１０連休！なんて太っ腹企業もある今年の超大型連休。
東北では鳥海山や大朝日、飯豊、八甲田あたりは
バックカントリーで大いに賑わうだろう。
そんな山ざんまいの連休中の箸休めに
のんびり春を楽しむ低山歩きはいかがでしょ。
この季節は、刺してくる虫も少ないし
気温もほどよく、新緑もきれい。
愛らしい花々も待っている。
ということで、わたしが行きたいぞ的里山セレクトしてみた。
じぶんが行けばいいのだが、勤め先は祝日も
大晦日も平成最後の日も休みじゃないんだなww。
□その１、箱ケ森（岩手県）
標高865m。
岩手県盛岡市の西、南昌山塊にあり、
南昌山、東根山、箱ケ森で紫波三山を成す。
コースはいくつかある。猪去沢登山口を始点に
山頂を踏んで、となりのマクラ山へ縦走して
登山口に下りてくればくるっと環状ルートが取れる。
台形の山が箱ケ森で、となりがマクラ山。
山頂までのんびり歩いて３時間、
山頂でのんびり１時間すごしてから下山して
15時ごろには登山口だ。
山頂はなだらかで広く、
抹茶なんか持っていくと春山歩きが充実する。
山行の記録はこちらをどうぞ。
□その２、七座山（秋田県二ツ井）
秋田県の県北、
きみまち坂公園で知られる二ツ井にある山で
主峰の権現倉（七座山）から北へ
烏帽子倉、簑倉、柴倉、三本杉倉、大倉、
松倉と、７つの小ピークが一直線に連なる。
最高峰で権現倉の287m。
コースもたくさんあるので、気分で２つ、
三つのピークをチョイスして縦走もできる。
のんびりと稜線歩きを楽しみたいときに
おすすめの山域だ。
全座を縦走しても４時間かからない。
米代川がその山裾をぐるりとなぞるように
流れているので、ところどころから眼下に
青空を移す川面が見える。
稜線を歩くコースに並行して、
山腹を歩くコースもある。
山腹では法華ノ岩屋の奇岩や
天然杉の巨木群も見られ圧倒される。
時期が合えば山菜も。
□その３、筑紫森（秋田県河辺）
標高こそ392mと小粒な山で
最短コースで歩けば往復２時間もかからない。
山頂からは太平山の展望がよく、
春には残雪の峰と新緑のコントラストが美しい。
だが、筑紫森はコースによってはなかなか手強い。
手強いというのは、山頂直下は急な岩場となり
急登が続くので緊張感がある。
里山とはいえ、スパイスの効いた
山歩きを楽しむことができるのだ。
また、山頂付近には柱状節理の岩脈があり
これは国の天然記念物でもある。
コースガイドを見れば、三十三観音の記載がある。
そちらのコースは大きくハングした岩が
頭上にのしかかるように迫り
その岩の下に観音像が祀られてある。
山頂直下はそんなスリリングなコースだが、
５合目まではなだらかな雑木林で
早い季節には、カタクリやスミレサイシン、
ニリヒトリシズカ、シュンランなど
可憐な花で賑わう。
下山後温泉は最近できた河辺岩見温泉（390円）や、
ユフォーレ（600円）などがある。
