
花の最盛期の焼石岳に行きたくなり、
登山口までの林道も復活して久しいので
8年ぶりに中沼コースへ。
焼石岳は秋田県側からは東成瀬口、岩手県からは
キャンプ場を起点とするつぶ沼コースと、
林道で標高700mまで
上がってしまえる中沼コースがある。
一番のメジャーどころが中沼コースだ。
花のシーズンなので覚悟はしていたが、
7時に駐車場に着いてみるとすでに満車。
林道脇、かなり下まで車が溢れている。
何とかスペースを見つけて身支度している間にも
本日の登山者の車が続々到着する。
さすがはメジャー山域のオンシーズン。

7時10分、出発。ズダヤクシュが見頃だ。

登山道は荒沢川と並行するようになるあたりから
斜度を増す。このコース一番の登りだ。

7時53分、中沼到着。
急な登りが終わって
広がる水面を眺めて、ちょうどよい休憩地。

中沼のフチの平坦な道を、
ときおりサラサドウダンを見上げながら。

中沼の端までくると、咲き始めたリュウキンカが
朝日を受けてひときわキレイ。

中沼を後に。

中沼を過ぎると沢沿いの登山道には
残雪が出てくる。

雪解け水が流れて、登山道はさながら沢歩き。
石を伝って、足を濡らすことなく歩くことができる。
途中、木道が現れるが、濡れていると滑りやすいので
注意が必要だ。
木道は自然保護のためのものなので、歩きにくくても
外れないようにするのが山歩きのマナー。
勘違いした方などたまにいらっしゃって、注意すると
逆ギレするか、
自分がいかにスゴイ登山家かを話し始める
困ったおばちゃんおっちゃんがいるが、
やれやれ、である。

8時28分、上沼。
登山者も多いのと、
花の写真撮りで本日はのんびりペースだ。
おかげで、中沼までの急登も
まったく急だと気付かないくらいだ。

上沼のフチをミツガシワが縁取っている。
横岳から焼石岳への稜線が雲から覗く。

木道と残雪が交互に現れる。
木道はときどき壊れているものもあり
うっかり足を乗せると、
向こう側が跳ね上がったりするので慎重に。

シラネアオイがまだ見頃。
岩手県側のシラネアオイは、
秋田に比べて小さいものが多い印象。

橋は崩壊していたが、スノーブリッジが
まだまだ健在だったので難なく通過。
(R8年現在、橋は修繕されている)
雪渓は、登山靴で歩けるが、ずるっと滑るので
結構、疲れる。

8時50分ごろ、つぶ沼コースとの分岐。
つぶ沼コースと書かれたのぼりがあったが、
壊れかけていた。

9時17分、銀名水。
おいしい水場とあって、たくさんの登山者が休憩し
喉を潤していた。
やわらかくいくらでも飲めそうにおいしい水だ。

銀名水避難小屋は、
水場から雪渓を少し上がったところにある。
木々に隠れていて見つけにくい。

ちょっと寄ってみた。
トイレは夏期用は二つあり
バイオ式のようだが、まだカギがかかっていた。
冬期用のトイレが一つあり、こちらしか使えなかった。

小屋をあとに、雪渓を登ってゆく。
30分ほど登ればやがて、登山道の傾斜がゆるんで
前方に焼石岳の溶岩ドームがぬっと顔を出す。

平坦な道となったと思うもつかの間、
登山道はこんなゴーロ歩きとなり
神経を使う。

木道が出始めると、
いよいよフラワープロムナードの始まりとなる。
イワカガミ、ハクサンイチゲ、ヒナザクラがちらほらと
姿を現して、どうしても歩みが遅くなる。

花に引き止められながら、姥石平。
東焼石との分岐に到着する。
あちらの行列の先に泉水沼、そして焼石岳。

焼石岳山頂は、とっても混み合いそうだったので
本日は東焼石岳へ向かうとする。山頂はパス。

ヒナザクラ。

本日一番の華やかさ。ミヤマシオガマ。

こちらはシロバナミヤマシオガマ。
東焼石岳へ向かう途中、一株だけ見つけた。

ムシトリスミレ。ちょうど見頃。
結構小さい。葉っぱは3センチぐらいだ。
捕まっている虫はいなかった。

ミヤマダイコンソウ。バラ科。
ハート形の花弁と、丸い葉っぱが目印。

こちらはミヤマキンバイ。バラ科。
ハートの花弁に、イチゴに似た葉っぱが目印。

かろうじて残っていたユキワリコザクラ。
最盛期はとうに過ぎていたものの、
初めて見ることができてうれしい。

焼石岳山頂と、広がるお花畠。
白い花はハクサンイチゲ。
最盛期は先々週だったとのこと。
最盛期は過ぎても、かなり見応えがある。

あちらは南本内岳。

本日のゴール、東焼石岳山頂。
ゆるやかで、広い山頂。
狙い通り、人も少なく静か。

11時20分、山頂。
本日は山スカ。
暑い日はほんっと、涼しくて良い。

山頂から伸びる登山道は、
金明水方面への縦走コース。
なかなか歩き甲斐がありそう。
遠くには牛形山。

横岳方面。ややガスが上がってきた。

途中で採ってきたタケノコを茹でて
ゆで汁でタケノコラーメン。
採れたてはサクップリッで美味しい。

下山途中、なんとヤマネを捕獲している登山者と遭遇。
はじめての生ヤマネに驚きながら、その人を見れば
やまおやぢさんで、さらにびっくり。
たしか先週は焼石岳でネズミと仲良しだったはず。
小さいので子どもかと思ったら、
これで立派な大人なのだそうだ。
このあと、天然記念物君はお花畠に帰っていった。

下山途中、銀名水避難小屋手前の雪渓のもやが
東山魁夷の世界のようだったので、一枚。

下山は濡れた木道に滑らないように気をつけながら
14時24分、中沼に到着。
15時には登山口に。
天気はこの日だけ梅雨の合間にありながらも、
良いコンディションだった。
とはいえ、あまり安定した空模様とは言いがたく
雷雲も発達しやすい時期。
特に焼石岳は、歩きやすいとは言えないうえ、
どのルートも沢が近く
雨が降れば徒渉も難しくなるので、
入山の際には天気には充分に気をつけたい。



