
和賀、真昼山地の稜線をできれば
一気に踏破したいが、土日休みしかない身、
何回かに分けて稜線をつないでいる。
今回は、風鞍から川口県境分岐までを
歩いてきた。
この稜線、地形図に登山道の印はないが
数年おきに刈り払いがある。
また、エスケープルートがあるので
細切れに歩くことができるのだ。
ただし、めったに登山者が入らないので
刈り払いがあってもすぐに
藪に埋もれてしまう。
そして、コースの情報が若干中途半端なので
積雪期、無雪期問わず、
ルートファインディングと藪こぎの
覚悟は必要。

出発点は、和賀岳登山口へ向かう真木渓谷沿いの
道を途中から七瀬林道に入る。
七瀬林道入り口には七瀬林道と
書かれた看板があるのでわかりやすい。
七瀬林道に入ると、雨水を逃すための
溝が林道を横切って切られているので
インプさんのように車高の高くない車は
通過にテクニックが必要。
上の写真は七瀬林道から分岐する林道で
黒森山を巻いて伸びるが
地形図に記載はない。ちなみに
七瀬林道をそのまま進めば、
黒森山への登山口がある。
駐車スペースらしきものがあるが
特に登山口の看板はない。
そしてこの先、黒森山登山口までの
七瀬林道につけられた雨水逃しの溝は
さらに深くなるので
車高の高い車しか無事に通過できそうにない。
さて、黒森山を巻いてつけられた林道を
入れるだけ入って、8時、歩き始める。
以前、中ノ沢岳から風鞍に歩き、
下山に使った登山道を探す。
前回かろうじてあった小さな看板はなく
登山口の目印もない。
それらしき跡を見つけたが
そのまま林道終点まで歩いた。

8時23分、林道終点。
100mほど前に入山口らしきポイントを
通り過ぎたが、こちらにも踏み跡らしきものが
あったので試しに入る。

8時43分。はい、道はなくなって
あるいは見失って、藪こぎです。
黒森山のコルまで出れば、登山道があるので
ひたすら藪を突き進む。

ときどき、タケノコを食い散らかした跡が。
クマの食事跡。

8時52分。林道終点から20分で
コルから少し登りになった登山道に出る。
もちろん地形図にも案内はない。

藪こぎの軌跡。

登山道にはギンリョウソウが見頃だった。
今年は多いのかしらないが
わさわさと咲いていた。

ハルゼミとツツドリの声が涼やかな
ブナの森を歩く。さっきまでの
藪こぎが嘘のように平和だ。

梢からは和賀岳が覗く。

こちらオオイワカガミ。
大きい。

コバイケイソウも。
てっぺんの円筒の塊が雌花。
その下の塊が雄花だ。近づいて見れば
雌花、雄花の違いがわかる。

ちなみにコバイケイソウは有毒。
よくウルイに間違われる。
写真は、ウルイの群落に混じるコバイケイソウ。

ハルゼミ。登山道わきにいて
鳴きかけたが人間に気づいて声をひそめた。

緩やかながらも標高があがり
和賀岳。奥には白岩に通じる稜線と
小さな突起が錫杖の森。
手前に薬師岳。中ノ沢岳。

9時54分。風鞍が見えてきた。

ゴゼンタチバナ。間に合ってうれしい。

久々の山歩きで足にくる。

10時12分、風鞍到着。

仙北平野方面は
刈り払われていて視界が効く。

あちらは真昼岳と女神山。
今日、あわよくば峰越まで歩こうと思ったが
無理っぽい。

南風鞍まで気持ちのいい稜線歩きとなる。

風鞍からいったん、下る。
登山道の状態は良い。

ユキザサ街道となり、

オサバグサ街道となり、

マイヅルソウ街道、そして

ゴゼンタチバナ街道に。

振り返ると和賀岳。
南風鞍と風鞍の稜線が今日のコースでは
一番展望がよかった。

今日のルートでの
気持ちのいい稜線歩きはこの部分だけ。
以前、中の沢岳から歩いた時は
ガスで何も見えなかったっけ。

登山道は明確。

11時4分、南風鞍。ここには三角点もある。
標柱はクマがだいぶ頑張ったようで
このありさま。

南風鞍山頂はきれいに刈り払われているが
展望は周囲の低木と笹であまりよくない。

南風鞍から先の登山道は
濃い笹薮がだいぶ広く刈り払われていて
歩きやすいし、しばらく藪に埋没することも
なさそう。ありがたい。

南風鞍から少し下ると大曲方面が見える。
うっすらと鳥海山も、真昼岳方面に
見える。

南風鞍から200m近くをぐんぐん下る。

黒森山のコル付近のブナは
綺麗なまっすぐなブナだったが
こちらの山腹は気候が厳しいのか
こんなブナ。

コゲラの巣跡だろうか。

稜線は日差しもあり暑かったが
ブナの中の登山道は涼しくて気持ちがいい。

ときどき、クマの食事跡。
途中、クマのでっかい落し物も。

11時47分、寝っ転がった標柱。

だいぶ標高が下がり、スギが出てきた。

再びブナの道。

ふいに裸地に出た。

12時19分、この裸地が川口県境分岐。
できれば、鹿の子分岐まで行きたかったが
久々の山歩きでへとへと。
この先、いくつかピークを越える元気がない。
ここからエスケープルートを使って下山とする。

ここにはかつての鉱山跡がある。
エスケープルートとして紹介されているものの
降り口がわかりにくい。
ちょっと下るとピンクテープがあった。

鉱山跡には珍しい石が転がっている。

崩壊地を過ぎると小さな池。
鉱山跡地なので水場としては使わないほうが
身のためかも。

道は荒れている。

13時5分、途中でとってきたタケノコと
ミズで、お昼とする。
周囲にもミズはたくさん生えているが
鉱山跡地なので、この辺の山菜は
食べない方がいいだろう。

崩壊地を過ぎると登山道は
ピンクテープがかなりマメにつけられ
刈り払いも施されている。
メジャーな山域なら、名前のつけられそうな
大岩がごろんとブナの中にそびえる。

モリアオガエルの卵があった。

途中、ルートは二手に分かれ
われわれは右手のほうへ進んでみたが
鉱山跡の裸地までくると、道が途絶えた。
刈り払いは昨日か一昨日に
やったばかりのようだったので
整備が途中なのかもしれない。
この先は、ふたたび藪漕ぎ。

まあ、最短ルートで降りたわけだけど。。。

藪漕ぎ途中から古い道に出た。

鉱山時代の名残。

14時11分、林道に。

林道から、入り口を振り返る。
ちなみに、正規ルート(?)の降り口には
標柱がある。いずれ、ここもルートとして
紹介するのだろうか?
今のところ、整備途中のようでどうするのか
わからないが。
ただ、この途中段階で入山する際には
途中で道がなくなるので要注意。

15時20分、長い林道歩きの末、今朝デポした
車に到着。ここから七瀬林道へ車回収に。




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