笙ヶ岳は鳥海山の西、
鉾立口から鳥海湖に差し掛かると
日本海をバックに見えてくる。
巨大な雪庇崩壊や全層雪崩で
削りに削られた東側斜面が美しく
そして、広い山頂は割と空いているので
穴場的ポイント。
ガイドの下見もさることながら
この晴天、どこか登りたくてやってきた。
ログなどはこちら。
鉾立からは雪が途切れていたので
BCが利用するルートから。
8時のゲートオープンから
鉾立の駐車場は空いていたが
BCたちの取り付きにある駐車スペースは
ご覧の通り。路駐となった。
8時40分ごろ、出発。
本日のメンバーはガイド仲間ののぶさんと
矢留山岳会のフジイさんとイトウさん。
矢留メンツは祓川側でも登っているはず。
県外ナンバーも多いが
県内の知り合いたちも集結していそう。
雪はやや腐れ気味で、
ツボ足でよさそう。
トラバースなどはずるっと滑りやすいので
アイゼン装着していると歩行が安定してラク。
無精なわれわれは、どこまでもツボ足だが。
鉾立より少し登りが多くなるが
まだまだ夏道は歩きたくない。
しばらくややきつめの登り。
1440m付近で吹浦口コースと
合流。
吹浦コースには赤い旗が設置されていた。
海岸線がくっきりと。
目をこらせば、春霞の奥に男鹿半島も見えた。
雪があればどうにでもルートが取れる。
途中途中で協議しながら
近道ルートよりも
鳥海山がよく見えるルートで、とこちらへ。
鳥海湖方面には行かず、
三峰へダイレクトに登る。
先週、開通のときに来た時は
登山道や草地が露出していたが
この2、3日の積雪のおかげで
一帯はきれいに雪化粧のお色直し。
三峰到着。
BCたちはここまでの人がほとんど。
展望もいいし、我々も
ここまででも満足ではある。
が、しかし、せっかくのツボ足なんだし。
三角点ふまなきゃ中途半端でもあるし。
なによりも大きな雪庇が迫力だ。
そしてこの解放感。
人もまばらな笙ヶ岳へ向かう。
えらい雪庇だ。
こんなのが毎年毎年山肌を削っているのか。
山のラインと、海岸線の競演。
鳥海山も迫力。
どこから見てもやっぱり
かっこいい山だと、感心しあう。
けどよ新山、俺らより
年下なんだでとイトウさんが
鳥海山相手に上から目線だ。
ちなみに秋田駒の女岳の噴火も
近所の山の上から眺めたのだという。
二峰到着。
雪のおかげでアップダウンがほとんどない。
振り返ると巨大雪庇ぎりぎりに
人影。他人事ながらハラハラ。
二峰のほうが若干標高は高いが
せっかくなので立派な名前と
三角点のある笙ヶ岳まで行かないことには
締まりが悪いだろう。
なんといっても
行手はなだらかだ。ここで
撤退したんではただの面倒くさがり屋だろう。
11時30分、山頂。
風は3m〜4mほど。いたって穏やか。
月山や朝日連峰などを山座同定しながら
少し早いランチタイム。
さて、帰るべ。
大きなクラックが
気になってしょうがないイトウさん。
落ちるなよ。
今日はロープ持ってないぞ。
下山はあっというま。
雪があるとほんと、ラク。
12時30分。
ソフトクリームでも食べようかと
楽しみにしてたら、
アイスクリームしかなかった。
リニューアルの鉾立ビジターセンターの
装備イラストを描く機会いただきました。
とても充実したビジターセンターですので
ぜひ、鳥海山登山の際には
お立ち寄りを!
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