2015年7月12日 和賀岳テント泊2日目は高下岳へ

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昨夜は10時頃には眠りに付き、
夜中2時頃に目を覚まし
うとうとしながらいつのまにか朝になった。
まどろんでいたい気持ちを振り切ってシュラフを抜け、
テントを開け、
朝のひんやりとした空気を吸い込む。
ひとまず、結露で重くなったフライシートを外して
少しでも乾けばと木の枝にひっかけてから、
朝ご飯の支度。
賞味期限が5年ほど過ぎたアルファー米と
インスタント卵スープで、
おじやにした。

お向かいさんは6時前には和賀岳目指して出発した。
昨日は高下岳を登ってきたそうだ。
コーヒーを終えた頃、本日一番に登ってきた人がいる。
見ると小柄な女性でなんと昨日、
高下分岐ですれ違った女性である。
今7時前であるから、
今日も4時30分過ぎに登り始めたようだ。
「もう登ってきたの?」と声をかけられ、
昨日登ったと答えると
慣れた足取りで行ってしまった。
毎日登っているのだろうか。
驚いた。


テントをたたみ、
身支度を終えると予定通り7時出発。
ザックを背負ったところで、
賑やかな人の気配がし沢の対岸を見れば、
10人かそれ以上の団体登山客が
徒渉点に差し掛かるところだ。
沢に手こずる団体とすれ違いに、
石伝いに対岸に渡る。

狭い登山道で
このグループとすれ違わなくてよかったなと
ほっとしながら、
沢を後にし急登に取りかかった。

急な登山道を登りきれば、
朝日がまだ届かない森の道。
山の朝の、ひんやりとした清涼な空気が心地よい。

進むにつれ、朝日のすっきりとした光が差し込んできた。

 

7時30分、分岐到着。
ちなみにこの分岐点は、
地形図とここにある看板に870mと記されているが、
実際は930m付近である。
一息入れたら、ここに大荷物をデポして
身軽になって高下岳を目指す。
分岐ポイントから見る登山道は、
かなり急傾斜であるが最初だけだ。


ひと登りでこのような、なだらかな登山道となる。
まるで整備された公園内でも歩いているような、
緩やかな登山道だ。
登山道脇の笹の先には、
早くもトンボが数匹、羽を休めていた。
ホトトギスが上手に特許許可局を発音し、
ウグイスの声も聞こえる。

ツルリンドウ。

 

クモキリソウ。地味な緑の花であるが、

ユニークな造形。

 

何の葉っぱだろう?

 

登山道は、これでいいのかと戸惑うほどに、
緩やかだ。
昨日の、和賀岳の登りとはえらい違いだ。

8時23分。大ダケカンバ。
せっかくなのでハッケヨイ。
西和賀が配布している登山マップによれば
幹周330センチ!

さらに20分ほど行くとまた大きなダケカンバ。
どちらをガイドマップが指しているのかは不明。
どちらも立派。


そのダケカンバの奥は視界が開けて、

貝沢方面が見下ろせる。

 

8時59分。気持ちのいいブナ林が終わり、
ハイマツが出てくると和賀岳がどんと御登場。
昨日登った尾根とコケ平、
そして山頂を今日は対岸から目で辿る。

高下岳が近づいてきた。

ハクサンシャクナゲ。
先週の南本内岳に比べると
花弁は風のせいか、
ややくたびれているものが多かった。

9時22分、高下岳の南峰。
この奥に標高1322mの北峰があり、
ここ南峰より2mばかり高い。
三角点は北峰にある。

9時29分。南峰と北峰の鞍部到着。
これで、
この一帯の登山道トレースが一筆に繋がった。

鞍部で一息いれたら、

せっかくなので三角点のある北峰へ。

 

途中、コメツツジがたくさん。
最盛期は過ぎていたが、
小さい花もこれだけ咲きそろえば
存在感があるものだと感心した。

9時44分、北峰到着。
山頂には女性が一人いて聞けば、
グループで来たのだが脚が痛くなったので
大荒沢岳を往復してくる仲間を待つことにしたのだという。
360度の視界を、
名峰がぐるりと整列するのが見られるこの
山頂で数時間過ごすのもいいだろうなと思った。
しばしそのご婦人と山座同定などしておしゃべりし、
山頂を後にした。


高下岳北峰からの和賀岳の眺め。

 

来た道を戻る。
南峰までの登り返しがややキツいぐらいで
あとはえんえんとなだらかだ。

南峰に戻って和賀岳を見納め。
和賀岳は南峰側が眺めが良い。

本日は昨日よりも空気が澄んでいるようで
遠く鳥海山もくっきりと。


下山途中で見つけたタケシマランの実。
花は目立たないが実はとても立派で派手。
10時57分、高下岳分岐に戻り
再び一泊装備の重いザックを背負う。
すぐ下の笹薮をガサガサと野生動物が横切った。
さて、熊かカモシカかアナグマか。
ふと、和賀岳山頂にある石碑の文言を思い出す。
「岩根にカモシカ、笹薮に熊、谷間に猿も遊んでいます」
では、熊か。

高下分岐からは急な下りとなる。
大荷物にバランスを崩さないよう
慎重に下りて行く。
風は昨日より弱く、下りとはいえ汗が額ににじんだ。
赤沢分岐を過ぎれば、
さらに登山道は杉林めがけて急降下する。

 

11時48分、登山口到着。
本日停められたクルマの数を見ると、
昨日よりもさらに多い。
かなり下の林道脇まで溢れていた。

登山口の地面を埋めていた、ドロノキの綿毛。

 

帰り、林道終点付近の集落から振り返ると
この週末に登った和賀岳と高下岳が、
仲良く並んで見送っていた。
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