧水がある。

真昼山地ブナ林が磨いた軟水。

 

沢沿いにきょうのシラネアオイ第一号。

 

なんと、途中に白花も。

得した気分。

 

やがて登山道は沢を離れて、巻道へ。

ようやくイカリソウが葉っぱを広げ始めていた。

 

コシアブラなど探しながらダラダラと登っていけば、ふいに明るい森となって石台に到着。

ここから見渡す限りのブナの二次林となる。

 

石台からブナの美林をヤセヅルへ

そしてまた巻道。

このコースはゆるゆると山腹を巻いていく。

 

今日一番の花盛りの一株。

 

真昼岳のブナ林の標柱の場所。

見上げても見下ろしてもブナの新緑。

遠くからツツドリの声も聞こえてくる。

 

善知鳥口そばに比較的新しく整備されたのが、大浅沢コース。

沢ルートが嫌な場合は、このコースを選ぶのもいいかも。

ただ、取り付きがちょっとスリルある急な尾根だ。

 

ゆるやかにぶなの美林を行く。

足元にはイワウチワが終わりかけ。

ひっそりと小さな小粒のコヨウラクツツジが満開。

気づく人も稀な地味バナだけど。

 

ミヤマスミレ。

ここ奥羽山脈界隈のミヤマちゃんは、葉に白い模様が入ってチャーミング。

 

巻道の途中、1箇所だけ下界展望ポイント。

ちらほらと水田に水が張られ始めている。

 

ここの展望場所は、足場が悪いので景色を見る時は要注意。

崩落したポイントは、くれぐれも転ばないように。

転ぶと結構転落していく。

 

展望地を過ぎると、真昼の原生林の標柱ポイントに。

このあたりは、地滑り地形。

ブナは地滑り地形が気持ちよさそう。

 

徐々に樹高が低くなってきて、ブナ林を抜けるとヤセヅル。

周りには、マルバマンサクや、ヒメヤシャブシなどの背の低い樹木が目立つ。

 

リョウブの新芽の向こうには、真昼岳の山頂。

 

ヤセヅルから残雪を越えて山頂へ

日当たりの良い尾根となり、雪解け直後らしくショウジョウバカマや、カタクリ、イワナシがちょうど見頃のピンクロードになっていた。

 

この時期、このコース一番の滑落注意ポイント。

幅にして2メートルもないのだが、ここで足を滑らせるとかなーり下まで滑落する。

雪はキックステップができる程度だったので、蹴り込みながら木の枝と笹をたよりに通過。

今日はここで一人、断念して下山した人がいたようだ。

たしかに、ちょっとここはソロだと不安な場所だ。

 

あの残雪滑り台ポイントを過ぎると、稜線はもうすぐ。

峰越コースとの合流となる。

稜線に出ると、風が強い。

 

一株、オサバグサが咲き始めていた。

シダのような葉っぱだけど、ケシ科。

 

振り返るとすぐ手前が音動岳。

ずっと奥が和賀岳だ。

 

稜線の広い道には、ヒメイチゲが花盛りだった。

シラネアオイは、ようやく地中から蕾を孕んだ葉っぱが顔を出したところ。

 

見えてきた。山頂。

 

12時少し前に、山頂到着。

言うことなしの展望が広がる。

 

山頂から南側が、南峰への登山道。

ずっと降っていけば、女神山へ至る道。

その彼方に見えるのは焼石岳とさらに奥に栗駒山。

 

左の三角が女神山。

奥に美郷町の里山黒森山と横手の里山御嶽山、さらに彼方の白い三角は鳥海山。

お得感ある景色。

 

来週には水田はみずみずしく青空を映す水鏡になるだろう。

 

それにしても風が強くて寒くなってきた。

神社の中にお邪魔して、お昼にする。

 

のんびりティータイムもと、ケーキまで持ってきたのだがかなり寒くなってきて下山することに。

きょうは鳥海山も賑わっているんだろう。

 

帰りはこの景色になかなか足が進まない問題。。。

 

午後の日差し差し込む森に癒され、

 

小粒な鈴のようなアズマシロガネソウに寄り道し、

 

静かな真昼岳を楽しめた。

来週からは賑わいそう。

 

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