2016年3月5日 軍沢岳から神室山のどや顔を愛でに行く!

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軍沢岳ログ

積雪期の神室連峰を眺めるならば、軍沢岳(いくさざわだけ)がベストだろう。
秋田と宮城を結ぶ鬼首道路からすぐに取り付くことができるので、
アプローチが容易なことが、何より素晴らしい。
夏道はないので、積雪期限定の山である。それも素晴らしい!
標高1193.4m。秋田と山形の県境尾根のピークのひとつだ。
2013年の5月に、鉄砲平からこのピークを踏んで下山したことがある。
その日は展望に恵まれず、いつか神室連峰の絶景を眺めにまた登ろうと

考えていた山だ。

秋田県から鬼首道路に入り、役内大橋を過ぎて右手に
広い駐車スペースがある。ここが本日の起点。
アイゼンが必要かどうか迷ったが、一応ザックへ。ピッケルも。
7時18分、駐車場スタート。
カモシカ橋の真ん中から、軍沢岳のピークが見える。
7時24分、カモシカ橋を渡ってすぐの尾根が
ポピュラーなルート。動物除けのフェンスを越えられるかどうかが
このルートの第一関門であるが、本日は問題なさそうだ。
足回りはワカンで。今シーズン初使用か。
先行トレースはおそらく昨日のもの。
軍沢岳は山スキーを使う人も多い。雪は思ったよりも締まっておらず、
重い雪に、ワカンがくるぶしまで沈む。これが割と疲れる。
なので、スキートレース上を歩いて少しでもラクをさせてもらう。
巨大クロベ。
この尾根は緩急を繰り返しながら軍沢岳の肩へ至る。
急斜面では、ときおりキックステップ。
スキートレースを楽して辿っていると、ときおり
腰まで薮の穴に落ちる。こんなときはスキーでくれば良かったと思う。
北西方面に並行して見える尾根。
平なところは地形図でP1035があるところ。
余裕があれば、本日はあちらを下山ルートに使うつもりだ。
P1035の雪庇の状態が気になるが、視力1.5を持ってしても裸眼では
あまりよく見えない。なので何とかなるんじゃないか、と結論する。
急登ではスキールートはピークを巻いて延びる。
が、ワカンで同じ場所をトラバースするのは歩きにくいので、尾根を辿る。
尾根のどこを歩くか迷ったときは、
ウサギのトレースが信頼できるというのが持論。
雪庇には注意だが、割とウサギはいいルートを取っている。地元は違う。
谷に落ちた樹影が美しかったので。
虎毛山のまるっこい姿。
山頂の、山頂よりも高い小屋が良く見える。
標高900m付近は、樹林の間隔も広がりスキーが気持ち良さそうだ。
割と急でキックステップで登って行く。
こんなきれいな斜面に、ワカンのトレースはやや無粋だが仕方ない。
9時20分、傾斜が弛み950m付近に出る。
本日の急登はここまでだ。あとは、山スキーでくれば良かったと
後悔させるような緩やかで広い斜面が続く。
小休止。最近の定番はサンドイッチとキンカン。
賞味期限が明日に迫っているサワークリームと賞味期限が
とうの昔に切れているママレードによる高カロリーサンド。
サンドイッチだと、前日に作ってザックに入れておけるからラクだ。
余ったパンは冷凍して次の山行に。
登り始めて30分間は、毎度のことながら
山頂にたどり着ける気が全然しないのだが、体が慣れてきて、視界が開け、
おまけに斜度が緩むと俄然気持ちはポジティブになる。
もはや一番乗りで山頂に行くつもりしかないんで、となる。
振り返ると高松&山伏コンビ。
まもなく、軍沢岳の肩だ。それにしてもスキートレースが気持ち良さそうだ。
10時12分、肩に乗る。
あとは目の前の山頂目指して一本道。どうやら本日の山頂一番乗り確定。
一番じゃなきゃいやなんですわ。
10時22分、山頂。山頂には何もないが、
取り巻く景色は絶品だ。
まず目に飛び込んでくるのが小又山。完全に神室連峰の主役を喰っている。
天狗森を従えて両翼を広げる様はただただ圧倒的に主役だ。
どうだろう、このどや顔。
で、神室山。雪をまとって美しい姿。
しかし、どう見ても小又山の主役感、ハンパない。
しいて言えば、名前が小粒だ。天狗森もいい姿なのに
名前が何故、そうも凡庸なのだこの2人は。
ギャップ萌えしとけとそういうことか。
登山口方面を振り返ると、起点のカモシカ橋が小さく見える。
存分に今日の目的「神室山のどや顔を愛でる」を果たし、時間も早いので
本日はぐるっとコースを取ることに。
ピーク1154を目指して軍沢岳を下る。
下って、小ピークに差し掛かったあたりで
太ももがつり始める。ごまかしながら来たもののついに歩けなくなったので
取り出した最終兵器。前回の山行で橋Tさんからもらった、
ツムラ68番!漢方とは思えない立ち上がりの良さで
あっというまに足の痙攣が鎮まって行く。グッジョブ!とはこのことだ。
軍沢岳から100m以上、下って行く。
さきほど、ツムラを飲んでいる間にあとから着た2人組に追い抜かれた。
1056mの鞍部に下りたら、P1154目指して100mほど登り返す。
本日最後の顕著な登りだ。
先頭を明け渡したことは悔しいが、
ワカンのトレースを辿って登るのはすこぶるラクだ。
ありがたく使わせてもらう。
50センチはあった大きな雪まくれ。
11時27分、P1154。
軍沢岳より神室連峰に幾分近い。ここも神室の展望地。
先ほどの2人パーティーはP1154の西側へさらに進んで行ったので、
私は再び先頭になる。ここからの神室山を見納め。
軍沢岳とその奥の大鏑山。さらに奥に小鏑山こと禿岳。
軍沢岳山頂に、5人ほどのグループが見えたがこちらに向かっただろうか。
割とこの山は人気が高い。
11時32分、いざ下山ルートへ。
初ルートを下山に使うのはやや不安があるが、
沢に下りない限りは、鬼首道路に出るからどうにかなるだろう。
ここから見る限りはP1035まではとにかく明瞭。
広いし。
こんなきれいな雪面を歩くのも、一番乗りなればこそ。
遠慮なくざくざくと行きます。
しかしできれば、こんな美しい雪面には
スキーのトレースの方が絵になるなと、ワカンのボコボコなトレースを振り返り思う。
あの先がP1035のだだっ広い平らな稜線だ。
お腹が空いてきたので、落ち着ける場所を探しながら進む。
12時10分。P1035の尾根の中程に、神室山の展望地があったので
木陰に居場所を作って昼休憩とした。
ノンアルが、たまらなく美味しくてにやける。
30分ほどのんびりして、荷物を仕舞って軍沢岳を見納める。
P1035から樹林帯に入って行く。その第一関門は
雪庇から下りられるか。
今年は雪が少ないこともあってか難儀せずに下りられる場所があった。
雪庇が高い場所を振り返る。1Mちょいぐらいか。マックスで2Mあるかないか。
私が下りたところは足を伸ばせば届く程度の高さだった。
さて、ピークを下りればすぐに樹林帯。
ここから目指す尾根を探さなくてはならないのだが、
地形図で見るのと、実際の景色との差よ。
尾根なんぞ、木々に隠れて見えやしない。
ピーク1035のポイントを正確に踏んだなら、その北東に延びる尾根が
見つかるのだが、いまひとつ自信がないので、GPSに打ち込んだ
ウエイポイントをチェック。
おおむね、合っている。目当ての尾根が分かったら
コンパスに従って下って行く。
ひとまず、100Mほど下って尾根が狭まった先、
尾根が分岐するのっぺりとし
た地形が出てきたら北側の尾根に乗る。
と、唱えながら下る。
目的の地形に出たので、北の尾根にルートを取る。
地形図と照らし合わせてもこれで良さそうだと下ってみたが、
何だか違う。
で、再びGPS。目当ての尾根のつもりがよっく見ればその先にまた分岐する
手前の別の尾根だった。
地形図を見ても、この尾根は沢ひとつ挟んで同じ方向へ延びている。
下り口は、目当ての尾根とほぼ同じ場所なのだが、途中から尾根が開けて
だだっ広い地形になる。
とりあえず目当ての尾根へ、沢で隔てられる前に移った。
地形を読み間違えると結構、動揺してしまう。
そして私のGPSは地図が表示されない、一番シンプルなヤツなので
移った尾根が正確なのかも、何だか不安になってきた。
合わせたコンパスを信じてひたすら下りるしかない。
間違っても、鬼首道路のどこかに出る。
13時17分、道路が見えて来た。
奥の三角山はカモシカ橋の取り付きから見える山だ。
どうやら下山口ビンゴ。
P623付近から最後の下り。道路めがけてエライ斜度。
弱層が出来ていて、慎重に下りないと表面が崩れる。
13時36分、動物除けフェンスを乗り越えて、道路に降り立つ。
駐車場はすぐそこ、あのブルーシートが見える場所だ。
====コースタイム(休憩など込み)======
7:17 駐車場
7:24 カモシカ橋の入山口
10:12 軍沢岳の肩
10:22 軍沢岳
10:44 P1154へ出発
11:27 p1154
12:15 p1035の尾根でランチ30分
12:36 下山開始
13:36 道路に下山完了
13:38 駐車場到着

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