2月23日神室山のドヤ顔スポット

2月23日神室山のドヤ顔スポット

天気が保ちそうだったので
今シーズン初の神室のドヤ顔スポットこと、
神室山の東稜へ続く尾根ルートへ
鬼首道路から。

軍沢岳周回のつもりだったが
今日は神室山も鳥海山も展望できそう。
だったら、1035へ
ダイレクトに突き上げて
雪庇越しに神室山とドラマチックに対面したい。

ということで、スタートは
役内大橋付近から。
8時30分スタート。
足回りはスノーシュー。
ザックにはアイゼンとピッケル。

このルート、6年か7年ぐらい前に
はじめて使ったときは入山者も少なかったが
最近は割と入山者がいる。
本日は先行トレースが一人分。
スノーシューはMSR。サイズからして男性だ。
これはラッセル助かったと思ったが
雪もだいぶ締まってきて
沈むとしても15センチほど。

大ブナの横を通過。
最近はピンテ、多い。
ここから1035までは
緩急くりかえしながら570mほど
樹林帯を登っていく。

ときにはこんな斜度もあり。
登りはいいが、雪が締まる頃などは
下りで神経使うところだ。

本日の雪は、まだふかふか。
下山は楽しめそう。

最近、走るのをやめたからか
年のせいなのか山登りがやたらしんどい。
走るのを再開しなければと、山に来るたびに誓う。

今日も体が重くてたまらない。
休み休みじりじりと体をあげていく。
日々のトレーニングが
必要な年齢になってしまったか。

休み休み登っていると
いろいろ景色や樹木の造形に
関心が向く。これはこれでいいかもな。

振り返れば泥湯三山の
山伏岳〜高松岳が並んでいる。

宮城方面の空が
きれいなオレンジ色で
あっちは晴れているんだろうな。

軍沢岳を少し降ったところに
秋田と山形、宮城の
3県境がある。

この山域の天気は
風向きなども考慮しながら
どの県の予報をとるか悩む。
軍沢岳の山頂に立てば
日本海側と太平洋側の天気が
せめぎ合う様子が見れて面白くもある。

さて、左右の尾根が合流して
1035の稜線が近い。

今年の雪庇は越えやすいようだ。
南側から雪庇を越える。

雪庇の北側。
いつもながら迫力。

さてここを越えれば・・・

じゃーん。
真っ白な神室山。
いつも雪庇から顔を出す瞬間が楽しい。

神室山は私の本では
秋田男前三山の中の一座にしてある。
だが、どこから見ても
小又山や前神室のほうが
堂々としていて、肝心の主峰が
なんだか情けないのだと、
そんな批判をしていたのだったが
このルートから眺めるこの主峰ときたらどうだろう。

小又山だの前神室だのの
主峰よりも貫禄ありげにふんぞりかえる、
空気読まない輩を退けて
立派な稜線を両翼のように広げる様は
まさに主峰の山容。男前だ。

このルートがあったから
神室はわたしのなかでは男前三山なのである。

さてあちらは虎毛山。
小屋がよく見える。
今日は栗駒山もくっきり。
栗駒山には岩手、秋田、宮城の
3県境がある。

あんまりバテバテだったので
1035で神室を見たら帰るつもりだったが
この展望を見たらとたんに
気持ちが前向きに。

まあ分岐ピークこと1154ぐらいまでなら
行ってもいいじゃないか。

風は3〜4メートル。
ときどき強まって8mほど。
先行トレースは、風に消えて
まっさらな雪原となっていて
気分が良い。

先行のトレースからして
だいぶ早い時間のスタートである。
神室へ向かったのだろう。
風がだいぶ強そうだが大丈夫だろうかと
雪煙が舞うのが見える神室のリッジに
目を凝らした。

心配といいながら
あのルートにソロで行けるスキルが
羨ましい。

雪庇のプロムナードをぶらぶらと。
やがて軍沢岳も近くなる。
周回しようか考えるが
分岐ピークから100m降って100m登り返し、
あのやせ尾根を下るのも億劫だ。

11時30分ごろ分岐ピーク1154。
小又山と天狗森の揃い踏み。
小又山は生意気にも神室の最高峰だ。
やっぱりこの2座ときたら、かっこいいんだ。

三角点まで行こうかとも思案したが
雲が灰色になってきたし
風も出てきた。

ここから先はあの神室の東陵への道。
やっぱまた行きたく思えてきて
ジョギング再開せねばと誓う。

よし、きょうはここまで。
お昼を食べてきた道を引き返す。
風が強まってきたので
ネックウォーマーを引き上げ
フードを被る。

これで風速7mぐらいだ。
週末のこのルートのガイドは
冬型の気圧配置に風も強く延期とした。
予報では平均風速で6〜7m。
瞬間風速で14〜17ほど。

きっと楽しくはない気象状況だろう。
天気による催行判断は悩ましい。
判断後もいつもくよくよ思いなやみ、
その検証がてら、中止にしたルートに
赴いてみたりもする。

天気の読みが見事に外れた時は
ほんとうにお客さんに申し訳なくてならない。
そして、なぜか
下見の山行に限って最高に
いい天気だったりするからもどかしい。

振り返るとソロの男性がいて
先行トレースの主だった。

神室を目指して途中まで行ったが
雪が崩れやすくアイゼンも効かず
風もやばかったので
断念したと、くやしそうだ。

稜線は山形からの風が強そう。
ずっと雪煙が舞うのが
見えていた。

下山で視点が変わると
登りでは気づかなかったクマ棚が
たくさんあった。

雪シーズン以外は人の入らない場所。
クマものんびりできそうだ。

1035で神室を振り返ってから
また急斜面に。
昔はここでコンパスをセットし
高度計を合わせたが最近はピンテが、
降りるのはこの尾根だよと示してくれる。

尾根の分岐など
ここ迷うよというポイントで
ピンテがあるのでずいぶん楽だ。

この斜度でスノーシューは怖いので
ツボ足で。

さほど沈まないので快適。

きょうは周回するつもりだったので
車は役内大橋よりも先にとめてある。
なので下山は役内大橋方面に行かず
駐車している広場へ直接おりる。
結構な斜度であるが近道。

雪壁が高かったがどこかに弱点あるだろう。
ちょうど良く、途中にバンド状に
雪があったのでピッケルも動員して
ずるりと軟着陸。

13時50分。さてラーメン食べて
ゆっぷるで一風呂浴びて帰るとするか。

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