2016年7月24日 栗駒山へ産沼コース

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先週、雨の中の焼石岳を歩いたが
今週は打って変わっての大晴天だ。

存分に登りたまえという神の声を聞いた気がして、
日曜日、股関節が痛いが、そうも言っていられまい。
あまり負担のない栗駒山に向かう。

こうも晴天だと駐車場に停められるだろうかと
心配したが、8時に到着した時点で、
登山者用の駐車場は数台が停まっているだけ。

旅館側のトイレのあるほうの駐車場は、
それなりに停まっている。
人気の山である。
今日は人が煩わしいだの、
団体で熊鈴全員で鳴らすなだの
小難しいことは言わない。

日曜日の公園に来たつもりで
のんびりと大きな心で歩くとしよう。

 

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牛飼いの牛のごとく
大音量の熊鈴が来ないルートをと、
本日は、自然観察コース、
つまり産沼コースを登って笊森山荘を見に行く。

笊森山荘が、想像以上に新しくきれいだと知り、
一度確認しに行こうと思っていたのだ。

8時33分、出発。
途中、キノコを撮ったり、
アカモノの実を食べたりして
名残ケ原に8時52分到着だ。

あたりはガスが流れていて幻想的な朝の草原である。

 

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キンコウカが咲きそろって、
すっかり山は晩夏である。
湿原にはモウセンゴケの小さい白い花が蕾を付けていて、
人知れずこの花が咲くのはこれから。

 

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9時8分、自然観察コース分岐。
ここを下ってゼッタ沢を渡渉する。
さほど沢巾は広くない。
石伝いに越えていける。

こちらのコースは下りには使ったことはあるが、
登るのは初めてだ。

そして残雪期に道迷いした思い出のコースである。

 

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ゼッタ沢を越えるとすぐ、
こじんまりとした草原があって
キンコウカが群落を作っている。

 

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湿原を抜けると緑のトンネルの登山道となる。
夏の日差しが遮られてちょうどいい。

 

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オオナルコユリが重たそうに道を塞ぐ。

 

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9時25分、三途の川を渡る。
ガスっていたら、渡るのを真剣に躊躇いそうな
名前の川である。
ちなみに標柱の文字が剥がれていて
二途の川になっていたが。

 

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三途の川を渡るとやや急になる。
この先が、残雪期に下りでこのコースを
使ってルートロスしてひやっとした場所だ。

三途の川が目印になって、
帰って来れたことなど思い出しながら登る。
さすがにマイナーコースで、
登山者はほとんどいない。のんびりと

写真を撮りながら、休憩を撮りながら登る。
一応クマを驚かせないように熊鈴を取り出し、
蚊取り線香もつけておく。

 

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高度を上げていくと西側に剣岳が見えて来た。

 

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徐々に樹木の背丈も低くなる。

 

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10時、産沼。数年前は残雪の上から見下ろした沼だ。

 

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その沼から笊森方面への分岐がある。
バーが設置されているのは、
栗駒山頂を目指して間違える人がいるからか、

あるいは、笊森コースが通行止めになっているからか。
私の本日の目的は、
笊森山荘の偵察なのでこのバーをくぐって先へ行く。
このバーのおかげで、ますます静かな山歩きができそうだ。

 

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しばらく進むと北側に草原が開けた。

 

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なだらかに谷へ続く草原は、
一面を白い花の群落で覆われている。
最初、チングルマかと思ったら
それはヒナザクラの白だった。

 

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こんなに大規模なヒナザクラの群落を見たことがない。
傍らには、ピンクの色彩がぽつんとあって
イワカガミが遅い春を迎えていた。

 

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立ち去るのが惜しい。
振り返りながら先を行く。

 

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来る人もいないかと思いきや、
登山道はきちんと手入れされていて
笹も広く刈り払われていた。

 

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10時15分、水場。
ちょろちょろとした流れだがきんと冷たくて美味しかった。

 

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水場のすぐそばに徒渉点。
磐井川源流と標柱に書いてある。

 

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起伏のあまりない草原をのんびり歩くと、
赤い屋根が見えてきた。
10時23分、目指す笊森山荘だ。

 

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笊森コースは平成20年の地震の影響で通行止め、
と書かれてある。

 

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さて、避難小屋。もちろんだれもいない。

 

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トイレは入ってすぐの前室にあってバイオトイレ。

 

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中は、広い土間を取り囲んで板の間。
ちょうど、先週の金明水避難小屋と同じ作りだ。
金明水よりはこじんまりとしているが、
新しくてきれいな点はいっしょだ。

 

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2階へははしごが二カ所にある。
外はガスで展望はきかない。
小屋の中で大休止する。

 

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外に出ると、東側に踏み跡があったので
水場でもあるのかなと辿っていくと
草原の広場に出た。

 

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トキソウがそこかしこに咲いていて、
うっかりすると踏みそうだ。
しばしトキソウの多さに感心し
写真を撮りながらのんびりする。

 

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10時55分、せっかくなので
山頂へ行こうと小屋を出発。
小屋の周りにはエゾシオガマもかなりいた。

 

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産沼に戻る途中、
もし通れたら東栗駒分岐と合流する登山道が
地形図にあったのでこれを使おうかと考えていたら、
ほぼ廃道の様子。
薮こぎして歩いたような記録も見かけたが、
なるほど、そのようだ。
今日はヒナザクラとトキソウに満足したので、
冒険する気はない。

 

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大人しく産沼へ戻り、山頂へ向かう。

 

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ゴゼンタチバナ。
葉っぱと花の造形が好きな高山植物だ。

 

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人の声が近くなり12時、山頂到着。
ちょうど団体が下山するようで、
入れ違いにランチの場所が空いた。
繁盛している大食堂のようである。

 

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風があったので北側の灌木の陰に腰を下ろす。
まずはキンと冷えたノンアルで喉を潤す。最高だ。
乾きが落ち着いたところで、
本日は横手焼きそばを作る。
昨日、無性に食べたくなった。

 

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目玉焼きを作る。
フライパン返しがないので、箸で何とか
焼き上がった目玉焼きをいったん、
コッフェルに退避させる。

 

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空いたフライパンで、
キャベツとそばを蒸し焼きにし、ソースをからめる。
最後に目玉焼きを乗っけて出来上がり。
目玉焼きはこんな有様。
そしてあろうことか、
なくてはならない福神漬けを忘れた。
横手焼きそばというには、
横手の観光協会から
待ったがかかりそうに悲しいビジュアルだ。
がしかし、ここは山である。
たいていの食べ物はおいしい。

 

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そして、昨日実験したスモアを山で作る。
山歩きのあとなら、
マシュマロ×チョコのアメリカンな甘さも
どうってことない。
つくづく簡単で山のドヤ顔スイーツNo.1かも。

 

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12時52分、
団体と下山が重ならないうちにと、
ぼちぼち下山に取りかかる。
山頂は結局ガスの中。
初めて登った人たちには気の毒だ。

 

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アオヤギソウとハクサンシャジン。

 

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13時4分、天狗岩。

 

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13時9分、秣岳や湯の浜コースの分岐。
秣岳に心惹かれるが、今日はムリはしない日だ。

 

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ハクサンシャクナゲはまだ楽しめた。

 

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アカモノも、実が食べごろの時期だが花もいくつか。

 

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13時42分、昭和湖。
下るほどにガスから抜け、青空が見えてくる。
ここまでくれば、
ハイキングに足をのばした幼い子どもらもいて
のどかな公園の風情である。

 

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私も一息。

 

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昭和湖からの木道は好きな景色だ。
青空に続く道のようでわくわくする。

 

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地獄谷脇をゆるやかに下る。
後ろから子どもたちが
アニメの歌を謳いながら下山してきて、
のどかだ。

 

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13時58分、徒渉点。
数年前は立派な橋がかけられたこともあったが、
結局、橋はなくなった。

 

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14時3分、
自然観察コースとの分岐に戻ってきた。
これでぐるっと環状トレースが完成。

 

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14時7分、
朝のガスが晴れ上がった名残ケ原だ。
流れる雲が近い。

 

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振り返れば、
栗駒山の山頂は雲に飲み込まれたまま。

 

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14時23分、予定通りの時間に下山。
ソフトクリームでお疲れさま。

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