2012年10月14日 神室山へ役内口から(前編)

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神室山は標高1,365.2m。
栗駒国定公園の西部にあたり、
山頂からは秋田県と山形県にまたがる
神室連峰の雄大な尾根のうねりや、
鳥海山、虎毛山、山伏・高松岳の展望を
楽しむことができる。
山頂付近の岩場には鏑山大神が祀られていて、
古くから山岳信仰の霊場だ。
役内口から登ればその名残が随所に確認できる。
7時20分ごろ横手を出発。
本日は秋田県の県南部、雄勝町の役内口から登る。
国道108号線を秋の宮温泉方面へ向かい、
中山小学校付近で写真のような看板が現れる。
ここから先は集落の中の細い道を進むが
この看板が所々にあり、
迷うことなく登山道へ導いてくれる。
未舗装の砂利道をしばらく進むと
右手に大きな鳥居が現れる。
ここをくぐってさらに進む。
砂利道は杉林の中を、西ノ又川と並行して伸びる。
所々で轍がえぐれているが、さほど悪い道ではない。
8時前に、登山口到着。
駐車スペースは林道脇に10台分ほど。
本日はクルマ多し。
役内口は、西ノ又コースと
パノラマコースの二つの登山コースがある。
この駐車場そばには、パノラマコースの登山口。
西ノ又コースの登山口は、
この先に伸びる林道をしばらく歩くか、
クルマで進むと、そこにも駐車スペースがある。
下山後に林道を歩くのもイヤなので、
パノラマコース入り口にクルマを停めて
8時25分、出発。
登山届けはパノラマコース入り口にのみある。
出発に時間がかかったのは、
ケータイが行方不明で車中を探してたことと
間違えてパノラマコースへ進んだためである。。。
駐車場から林道を歩くこと10分。
西ノ又コースの標柱が現れるが、
まだしばらく林道歩きだ。
左手に西ノ又川が流れていて、退屈はしない。
こんなキノコ。コガネタケか。
中毒例もあるらしいので見るだけに。
8時44分。
登山口の標柱から10分も歩けば
神室山まで4.5kmの看板のあとに
第一徒渉点の吊り橋が現れる。
沢沿いの斜面に付けられた登山道を行くと
カツラの香りが漂ってくる。
やがてカツラの大木が現れ、その幹に
「この先の登山道は不明瞭」との看板。
不明瞭、と書かれると不安になるが
そのポイントはここ。
沢のゴーロ歩きがちょっとだけあるが
ペンキでマークされているので、迷う心配はない。
8時54分。ちょうど前の橋から10分ほどで
第二徒渉点の吊り橋。
揺れる橋の真ん中に立ち止まれば
西ノ又川に朝日が射して清々しい。
吊り橋を渡れば、
しばし沢から離れてブナの森を歩く。
明るく気持ちのいい森だ。
「老いて猶、かむろの道に汗流る 由喜」
なんだか、いい。
9時17分。登山道はブナの森を横切ると
再び沢沿いの急斜面に付けられた
巾の狭い巻道となる。
3度目の徒渉点。
4年前と道が変わっていた。
急斜面にかろうじて付いている道は
崩れかかっているので、慎重に進む。
その崩れた道を振り返る。
道は水のない沢のゴーロを横断。
滝の音が聞こえてくると
こんな急斜面を下降。
トラロープが設置されてある。
いつ切れてもおかしくない強度なので
使うときはあくまで補助的に。
両脇に繁るヤブを使った方が安全。
9時32分。
三十三尋ノ滝。かつての
修験者の垢離取場(こりとりば)だそうだ。
滝の全景が見られるのは、ここだけ。
滝を見送り、沢を越えて対岸の山腹に渡る。
コースはペンキでマークされているので、
分かりやすい。
沢を離れ、急な道をしばし登れば
このコース最後の水場である不動明王の祠に着く。
9時39分。
水場は脇に小川があるが、
少し先に山腹から湧き出ている水場があった。
これが「水場」なのか分からないが、
湧き水を汲んで行く。
さて、ここから本格的な登り。
胸突八丁坂、クマのひるね坂と急登が続き
標高差250mあまりを一気に登る。
急登は、自分なりのペースが掴めれば
さほど苦ではない。
一歩一歩、じわじわと
登れば嫌でも高度は上がって行く。
まもなく対岸に前神室が見えてくる。
だいぶ高度が上がって来た。
10時37分。急登が緩んで視界が開ける。
ここまで来ると、先行グループの声が聞こえてくる。
遅く出発したおかげで
ここまでは静かな山歩きができた。
遮る樹々も低くなり、あとで縦走する前神室が
視界に広がる。
紅葉は、まだパッとしないが
穏やかな秋の空が心地よい。
10時43分、御田の神。
このあたりは草原と灌木のゆるやかな平原で
とても気持ちのいい場所だ。
ゆっくりしたかったが、
団体に巻き込まれたくなく先を急ぐ。
御田の神から草原へ下る。
草原の向こうに、再び登りがあり
あそこが有名な「窓くぐり」。
初夏にはキヌガサソウが綺麗な場所だ。
窓くぐりは、
秋のせいかやや貧相になっていた。
夏は繁る緑のトンネルになっている。
トンネルをくぐれば、
神室山の主峰が目に飛び込んでくる。
これは心憎いほどに、素晴らしいサプライズだ。
このコースでは神室山の山頂は、
窓をくぐってはじめて見ることができるのだ。
神室連峰の山並みに見ほれながら、
やがてルートは山頂へ続く尾根に上がる。
西ノ又分岐。
山頂と、やや下がったところに改築された山小屋。
そしてそこへ続く団体の列!
なんと本日は、有屋口から
40人の団体が登って来ていた。
この尾根で、
意味のない鈴の大音量がすさまじい。。。
尾根にはハクサンフウロがまだがんばっていた。
ふつうのハクサンフウロは、この時期はこんな。
山頂手前は痩せ尾根で、一部こんな岩場がある。
先程の団体がこの通過で渋滞していたので、
越させてもらう。
2人の男性が、
岩場の通過をサポートしていたが、
2人でいい足場を占領してしまって、
サポートされる側は、スラブを通るしかなく
かえって危険な状態になっていた。
サポートの2人がいなければ、
足場も充分な場所。
11時19分。山頂!
3時間かからず着いてしまった。
(※標準タイムは3時間30分~4時間ですので
  コースタイム参考にされる方はご注意ください)
小屋を見たかったが、
押し寄せる団体を避けるべく
山頂はタッチ&ゴー!
後編へ続く

 

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