登山ガイドステージⅡの取得検定も大詰めだ。
年明け早々の1週目、
知り合いの大先輩から、雪の中を暗くなるまで
ムンター引き下ろし練習に付き合ってもらった。
翌週が試験だというのに
ムンター引き下ろしを甘く見ていた自分に気づく。
われながら愕然としたが
大先輩もかなり愕然としたことだろうと、
すべてが終わった今、懐かしく振り返る。
大先輩からは
とにかく毎日ロープを触っとくようにと
夕暮れの風雪のなか、アドバイスをもらい、
ワラにもすがる思いでロープにすがり
職場にもロープとともに出社して
ロープとともにランチタイムを過ごし
ロープとともに家に帰る。
そんなふうにして
試験最後の一週間を過ごしたのだった。
そして、
10、11日、神奈川県の丹沢へ安全管理技術検定を
受けるために前日、車ではるばる秋田から移動。
登山ガイドステージⅡ取得には
- 筆記試験
- 無雪期ルートガイディング
- 無雪期の安全管理技術検定
- 積雪期ルートガイディング
- 積雪期安全管理技術検定
- 危急時対応技術講習会
以上の6つを合格しなければならない。
で、今回は無雪期の安全管理技術検定だ。
- エイトノットの2種類の結び方
- ボーライン
- ガースヒッチ
などなどの基本の結び方と
- 緩斜面でのムンターヒッチを使っての引き下ろし
- 危険箇所の横方向への移動のためのロープの張り方と誘導
- 樹木を使ってのツエルト設営10分
などの総合的なロープワークと顧客誘導の仕方が
テストされる。
検定前日、有給とって車で丹沢へ秋田から向かう。
平日は日中は高速道路の割引がないので
夜間割引を狙う。
横手から丹沢まで、これで4000円近く浮くのだ。
早朝、3時すぎに家を出る。
そう、この時期は夜間割引もそうなのだが
早く出ないと除雪車が家の前に
堤防のごとき雪の壁を作るのだ。
早朝出発はこれらリスクを回避するためにも
雪国の人間にはメリットが大きい。
出動し始めた除雪車の脇をすり抜けながら
雪煙を上げて高速道路へ。
太平洋側は雪もなく暖かいだろうと思ったら
なんと、雪だ。
サザンカにも雪がかかりなんと雅な
積雪量だろうか。
秋田じゃ大量の雪がユキツバキを押しつぶす。
羽生パーキング。
羽生市の役場の人たちは羽生結弦凱旋パレードに
こぞってやってきたくらいだからと
期待したのだが、そこに羽生結弦要素は皆無だった。
14時過ぎ、拠点となるログキャビンしおやに到着。
すでに大きなザックを背負った人が数人いて
今日まではルートガイディングの検定だったようだ。
ちなみに周辺にコンビニも商店もない。
参加要項に「昼食、行動食を持参」とあるが
真面目に持っていくことを勧める。
どこぞでロープワークの練習でもと
近所をうろつく。ログキャビンしおやから
5分ほどのバス停、つまり
明日の集合場所に程よい木立があったので
私と同じく前泊の女性と一緒に
ここでハーネス装着し
一連の検定項目をコソ練。
ちなみにここは食堂の庭で、断りを入れたら
快く場所を貸してくれた。
ログキャビンしおやの目の前は
川があって河川敷に降りるための斜面と
ガードレールがあるのだが、
翌日は朝からその斜面で最終練習とした。
近所の人たちはそんな怪しい素行の
山屋を見慣れているのか
平常モードで犬を連れて行き交う。
夜は夜で食事のあと、前泊組5人で
10時過ぎまでムンター引き下ろしのシステム構築や
エイトノットなどお互いにチェックしあう。
この場に及んで
え、これじゃダメなのかと焦る人続出。
男子チームは翌日5時からまた練習したという。
検定の模様は公表できないが
今回は30人中女性が6人。
検定は6人ひとチームに検定員がひとりなので
今回は女性のみのチームが1組できた。
そのせいか、検定だというのに
楽しかった。
写真は茶畑。リアル茶畑は初めてなので
ひとりテンション高いわたし。
夜はなんとイノシシのすき焼き!
お肉の盛りっぷりよ。
女子、食べきれなかったら男子に分けて~
などと言っていたが
その逆だった。
完食で飽き足らず、男子から一皿肉をもらう。
検定は1日で完了したので
翌日は講習。
三分の一引き上げやショートロープなど
丸一日びっちりと小春日和の山の中で講習を受ける。
楽しい2.5日だった。
ちなみにこちら
カモシカスポーツのオリジナルロープバック。
ちょうどいい大きさと軽さなので
さっそく出張のときにでも
買うつもり。
====登山ガイドステージⅡ受けてみた:目次====
コメントを書く