2018年2月1日 ビーコン選びと買ってから

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わたしのビーコンはマムートの

Barryvox(バリーヴォックス)。昨年

リニューアル発売されたばっかりのやつ。

アンテナはトリプルアンテナ。

アルカリ電池使用。

最大受信領域は標準仕様で70m。とのこと。

重さは電池込みで210g。軽!!

 

購入の理由は正直、選ぶ基準が

よく分からなかったので、とにかく軽く、

そして予算内。なるべく新しい発売日。

まあ、有名メーカーならそうそうハズレは

ないだろうということで、

名前がバリーというところも

気に入って、アマゾンで注文。

 

マムートのBarryvox、古い機種だと、

液晶画面が屋外でとても見にくいが、

この新しいものはまったくそのヘンはストレスない。

 

そしてその買いたてを携えて先月、

鈴木講師の雪崩講習会に二日間、参加した。

そこで鈴木さんのマニアックさがゆえの

とてもわかりやすい説明がこれ。

なんと各社ビーコンの分解サンプルがずらりと!

 

あとあと、実地でビーコン捜索練習をするのだが、

この各社の中身を見て一番納得したのが

各社の「バーアンテナ」配置のノウハウだ。

 

ビーコンの電波の送受信はこの

バーアンテナに巻いたコイルに電流が流れることで

発生する磁力線によって成される。

ビーコンのシングルアンテナ、デュアルアンテナ、

トリプルアンテナと言われるのが

このバーアンテナの数だ。

 

トレッカーシリーズのビーコンの

バーアンテナが特徴的で、

写真で板状の黄色いのが、それ。

実はこのアンテナ、基盤の裏にちょうど

おもて面のバーアンテナと交差して

バツの形に配置されている。

 

実はこのバッテンの配置が

このメーカーの特許ということで、他社が

真似できない垂涎のノウハウらしい。

 

捜索初期において、サーチモードの

ビーコンはふたつのアンテナの情報を演算して

距離や場所を割り出すのだが、

トレッカーの場合は物理的にアンテナが

交差しいるのでこの演算がとても早いのだそうだ。

 

くわしい仕組みは知識不足でこの場でできず、

すみません。。。早い話が、

二つのアンテナでキャッチした電波を

いちいち、ひとつにまとめ直す手間がない、そんな理屈。

 

実地で捜索練習してみると

トレッカー使用者は、早い早い。

そして複数埋没者捜索の際には

複数の方向それぞれ何メートル先に

埋没者がいるのか、表示がでるので

グループで捜索するときには、威力があるなと思った。

トレッカー買えばよかったな感が若干なくもない。

 

ま!けど軽いし!名前もバリーだし!

第一、じぶん、単独行がほとんどだし!

バリーでいい!

 

正直、ビーコンってすぐ使いこなせるものと

思っていたが、いろいろと注意事項やら

使いかたやら、訓練が必要なことがわかった。

 

トリセツなどいつも読まないのだが

ビーコンは読んだほうがいい。いや読むべきだ。

まずは、ケースへの装着方法。

液晶部分を保護するために

体側に向けてケースに入れる。

 

胴体に装着すれば、この向き。

裏が正面を向く。

そしてビーコンは精密機械なので

落としたりぶつけたりなんてもってのほか、

と教えられた。

てっきり山のものってどれもこれも

頑丈だと思っていた。

 

衝撃によって、周波数がずれることがあるとのこと。

この周波数が正常値かどうか、講習会で

テストしてもらったところ

さすがわたしのビーコンは新品だけあって

プラスマイナスゼロ。

 

ただ、参加者のなかではずれている人も幾人かいた。

ま、ずれているかどうか、把握できただけでも

だいぶ違う。許容範囲を超えてのズレは

速攻、買い替えたほうがよさそう。

 

保管は、乾燥させる。長期間使わないときは

電池を抜く。

わたしはタッパーに入れて除湿剤を。

 

あと、電池だが、

アルカリ電池と指定がある場合は

うっかりリチウム電池なんぞ使うと

いざというときにフリーズする。

電池を買うときは注意が必要。

 

講習会で興味深かったのが、

ビーコンの磁力線の出方。

埋没時、ビーコンがタテになっているか、

横になっているかで磁力線は

「レインボー型」「噴水型」などになることも

理解しておく必要がある。

 

その磁力線の出方を、じっさいに中心に

ビーコンを埋めて、それぞれのビーコンで受信しながら

軌跡を作って見たところ、

みごと、放射状にトレースが出来上がった。

 

昨年の高校山岳部での雪崩事故以来、

ビーコンを用意する高校や自治体が増えたそうだが

持って入ればもうオーケー!という意識の

人も多く、いざ講習会に来ると

スイッチの入れ方すらわからないという。。。

 

バックカントリー人気の昨今、

ぜひビーコンを用意したならば、山岳会や

こうした講習会に年に最低一回は参加して

捜索の仕方を練習するべきだなあと思った二日間。。。

 

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