焼石岳は日本200名山に名を連ねる、標高1547.9mの名峰だ。
登山コースは主に、岩手県側の中沼コースと
秋田県側の東成瀬コースがある。
6月前後などは、
中沼コースからの姥石平の花畑目当ての登山者と
東成瀬口からの、
ネマガリタケ目当ての兼業登山者で賑わう。
ーーーーーーコースタイムーーーーーーー
07:40 東成瀬口スタート
08:17 5合目釈迦懺悔
09:56 8合目焼石沼
10:33 焼石神社分岐
10:55 焼石岳山頂
11:30 焼石神社分岐
11:51 南本内岳
12:51 8合目焼石沼
14:30 東成瀬口

本日、私は東成瀬口。
国道397号線から登山口に延びる林道は、
崩壊もなく深い轍もなく、
車高145センチのインプレッサも難なく通れた。
7時30分頃登山口に到着。
すでに第二駐車場もクルマでいっぱい。
が、ほとんどがタケノコ採りの様子。
クルマを停めると、
偶然、本荘山の会のKさんがいて、
数年ぶりに挨拶を交わす。

7時40分、出発。
東成瀬口は6年ぶり。

ズダヤクシュが登山道脇に整列して見送る。

駐車場からしばらくは、
そこらじゅうの薮ががさごそと賑やかである。
雨のあとなだけに、立派なタケノコが期待されるだろう。

このへんの山域ならではという、
葉脈に沿った斑入りが特徴のミヤマスミレ。

7時55分。すずこやの道との分岐。
こちらは大森山トンネルの入り口から
尾根沿いに歩くコース。
無雪期はまだ歩いたことがなく
コースの状態は分からないが、
雪のある3月に
ここを辿って大森山へ登ったことがある。
当然だが、雪の有る無しで
全くこの一帯の雰囲気は違う。

8時、4合目の大森沢。
ここで先に出発した本荘山の会のKさんに追いつく。
山の会きっての鉄人の1人、
Kさんに私が追いつけた理由は、
本日Kさん、タケノコモードだったので。
健闘を祈り、追いぬいて先を進む。

イワカガミ。
オオイワカガミとどっちだか分からないが
ピンクが濃い。

8時17分、五合目釈迦懺悔。
このピークを踏まない巻き道が山腹南側にある。
手前に「まわり道」の標識があるので
状況によって選ぶことができる。
この釈迦懺悔、昔のガイドブックには360度の展望!と
謳われているが、木の背丈が高くなっていてさすがに
ぐるりと言うほどには展望は利かない。
それでも、森の中を抜けて
一気に空が開ける瞬間は気持ちが弾むのである。

ツマトリソウ。図鑑では花弁の端がピンクと書かれているが
私は純白のツマしか見たことがない。

釈迦懺悔から10mほど急な下りとなる。

釈迦懺悔を過ぎれば、
緩やかな登山道をのんびりと歩く。
ホトトギスが新緑の森に、
特許許可局をしきりに宣伝している。
脇にはマイヅルソウ、ショウジョウバカマ、
ツバメオモト、タケシマラン、
ノウゴイチゴ、カタバミなどなど、
発見するたびにうれしい。

ときどき、夏道は残雪に隠れる。
ピンクテープなどもあり、
踏みあとも明瞭なので迷うほどではない。

8時47分、徒渉点。
このコースは大きな沢を3回徒渉する。
雨のあとや、雪融けシーズンは渡れるかどうか悩ましい。
念のため、大きなゴミ袋二つをザックに入れて来たが、
何とか飛び石づたいに行けそう。
徒渉の補助にと持って来た一本のストックで、
水浴びすることなく渡り終える。

8時50分、6合目の与治兵衛。
与治兵衛の由来は、胆沢川の源流の水を、
峰を切り崩して
水田へ引こうとした開拓者の名前にちなむそうだ。
その水田というのが、
平鹿町醍醐とのことで私の地元でもある。
感慨深い。

胆沢川と交差しながら伸びる登山道は、残雪もあり
また沢沿いでやや不明瞭になる。
下山時に大雨に見舞われると、
この沢が激流となって登山道を飲み込むようで
私の知り合いも、仕方なく
焼石岳へ登り返し、暗くなってから雨の中
中沼コースへ下山したことがあるそうだ。

見えてきたのは、三界山の横顔。

9時25分、七合目の柳瀞(やなぎとろ)。
小川の脇には水芭蕉がかわいらしい。

三界山の、特徴的な東斜面が見えて来た。
手前は胆沢川が流れる。

サンカヨウ、シラネアオイと花を辿っているうちに
樹木の背丈は低くなり、
振り返ると三界山がすっきりと展望できる。

キヌガサソウ。
くるりと広げた葉っぱがユーモラスだ。
久々に見頃に間に合った。

彼方に焼石岳の山頂が見えてくる。

長命水。冷たくて柔らかな水質。とても美味しい。

9時56分、八合目の焼石沼。
奥は焼石岳の西にある1511mのピーク。
今年は雪が少ない。
沼のほとりで、小休止し
バナナでエネルギーチャージ。

沼をあとにし振り返ると、
釈迦懺悔で挨拶した方が見えた。
私が勝手に「秘密の花園」と
呼んでいる湿原へ足を伸ばしたようだ。
さて、このコースはここからようやく、
山登りらしい斜度となる。

ハクサンチドリも見頃。

シナノキンバイ。結構、大きい花。
途中にクマの大きな落とし物が、
登山道真ん中にどっしりと鎮座していた。
タケノコをたくさん食べて実に満足げな落とし物だった。

10時33分、分岐到着。
人が多ければ焼石岳はパスしようかと思っていたが、
よくよく考えると私は、なんだかんだと理由をつけて
いつも山頂に行っていないことを思い出す。
2004年以来、9年ぶりに
一等三角点から下界を見下ろすのも
楽しいだろうと岩場に伸びる登山道へ向かう。

焼石神社。参拝して素晴らしい一日を感謝する。

ここまでのなだらかな登山道からは
打って変わって、岩場の道。
岩にペンキで記された矢印をたどって行く。

振り返ると、南本内岳がだだっぴろい。

10時55分、焼石岳山頂。山開きと聞いていたので
かなり人が多いかと覚悟をしていたが、
思いのほか空いている。

山頂は広く、展望は抜群。
岩手山、姫神、早池峰山、薬師、五葉、という調子で
たいていの山がぐるりと展望できる。
鳥海山は雲から裾だけ覗かしていた。

サンドイッチを頬張って、時間も早いので
南本内岳へ向かうため、下山。

南本内岳方面の登山道は、まだ雪の下。
雪渓の向こう岸に露出している夏道目指して進む。

雪渓を過ぎて夏道を辿って行くと、
クックックとカエルの声が聞こえてきて、
間もなくこじんまりとした池のほとりに着いた。
南本内川の源流だ。

池を過ぎて振り返る。奥のピークは焼石岳。

南本内岳の山頂までの緩やかな道は
湿原を横切って延びる。

枯れ草の隙間からヒナザクラ。

11時51分、南本内岳ピーク。
ここもぐるりと展望がきく。
運良く誰もいなかったので、
心行くまで景色を堪能する。
南本内岳は前知識もないまま来てみたが
分岐からここまでのわずかな距離にもかかわらず
変化に富んでいて楽しい。

お昼は、さっきの池のほとりで食べようと、
山頂を後にする。
途中の標柱。
お花畑コースは東焼石岳の方へ下るコースだ。

ほとりの裸地でくつろぐ。
カエルの声が心地よい。

本日のランチはちらし寿司のおにぎり。
あったかご飯に混ぜるだけ♪の寿司太郎。
酢飯なので疲労回復効果ばっちり。
トマトも山ではほのかな酸味と甘みが堪らない。
ゆっくりとコーヒーも楽しむ。
誰もおらず、なんという贅沢。

分岐に戻り、下山に取りかかる。
焼石岳山頂ではメール送信ができなかったが、
分岐から焼石沼までの区間は
すんなり送受信できた。
ちなみにドコモ。

ハクサンチドリと、ミヤマキンポウゲ(か?)

ひっそりとオクエゾサイシン。
地味がゆえに見つけるのが楽しい花。

風もなく天気もいいので、帰りも釈迦懺悔へ上がる。
大森山の丸いピークとご対面。

朝には咲いていなかったカタバミが仲良く開花。
14時35分頃、登山口に到着。
きつい登りも少なく、
のんびりたっぷり歩きたいときは
なかなか良いコースだと思った。

お腹が空いたので増田町で、横手焼きそばを。
増田町は、商店の中に
おしゃれなカフェコーナーが設けられていて
コーヒーは一杯150円とリーズナブル。
なかなか良いアイデアだなと感心した。
横手市指定文化財の木造三階建ての旧石田理吉家や、
見事な内蔵などプチ散策すると楽しい町だ。





ばりこさん、ご無沙汰してました。
姥石で花見後、山頂12:30着で登ってました。
下山時山頂直下で当会のkさんらに会って入山を聞いてました。
朝、中沼口駐車場は大騒ぎでしたが、山中それほどでもなく、今年も花見を楽しめました。
南本内もしばらく行ってないですね。
次回、外岩にでも行きましょう。
どうやら私5分前にばりこさんの前歩いてました!
姥石平から焼石神社に回りそのまま山頂へ。
ばりこさん到着の頃は姥石平を眺めながらお昼食べてたみたいです。
本当に残念・・・
去年私も神社から南本内岳に行きました。
思ってたより歩きやすくて&お花も咲いてていいコースでしたね。
蜂さんがたくさん飛んでいてすぐ退散したんですけどね。
どうもお久しぶりでした。
かなりのんびり歩いたので、またすれ違うかなと思いましたが、ゆっくり歩きすぎたみたいでした。
秘密の花園を見つけてきましたが、あそこはやはり秘密にしておく場所ですね。
良かったらヤマレコ見てください。
この日はこんなに沢山知り合いが焼石に登っていたとは!
ホントに好条件が重なってましたからねえ。
南本内はしばらく行ってませんな。
姥石平の花は見事でしたよ~!
びんちゃん様、こんばんは!
花にさそわれ、天気に誘われ、焼石岳からの招待状が
届きましたので。何だか不思議な日でした。
おやぢさま、こんばんは。前日は素敵な夜を過ごしたみたいですね。
外岩、今年はまだだなあ。それどころか八橋すら
さほど登っておらず(^^; 筋肉仕込んどきます。
yuraさん、なんと。山頂が広いので分かりにくかったですね。
私は、うろうろ写真を撮りまくってから、ちょっと休んですぐ移動しちゃいました。こんど、銀名水、金明水のぐるっとコース、
行きましょう!
デンキさん、久々の再開にテンション上がりました~。
たっぷり歩いたようで、堪能しましたね。