
もう10年ぐらい気になっていた山がある。
平鹿町の自宅から南西方向に見えるのだが
さて、なんという山なのか。
さして真剣に山座同定しなかったせいで
長らく素性が分からないでいたが
去年になってそれが
姥井戸山という926.9mの山だと知る。
出羽山地の山で、山頂には
三角点と、羽後町、湯沢市、由利本荘市の境界がある。

もちろん登山道などないので、残雪期を狙い
ルート検討を重ね、取り付き偵察を重ね
この土曜日、登ってきた。
ルートは標高610mから750mまで急登となる。
今回はワカンでもキックステップが効いたが
アイゼンとピッケルがあったほうが安心。
ピッケルは必携。
ーーーーコースタイムーーーーーーー
9:00 林道入り口除雪終了点より入山
11:22 主稜線
11:42 山頂
11:50〜12:30 大休止
14:00 下山完了
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

仙台を5時すぎに出発。
国道108号線を松の木トンネルを
抜けたところから
9時、身支度を済ませて出発だ。
見上げるあの主稜線まで上がれば
あとはゆるやかに山頂に到達する、最短ルート。
稜線上の木々は霧氷となっている様子。

国道わきの林道の除雪終了点は
まあこの時期なら除雪もないだろうし
なんの作業もない様子だったので駐車。

取り付きから尾根にあがると、
こんなギリギリ感ある痩せ尾根がある。
両脇切れ落ちているので
雪が緩んでいる気温のときなど通過には
注意が必要。

ひときわ鮮やかな緑はウスタビガの蛹。

このルートは、610m付近まではなだらか。
しばらく植林の林を歩く。

530m付近の平坦な場所にあった、古いピンクテープ。
登山道はなくとも、だいたい考えるルート取りは同じ。

600mをすぎての第一急登。

インスタ映え狙えそうな仲良し枯葉。

そろそろ本格的な急登が始まる。
このあたりで植林も終了。
杉林は、ブナとカラマツ、カバノキ類に主役をゆずる。

急登が始まるあたりから見上げる木々には霧氷が張り付き始める。

このルート一番の急登。本日の雪質は、
ワカンでキックステップがギリギリ。
雪の状態次第では、アイゼンがないと厳しそう。

急登ポイントにはカラマツが多かった。

鬼のような急登も100メートルほどの標高差。
じきに斜度は緩んできてブナもちらほらと混じる。

ふと見上げると、青空に
繊細な霧氷がレースのようだ。

ときおり樹齢そうとうあるだろうブナが出てくる。
このブナはウラは空洞だった。

かなりの巨木だっただろうブナが
倒れていた空間。ここで急登はほぼ終了。

わりと人が入ってきた山なのだろう。
署名入りのブナがあった。
かつては金が採れるとの期待された
山だったようだ。

ときおり現れるブナの巨木は
気候のせいか個性的な枝ぶりだ。

こちらのブナも、
いったい何があったのかと
事情が気になるような不思議な枝ぶり。

さてさて、写真では伝わりきらないのが
残念だが、急登が終了すると
尾根はユルやかになりブナの森となるのだが
本日は、そこに霧氷がはりついていて
入るのがためらわれるほどに
美しい景観が待っていた。

今まで見た森でもベスト3にはゆうに入るほど
美しかった。こればっかりは現地で見ないと
伝わらないのがもどかしい。

もちろん、美しすぎて進まない。。。

見上げれば青空に霧氷の純白のレース織り。

11時22分、主稜線。

いやもう、この青空と真っ白な
雪原と霧氷。美しすぎ。

あいにく鳥海山は雲の中だったが
この稜線、鳥海山の絶好のビュースポット。

ここは天国かと感動しながら
山頂へゆっくりと、なるべく
ゆっくりと進む。


あちらは丁岳とそのアップダウンの
鬼コースの山並み。

こちらは姥井戸山の山頂へ続く
純白のプロムナード。

山頂。特に標識もない。

山頂から横手方面を展望。

振り返ると秋に登った烏帽子山。
こうしてここから
眺めるとかっこいい山容だ。

時間も余裕あるのと
手頃な木と平地があったので
稜線上でツェルトランチ。
山頂では気温はマイナスだったが
ツェルト一枚で暖かく快適。

さて、下山。
青空もだいぶ減って、山の彩度も
失われてきた。
いいタイミングであの絶景を見られた。

鬼の急登は下山ではワカンは脱いで慎重に。

今朝渡った痩せ尾根も慎重に。

なんと、マンサクが咲いていた。春である。




カラマツは林班の境界として良く植えられるとのこと@講習会の講義にて
佐藤さん、おはようございます。
カラマツ、秋田にはあんまりないですもんね。
秋には黄色がきれいだろうなあ。
こんにちは、初めまして。姥井戸山の霧氷が本当に綺麗ですね。私が昨年登った時は天気が良くて鳥海山を眺めながら登れましたが霧氷は有りませんでした。また主稜線に出ると烏帽子山が左手側に見え、大仙山の右側にピラミダルな山の甑山が見える展望の尾根歩きは格別ですね。霧氷の時また行きたくなりました。
本の出版おめでとうございます。早速購入します
遊ジロー様
はじめまして!姥井戸山の展望の良さは穴場ですね!
ずっと平鹿からあのかっこいい低山はなんだろうと
気になっていた山です。霧氷はタイミング次第ですが
狙う価値ありますね。
本のご購入ありがとうございます!