リトルフォレストのコメサワーが飲みたい!

リトルフォレストのコメサワーが飲みたい!

甘酒好きにはオススメ。コメサワーの作り方。

夏になると毎年のことだが
何か醸したくなる。
そんな人におススメなのがこれ、
コメサワー。しゅわーっと微発泡して
砂糖なしなのに甘くってなのに
スッキリ爽やかな口当たり。

コメサワー、何で知ったかといえば
映画リトルフォレスト。

岩井俊二監督の作品で、
東北のとある集落で暮らす、
いち子の季節ごとの「食」を中心とした
自給自足生活を追ったもの。

春夏秋冬、季節の恵みを
丁寧に拾いあつめては、
懐かしい郷土料理にして
それはそれは美味しそうに
食べる。

その中のひとつが、コメサワー。
やたら美味しそう。
飲みたい!売ってない!
作るぞ!

作り方はシンプルで、
甘酒を作ってそこへ
ヨーグルトとイースト菌を
混ぜて半日放置するだけ。
それを濾して冷やせば
微発泡のカルピスのような
すっきり美味しい味わいになる。

そのように説明したら
ああ、どぶろくな。
と母に言われて
ようやく映画のなかの
いち子と幼馴染のユウタの
謎めいたやりとりの意味を知る。

「いい具合に発酵しすぎている」
そう言い合って二人、にやりとする。
なるほど。
コメサワーはつまり、
どぶろくができる途中の飲料。
アルコールができる前段階。

ちなみにどぶろくなど
お酒を作ることは法律で禁じられているので
作る際にはくれぐれも。

善良な市民たるもの、
法を犯さない絶妙な、
正しいタイミングで飲みましょう。

さて、作り方。
まずは甘酒の作り方はこちらを。
材料は以下の通りで。
リンク先の分量だとコメサワーが
ちょっとしかできないので。
 □米1合と水750mlほど
 □米こうじ200g

もし冷やご飯があれば
 □冷やご飯・・・200g
 □水・・・550mlぐらい
 □米こうじ200g

温度管理が面倒な甘酒だが、
われわれ山屋には「山専ボトル」という
利器がある。あれを使えば簡単だ。

さて甘酒ができましたら、
テルモスから鍋に移して
40度まで弱火で加熱する。
高すぎるとイースト菌が死んじゃうので
40度以内がいいみたい。

火をとめて、
無糖ヨーグルト大さじ1と
ドライイーストを3g〜4gぐらい
よく混ぜる。

温度が下がらないように
鍋ごと新聞紙で包んで発泡スチロールに
入れて隙間にも新聞紙詰めて
蓋をするか、
毛布で包んで保温する。

このまま半日ほどすれば
ぱち、ぱちと発泡してくる。
そしたら、
ボウルにざるを乗せ、清潔なフキンか
ガーゼを広げて
コメサワーを少しずつお玉で
すくい入れて
ギュッギュッと絞って濾す。

これが根気がいるのだ。
だいたい700ml瓶一本ぐらいの
コメサワーができる。
蓋は緩めに。締め切ると発泡して
大変なことになる。
冷やしたところをどうぞ。

しゅわしゅわっとして
わりとしっかり甘いのだがさっぱりして、
いくらでも飲んでしまえる。

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