2016年7月16~17日 焼石岳の金明水直登コースを避難小屋泊まりで。【後編】

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13時43分、ザレた広場を通過。

刈り払いの草刈り機の音が近い。

 

経塚山の尾根に乗る。

晴れていれば、経塚山が見えるのだろうけれど。

 

13時48分、サイの河原。

アオヤギソウやミネウスユキソウが咲きそろう。

 

ハクサンフウロも見頃だ。

 

刈り払い作業の人に追いつき、挨拶をして通り過ぎると

その先は、ご覧の通り。

灌木の枝や下草で、足元が見えなく歩きにくい。

ここまで刈り払いされた道を歩けたことがありがたい。

 

14時05分、ガレ場の急登を登る。落石注意だ。

 

14時08分、ラスト標高60mほど。

ガスの中からラスボスさながら、経塚山が姿を現した。

キツそうだなあなどと言い合いながら、最後の登りへ。

 

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疲れた体に最後の登りはキツい。

が、ふと振り返ると、なんとガスが

みるみる標高を下げていくではないか。

金明水からここまで、歩いてきた稜線を

ガスが悠然と越えて流れていく。

 

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見渡せば、ぐるりと雲海が広がっていた。圧巻。

 

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もう、キツいの疲れたなど言っていられまい。

早く一等三角点の山頂から、雄大な雲海を見なければ!

 

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14時23分、経塚山山頂!

山麓はガスの底だが、

1200mより上はゆっくりとガスから

顔を出そうとしている。

それにしても稜線を流れていくガスの

ダイナミックな様子ときたら、

ただただ圧倒される迫力だ。

 

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あちらの三角山は駒ヶ岳。夏油三山のひとつだ。

昨年の春に登っている。

 

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そしてこちらは牛形山。夏油三山のひとつ。

2011年の6月に登っている。

夏油三山の最後の経塚山山頂で、

三山仲間が見られたのはうれしい。

よくぞあのガスからここまで晴れてくれたものだ。

 

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いつしか、天竺山も顔を出す。

このあと、焼石岳も顔を出した。

なんというドラマチックな登場なのだろうか。

 

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雲海はまるでガス惑星さながらである。

 

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遠くに栗駒山から秣岳への稜線も見えて来た。

 

こちらは夏油温泉へのコース。

橋が使えず、利用する人も少なそうだ。

 

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14時45分。ビールを飲みに小屋へ戻る。

天竺山からここまでの歩いた稜線は、見事に姿を表す。

姥石平のお花畑が人気な山域であるが、

この縦走コースがあることで

いっそうこの山域の魅力が高まっている気がする。

 

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16時、金明水小屋に到着した。

ガスがとれたのは、我々が山頂にいた

ほんの20分かそこらだけで、

みるみる経塚山はガスに包まれていき、

やがて小雨が降り出した。

この天候で、タイミングよく

山頂でガスが取れたのはむしろ奇跡である。

今日はあの見事な雲海を見るための、

この天気だったかもしれない。

 

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水場の近い避難小屋ほど素敵なものはない。

冷たい水で顔を洗い、

さっぱりしたらふんだんに水を汲む。

ひとまず、金明水からビールを引き上げ、

ビールで乾杯だ。

く~っと唸って、

乾きものをつまみにだらだら飲んでから

さて、と手早くできるソテーなどを作っては食べ、

そして飲む。

ミズを茹でて酢みそを和えると、

酒は純米酒だなということで

手元のビールを空けて、純米酒を注ぐ。

夕暮れが近づき、薄暗くなるころ

ダマコ餅鍋を作り、比内地鶏スープに

感動しながらまた飲む。

本日の宿泊は三連休だがあいにくの天気と、

夏油温泉コースが使えないせいか

我々以外に単独男性が一人と、

刈り払い作業の方が一人の5人。

すこぶる贅沢。

ちなみに金明水小屋には、

備え付けの銀マットや毛布の類いはない。

トイレは水洗。トレペ付だ。ストーブは薪ストーブ。

 

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広々と空間を使えたことと、

がっつり歩いての疲労感、

そして新しいエアマットのおかげか、

めずらしく小屋でぐっすりと眠ることができた。

明け方目を覚ますと、

雨音である。あ~あ、と思いながらも

朝日にそわそわすることもなく、二度寝。

幸せだ。

5時に起床。

外は霧雨である。

できればこの居心地のいい小屋で

昼までグダグダしていたいが、

明日は仕事だ。下山せねば。

 

朝食に、昨夜のだまこ鍋の残りに

インスタントラーメンを入れてみた。

これが、かなり美味しかった。

 

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6時、予定通り出発。

外は雨。雨具を着ての出発だ。

本日は東焼石岳へ縦走し、中沼コースを下山する。

 

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石がごろごろした登山道を抜けると、

一転して気持ちのいい草原に出る。

木道がガスの奥へと延びる。

 

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木道わきにはトキソウが咲きそろっていた。

雨の中、何とか写真を。

防水カメラを持ってくれば良かった。

 

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6時41分、小屋から30分ほどで牛形分岐。

 

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牛形山へ縦走できるのかと期待したら、

そちらの方向には灌木が立ちふさがっている。

もはや廃道か。

 

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風は弱いが雨は降り続ける。

山肌には、アオヤギソウ、ミネウスユキソウ、

コメツツジ、シャクナゲ、ハクサンフウロなどなど、

賑やかに咲きそろっていた。

ガスが晴れれば展望も素晴らしいだろうが、

この雨脚では期待できそうにない。

 

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7時48分、六沢山。

昨日からの疲れもあってか、

だらだらとした長い登りにバテバテだ。

 

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六沢山からの稜線は、南側が切れ落ちたところぎりぎりを通過する。

ガスで足元が見えないが、晴れていれば高度感がすごいだろう。

風が強い時はよろけないように注意が必要だ。

 

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ミヤマハンショウヅル。

 

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8時15分、東焼石岳到着。相変わらずの雨である。

大休止したいところだが、

展望もないので水分補給して下山開始。

今日は登ってくる人はいないなと思っていたら

姥石平の岩の上に、

大きなザックが3つデポされていた。

どうやら焼石岳山頂ピストンらしい。

わざわざこの大荷物を担ぎ上げたところを見ると、

金明水から夏油温泉へ抜ける予定か。

 

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下山途中、アヤメの群落があった。

まさか山奥にアヤメが咲くとは知らず

驚いた。ユラさんからヒオウギアヤメだと教えてもらう。

ヒオウギアヤメは、銀名水小屋手前の草原にも咲いていて、

シナノキンバイの黄色と共に、

雨の日を華やかにしてくれた。

銀名水で長めの休憩を取り、一息入れた。

昨日は金明水よりも宿泊者が多かったようだ。

 

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雨は止む気配もなく、登山道は半ば沢になっている。

こんな天気だが、10人前後のパーティがふたつほど、

数人グループともすれ違った。

みんな物好きだなあと感心しながら下山してきたが

自分たちも、紛れもないその物好きの類いである。

 

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10時47分、中沼に着いた。

トウゲブキの奥に、中沼の水面が静かに

けぶっていて幻想的だ。

11時頃、駐車場に到着。

結局二日目はずっと雨であった。

雨具の上に装着したスパッツの隙間から、

雨水が伝い落ちてきたので登山靴が水浸しで、

まるで沢登りをしてきたようである。

 

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12時、ひめかゆ温泉で汗を流し、

さっぱりしたところでノンアルで乾杯を。

ランチは温かいラーメンを食べて、

塩分とエネルギーを補給。

格別に美味しかった。

 

下山後はどうしても食べたくなる。

帰りの道すがら、お馴染み増田町で小倉ソフトを。

 

 

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