2016年5月15日 真昼界隈でシラネアオイの衝撃

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勤め先の給湯室から毎日眺めている真昼岳。
標高1059m。冬は季節風を真っ向から受けることもあり
標高の割には森林限界が低く、高山めいた山容の山だ。
本日は、前日の疲労感もあるので、この近場の手頃な真昼岳へ
赤倉登山口から入山。

昨年は鳥居をくぐってすぐ、車両通行止めになっていたが
今年は解除されていた。登山口まで車を入れてみると
ご覧の通りほぼ満車。この下の林道脇にまで車があふれていた。
到着はすでに9時半過ぎ。
身支度して9時45分の出発と、かなりのんびりな出発である。

登山口からしばらく沢沿い。何度か登山道は沢と交差し
渡渉がある。そんなロケーションなので
ミズやアイコに引き止められることになる。

エンレイソウ。

10時8分。沢から登山道が離れる最終点、湧き水がある。
崩壊地の下からコンコンと湧き出ている。

やや登りが急となる。登山道脇にはイカリソウが見頃だ。

団体でにぎやかな一群はヒトリシズカ。

今年初のシラネアオイ。もうそんな季節かと驚く。

10時43分、石台。ここまでくれば、あたりはブナ林となる。
気持ちのいい場所で、新緑の季節などは
必ず訪れたくなる。

新緑のグリーンシャワーと、どこからかエゾハルゼミの
柔らかい声が届く。もうそんな季節なのかと再び、驚く。
今年は残雪の山歩きがあまり出来なかったこともあり
何だか季節の歩みに、自分の感覚がなかなかシンクロしない。

カタバミも、ハート形の葉っぱとともに。

ブナ林になれば、登山道はかなりなだらかになる。

今年の初物ゲット。まだ細いが今日のランチに。

11時17分、真昼ブナ林の標柱。
本日は花も多く、ブナも気持ちいいのでかなりのんびりである。

シラネアオイそろい踏み。

ムラサキヤシオが、新緑に華やかな差し色を添える。

11時35分、視界が開けるポイントがあり
仙北平野を見下ろすことができる。水田には昨日あたりから
水が張られつつある。

12時3分、ヤセツル尾根から和賀岳とその奥に秋田駒。
今年は林道工事で、和賀岳への秋田県からの登山口は
晩秋まで使えそうにないと聞く。ますます遠い頂きだ。

真昼岳も見えて来た。
遠いなあと毎回、ここからの展望でくじけそうになるのだが、
山頂の神社も見えるし人の姿もはっきり見えるから、さほど遠いわけでもない。

タムシバ。

タケシマランも密かに咲き始め。

やたら色が薄く、ヒメサユリのような
可憐な桃色のショウジョウバカマ発見。

こちらの色がショウジョウバカマのお馴染みのカラーだ。

この山域で良く見かける絶滅危惧種、オサバグサ。こちらも
そろそろ咲く準備中だ。

12時30分、稜線分岐到着。
ここまで至る途中、下山してくる他の登山者の方々から
音動岳のシラネアオイが見頃だと、熱烈におすすめされてきた。
噂には聞いていたが、なかなかタイミングが難しく
音動岳のシラネアオイを見たことがなかった。
せっかくなので、真昼岳山頂はスルーして、
まっすぐ、その音動岳へシラネアオイ詣でに行くことにした。

かのシラネアオイ群生地は、人気があるようだがそこまでの
登山道はえらい笹薮で埋もれている。
しばらく笹をかき分けて進むことになるが、足元にはちゃんと
登山道が生きているので、道に迷う心配はあまりない。

稜線分岐から10分ほど。
登山道両脇に、りっぱなシラネアオイの株が出迎えた。

こんなに盛大なシラネアオイ街道は見たことが無い。
てっきり、どこか一角にこんもりと数株ある程度かと見くびっていた。

12時55分、音動岳。厳密に、その最高点ではないが標柱があるので
ここでランチとする。

見晴らしは最高。真昼岳と、その奥には鳥海山、
西に太平山地、北へ向かって森吉山、秋田駒、和賀岳。

ほとんどの登山客は下山してしまったので、
のんびりと湯をわかして、タケノコを茹でてカップラーメンの
豪華な具にした。サクサクとした歯触りが美味しい。

13時30分ごろまでのんびりして、下山開始。
見下ろせば、水を張った水田が午前中に見たときよりも増えていて
キラキラと美しい。
====のんびりにも程があるコースタイム======
※標準コースタイムは真昼岳まで2時間30分のようです。
09:45 登山口
10:43 石台
11:17 真昼のブナ林
12:03 ヤセツル尾根
12:30 稜線分岐
12:55 音動岳標柱
~~下山~~
13:38 稜線分岐
14:43 石台(コーヒータイム)
15:24 登山口

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