「天気が午前中は持ちそうだから」と、
太平山山麓で軽くキノコ採りをもくろみ、
「キノコ採るだけだから」と、
通常山行よりも遅い9時に登山口を出発する、予定でした。
しかし、素晴らしい秋晴れに抗えず
「山頂へも行こう」となり、
本日は山頂アタック&キノコ採りの、欲張り山行となりました。
この滝は、昨年、鬼子沢登りで最初に見た滝。
さて、本日の丸舞口コースは太平山登山ルートの中では
特にキツい登りが続く。覚悟を決めて行きましょう!
見上げるとカツラの木が黄色く光ってました。
これ、カツラの木のはっぱ。香料にもなっていたほどに
甘い独特の香りがする。・・・とT中さんに教えてもらう。
それと、本日の初サワモタシ。
越家森かな??視界が悪いこのコースも
所々で向かいの尾根が覗く。谷の紅葉は見頃。
きのこもこの通り! キクラゲと本日の大豊作「クリタケ」。
クリタケの群生と、食感がいいムキタケ。
さすがにキツい九十九折りを尾根を目指してひたすら登り、
顔を上げると、まだ色づかない森がきらきらしてました。
上に見とれていると、足下のキノコを見落とします。
キノコばかり探していると、
こんなきれいな紅葉を見落としそう。
虫やカエルの声もなく、静かな山。
風が渡るたびに、さらさらと葉っぱがこすれ合う音。
このコースの尾根は細く長く続きます。
名前がついているようで「トラボ長根」。
この辺から前方やや左よりに山頂と、真新しい小屋が見える。
トラボ長根付近は、ブナが黄色く色づいていて見頃でした。
ブナの紅葉は黄色くなる「黄葉」で、
散る寸前にだけ、赤く染まるそうです。
最後のキツい登りの手前、T中さんが手招きするので
行ってみると、こんなキノコ!
ヤマブシタケです。初めて見ました。
ヤマブシがかわいくて手に乗せてみる。
いいダシが取れるとのこと。もう一つは「スッポンダケ」。
山頂直下の最後の登りで途中で、不帰ノ沢の源頭に出会う。
ここで冷たい水を補給。気温も高かったので、とても助かった。
ここからちょこっと、ゴーロを歩く。
山頂直下は紅葉は終盤。
雪を迎えるために、木々は葉っぱをどんどん落とす準備中。
お昼も過ぎ、最後の急登はキノコは重く、脚も重く、
かなりバテバテで山頂到着。
とにかくお腹が減って景色よりもなによりもメシ!状態。
下界からもよく見えた新築小屋は、壁が眩しいくらい。
中はまだ未完成で、窓も開かず真っ暗。
出入口にはしゃれた照明器具。
本日はキノコラーメン。時間が遅いが、食べるものは食べ、
そして山頂コーヒーはマストです。
小屋の裏手、笹森方面。
今年の春は雪で埋もれてました。
はじめて雪のない全容を見ることができました。
14時まで山頂で休憩し、下山は日没とおいかけっこ。
しかし、傾いた日差しが紅葉に差し込む様子が
とても美しく立ち去りがたい。
この木はミズナラ。日光を求めて枝を伸ばして成長するそうで、
こんな踊っているような姿になるそうです。
そうそう、この踊る木の根もとに、
あの舞うキノコがあるそうです。
登山口には16時30分着。明るいうちに到着でした。
さて、これから帰ってキノコの処理しながらビールです。
本日は、ヤマブシタケでお吸い物。
これが、キノコと醤油、塩だけでも、とっても美味しくて
感動ものでした。
太平山&T中さん、ごちそうさまでした。
昨日の晴天を逃しませんでしたか・・・サスガデス。
まだ「サワモダシ=津軽ではサモダシ」が残っていましたか?
以前「ヤマブシタケ」は写真だけに収めて帰ったら、関東人からガンにも利く珍宝だとお叱りを受けました。
俺は昨日、白神山地の中心『天狗岳』へ。
誰~もいないだろうと思って鈴&ラジオを鳴らして行きましたが、3グループ(20数名)が登っていました。
これから先は雨・ミゾレ・強風か。
「秋に3日の晴れ無し」ですな。。
そうそう、丸舞口、昨年鬼子沢途中でエスケープして尾根登山道に出るべくGPSも見て藪漕ぎしたのにナカナカ登山道に出ない。
あれにはやられましたね~(笑)
にしても種々きのこ大量ゲット&難ルート登頂お疲れ様でした。
あ~あ、今年は某弟子還沢某地の「モタシ畑」再訪は叶いませんで残念です、がっくし。
Qさん、こんにちは!
ヤマブシタケ、撮影だけとはストイックですね~。
通常は立ち枯れの木の上の方に
つくキノコらしいです。
このときは登山道脇に転がっている
木にぽつんとあって
ラッキーでした。
この次は是非、撮るだけでなく、採ってくださいね。
昨年の鬼子、沢登りなのに
キノコでザックが重かったのを思い出します。
あのときの登山道、しっかり思い出しながら
登って参りました。
それにしても、きついコースです。
まさか、このコースを登る日がくるとは、
軟弱山屋の私は、
思ってもいませんでした。