2019年5月4日 須金岳山頂へ(後編)

2019年5月4日 須金岳山頂へ(後編)

〜〜〜須金岳前編はこちらです〜〜〜

雪庇崩壊跡を乗り越えると再び
夏道である。さほどきつい斜度でもないが
じわりじわりと体力を搾り取る登りが
200m近く続く。

季節は早春に巻き戻り
セリバオウレン街道となりやがて
カタクリ、キクザキイチゲ街道に。

八合目。

白い三角形が目立っていて、
よくよく目をこらしたら鳥海山。

南側は切れ落ちているので見晴らしが良い。
外輪山に縁取られて鬼首カルデラが見えてきた。
左には禿岳。

九合目。もうひとつの登山口の
上ノ台では九合目が「仮の山頂」だが
こちらのコースではまだまだ先は長い。

ショウジョウバカマ。

雪が見えてきて、その雪の先にあるのは
青空だ。つまり主稜線に到着だ。

主稜線に上がってその開放感あふれる
雪原に思わず歓声が上がる。
雪がなければ小湿原のある「天狗の角力取り場」。
角力どころかサッカーだってできそうな広さだ。

あまりの開放感に登りの疲れも
空腹感もすっとんだ。

見事な枝ぶりのダケカンバ。
このルートで出会う木々はいろいろと
個性的な枝ぶりだったりで見応えがある。

目指す須金岳ははるか遠く。
あそこに見えるのはP1241で、山頂は
そのさらに奥。

あちらは虎毛山。
ごうごうと滝の音が大きい。

万滝だ。
万滝がみられるなんて感激だ。

虎毛山へ続く稜線。
おそらく2時間前後でいけるのだろうな。
と、次なる計画が湧き上がる。

雪は締まっていて、踏み抜きもなし。
開放感あふれる光景がえんえんと続く。

P1241へじりじりと標高を上げていく。

P1241から須金岳山頂を見る。
遠いなあと思いつつも実際歩けば
15分もかからない。

鞍部に下って、その先は
夏道のない今だけのルート。

須金岳の前衛ピーク山頂付近は
だいぶ藪が出ている。灌木なので
雪がないと時間的に突破は厳しくなるが
いかに?

前衛ピークの西側になんとか雪が
残っていたおかげで、須金岳直下までやってきた。

山頂目前にあった、穴とその奥に
虎毛山がのっそりと。
手前の鋭鋒は前森山。

12時30分、山頂到着!
三角点も何もない山頂なので
標柱もプレートも見当たらない。

なにも記しはなくても
ここが山頂!と浮かれてみる。
奥には月山がくっきりと。

あちらは栗駒山と奥に焼石連峰。
太平洋まで今日は見ることができた。

虎毛の奥に神室連峰の最高峰、
小又山も見える。

時間が押しているので
そそくさとカップラーメンをかきこんで
ランチタイムを終了。
12時55分には下山開始。

鬼首カルデラ。
中央の火口火山が荒雄岳。

360度見渡せる。
地球が丸いことを存分に実感してみる。

外輪山で目立つ頂きは禿岳。

雪原を無事、夏道に戻ってきた。
ちょうど、誰かが風に飛ばしたらしい
ルート旗が木の上にひっかかっていて
いい目印になっていた。

さて、下山の気がかりはあの雪庇。
登りで超えてきた雪庇は
遠くからでもくっきりとその壁が見える。

ザイルがあればいいのだが、
ないものは工夫するしかない。
登りより下りがより難しい。
なんとか下りる。

雪壁さえクリアできればあとは
危険箇所もない。
途中にあった、ムンクの叫び。

絡め取られて宙ぶらりんになって
何年経つのかしらない枝。

下るにつれ春が濃くなっていく。

16時、里の春に下り立つ。
たっぷり歩いた残雪の須金岳。
もっと地味な山かと思っていたら
歩き出しそうなブナやイワウチワの群落、
巨大な雪壁や、鬼首カルデラに
彼方の万滝に、鳥海山と月山の揃い踏み。
広大な雪原ロード。
大変、満足である。

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