
所属する矢留山岳会の会山行で岩手山へ。
5人が登る予定であったが、急用やら怪我やらで不参加となり
結局、私とKさんの2人山行となった。
そんな2人もアプローチの途中、バイク事故現場に遭遇。
暗雲漂うスタートに、
これは行っては行けないのかとも頭をよぎったが、
しかし私は登りたかった。

というのも、いつも山頂がガスで見えない
サービス精神イマイチな岩手山が
本日はご覧の通り、全開。岩手山が全開なのだ。
7時30分、馬返し口からスタート。
天気のせいか、駐車場は満車近い賑わいに。

登山口にはトイレはもちろん、水場もある。

馬返しコースは2.5合目から新道と旧道を選ぶことができる。
新道が樹林帯コースで、歩きやすく日陰だ。
旧道が岩砂利コースで、見晴らしがよい。
途中2カ所で新旧の道の連絡路があるので、
半々ずつ歩いてもよし。

7時45分、改め所。

最もポピュラーな登山コースなだけあって
登山道はとてもよく整備されている。

登山口から30分ほどで0.5合目。
ここで旧道と新道に分岐する。我々は新道へ。

登山道はこんな感じ。
一合目までは、さほど急な登りではない。

8時10分、一合目。印象として、
一合目までやたら長かった。
ちょうどよい広場になっていて、
他の登山者も一息いれている。
さて、ここから先が急登だ。
地形図を見て登るのを戸惑ってしまうあの、
狭い間隔で1000mを刻む等高線が始まるのだ。

登山道脇にはクサボタンがちらほらと咲いていた。

豆腐岩だそうだ。
矛盾した名前だ。

登山道は岩道となり、この途中に2合目がある。

2合目を過ぎると、新道は再び樹林帯を進む。

ネコのしっぽのようなサラシナショウマ。
咲いたばかりで見頃だった。

途中に2.5合目があり、
そこからも旧道へ行くことができる。
8時52分、三合目。
ここからも旧道へ100mほどで行くことができる。

岩手山というだけあって、登山道脇には
岩がごろごろある。
あまりにいい感じのホールドだったので
ついつい手が出る足が出る、Kさんと私。

登山道脇には岩だけではなく
ダケカンバも。

樹林が低くなるにつれ、あちら旧道が見えてきた。
岩がたくさんあって、何やら楽しそうではないか。

9時50分、5合目。
ここにも旧道への連絡道があるので、行ってみることに。

旧道に出る手前に水場があった。
水の出は細く弱かったが、一応流れていた。

旧道は岩と礫のザレ場。下界の見晴らしは格別。
細かい砂利に足を取られて歩きにくくはある。

10時21分、すこぶるいい岩。
登ったらさぞかし楽しいだろう。
が、よく見ると岩に書かれたキケンの文字が逆さまだ。
ひょっとして、
転がってきて逆さまに着地したのだろうか。

11時11分、七合目。灌木の向こうに
山頂のガレた山肌が大きく見えてくる。
本日、久々のがっつり登山のせいか、
ジョギングをサボっているせいか
両膝まわりの筋肉の調子が悪く、だましだましの歩行。
予定では、山頂を踏んだ後、鬼ケ城を縦走して
網張スキー場へ下りるコースを考えていたが、
脚の状況からして厳しくなってきた。

登山道は7合目からとたんに緩やかになる。
登山口からここまで、
間隔の狭い等高線が標高差で1000m以上。
この等高線の間隔が、
今まで岩手山に脚が向かなかった理由のひとつである。
まったく、ヘタレである。

八合目小屋は思いのほか新しく立派だった。
トイレなどは下界のコンビニ並みにとてもきれいだった。

なによりも、
こんな標高なのに水が豊富に湧き出ているではないか。
目を疑った。

しばし休憩し膝の筋肉も大人しくなったので
山頂をめざす。
ミネウスユキソウが登山道脇にそろそろ終盤。

不動平の避難小屋。
そして我々の目を釘付けにしたのは、その横の岩の塊。
なんと楽しそうな。

不動平ではあいにくのガス。

ときおり砂利に脚を取られながらも、
外輪山に12時過ぎ到着。
山頂で12時なら鬼ケ城縦走かななどと考えてもいたが、
このガスと足の具合ですっかりその気も失せていた。

12時25分、山頂。
さすがに風もあり体感温度がかなり低い。
薄手の手袋では指先がかじかんだ。

本日も山頂はガスかと、半ば諦めていたところ
青空が覗いたと思ったら、みるみるガスがきれていき
火口が姿を現した。
以前は完全に濃いガスと雨で
全く何も見えなかったが、
こんな山頂だったのかと、感心しながら
しばし見とれる。

ほとんどの登山者は、山頂から引き返して行くが
我々はせっかくなので、外輪をぐるっと一周。
ガスの切れ間から、下界の町並みが見られた。
岩手山が市街地に近い場所から
急激に盛り上がっているせいか、
下界との高度差があまり感じられない。
斜面を10分もかけおりたらすぐそこに、
里があるように錯覚する。

外輪山の途中から、
火口付近へ下りる道があり行ってみると
社が祀られていた。
ところどころ、
湯気が出ていて活火山なのだと実感させられる。
火山礫ばかりの地面には、よくよく見るとそこかしこに
コマクサのやさしい緑色の葉が生育していた。

再び、不動平へ。
鬼ケ城のぎざぎざした並びが見渡せる。
歩く我々の頭上やすぐ横を、
ホシガラスが忙しく飛び回っていた。
人のことなど、ほとんど眼中にない様子で
割とすぐそばに来る。

ホシガラスの食事の跡だろうか。
松の実をきれいに食べている。うまいのだろうかと
嗅いでみると、
思ったよりはクセのない爽やかな香りがした。

下山の途中、雨がぱらついたが、
樹林帯に入ってからだったので
雨具を着込むこともなかった。
遠くに姫神山の端正な裾野が見えた。
下山で膝の筋肉が心配だったが、痛みはもはやなく
順調に駐車場に到着。16時。
本日、ケガで登れなかったK合さんと合流し、
温泉で疲れを癒した。
湯上がりにはもちろん、小岩井牛乳をぐいっと。



